お七夜に招待されたときのご祝儀について解説します。
お祝いの金額相場や熨斗(のし)の書き方など、お七夜のご祝儀に関する基本を抑えておきましょう。
「お七夜」お祝いとご祝儀
1.お七夜にはご祝儀が必要
お七夜に招待された場合には、ご祝儀を持参する必要があります。
もし都合が悪くて欠席する場合にも、代理人に預けるなり、郵送をするなどしてご祝儀を贈りましょう。
なぜ、ご祝儀が必要かと言えば、祝い膳でのおもてなしがあるからです。
もちろん第一義的には赤ちゃんが産まれて7日間無事に過ごせたことに対するお祝いということになりますが、おもてなしをされることが分かっていて手ぶらで訪問するのはマナー違反となります。
招待されたということは、赤ちゃんの成長を祝ってほしいという意味合いがありますので、例え出席できない場合でも、ご祝儀を贈ってお祝いする気持ちがあることを伝えましょう。
2.お七夜のお祝い金相場は5000円~
お七夜は両家の祖父母などごく親しい家族だけで行われることが一般的です。
そのため家族内でのルール、つまり前例を優先して金額を決めて構いません。
特に決まりがない場合には1人当たり5千円~1万円がご祝儀の相場となります。
赤ちゃんから見て祖父母・おじ・おばのいずれの間柄であっても相場はこの程度です。
生後7日目に行う「お七夜」は、母親の体調も回復しておらず、仕出し(出前)を頼むことが多いと考えられるため1人当たり1万円を包んでいった方が無難でしょう。
3.熨斗(のし)の書き方
祝儀袋は紅白蝶結びの水引きを選びます。
表書きには「祝御七夜」と書くことが基本で、他に「祝命名」もあります。
祖父母の場合は「御酒肴料」や「寿」でも構いません。
4.お七夜の内祝いはもらえるのか?
お七夜のご祝儀を渡した場合には内祝い(お返し)はもらえません。
内祝いはもともと身内を宴席に呼んでもてなすことを意味していますので、お七夜のお祝いに参加したこと自体がお返しとなります。
気の付く両親であればお土産として菓子折りなどを用意していることもあるでしょう。
5.お七夜のご祝儀は出産祝いの代わりになるか?
赤ちゃんが誕生すると、数週間以内には出産祝いを贈ることになります。
お七夜に招待されてご祝儀を渡した場合でも、出産祝いは別に贈る必要があります。
出産祝いは赤ちゃんが産まれたことに対するお祝いで、お七夜は赤ちゃんが無事に7日目を迎えた(命名された)ことに対するお祝いであるため、そもそも理由が異なります。
お七夜の場合はおもてなしを受けるので現金でお祝いを渡した方が無難ですが、出産祝いの場合には、ベビー服やおもちゃなどの品物でも構いません。
とは言え、実際には品物よりも現金の方が喜ばれる可能性が高いでしょう。
なお、出産祝いの場合には、お宮参り前後の時期に赤ちゃんの両親より内祝いが贈られてくることが通常です。