授乳中に「しこり」ができやすい人のチェックリスト

母乳で育児をしていると「しこり」ができることがあります。

どんな人に「しこり」ができやすいのかチェックリストを使って解説します。

この記事には疾病の情報が一部に含まれています。当記事を参考にした自己診断は決して行わないでください。気になることがあれば、医療機関を受診することを強くお勧めします。自己診断によるトラブルは一切の責任を負いかねます。

授乳性の「しこり」ができやすい人のチェックリスト

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授乳性の「しこり」ができやすい人のチェック項目は以下の通りです。

  • 初産婦である
  • 授乳中の抱き方がいつも同じ
  • 授乳後に乳頭がヒリヒリ痛くなることがある
  • 乳首が陥没・扁平・短いのいずれか
  • 乳首が固め(柔らかくない)
  • おっぱいが大きく下方向に垂れている(下垂型乳房)
  • 母乳の分泌量が多い
  • 離乳食や職場復帰、卒乳のために授乳回数を減らしている
  • 寒くても我慢してしまう
  • 授乳が原因で起きる「しこり」は、基本的には何らかの原因で正常に母乳が排出されないことで、母乳の一部または全体が張って硬くなる、または乳管の一部に閉塞が起きることで生じます。

    このチェックリストは、主に母乳が正常に排出されない原因となる可能性のある事項を独自にまとめたものです。

    そのため、上記以外にも「しこり」の原因となる事項があることをご理解ください。

    各項目の詳細を以下に解説します。

    1.初産婦である

    初産婦は乳管(=乳腺から出口までの母乳の通り道)が開通していなかったり、狭いことが多く、母乳の分泌が始まっても外に排出されにくいため、乳汁(お乳)がたまって「しこり」ができやすくなると言われています。

    2.授乳中の抱き方がいつも同じ

    乳首には10個以上の乳口があり、それぞれ異なる乳腺につながっています。

    赤ちゃんが乳頭を咥える口の角度によって、吸われやすい乳口が変わってきます。

    そのため毎回、同じ抱き方で授乳をしていると、一部の乳口ではあまり母乳が吸われず、母乳が残ると共に、母乳の成分が固まって詰まってしまうことがあります。

    授乳をするときの抱き方には「横抱き」「縦抱き」「ラグビー(フットボール)抱き」などがあります。

    時々、抱き方を変えて、乳房からまんべんなく母乳が排出されるようにしましょう。

    3.授乳後に乳頭がヒリヒリ痛くなることがある

    乳頭が痛くなる場合には、赤ちゃんのおっぱいの咥えかたが浅すぎることが考えられます。

    咥え方が浅いと、母乳をしっかり吸うことができないため、授乳後も母乳が残りやすくなります。

    また、乳頭部に赤ちゃんの口による圧力が強くかかるため、傷や亀裂ができやすくなります。

    さらに、乳頭が噛まれてつぶれることで、乳口も狭くなり、乳腺や白斑ができやすくなります。

    赤ちゃんをしっかり密着して抱きかかえて、乳輪が隠れるように深く咥えさせるようにしましょう。

    4.乳首が陥没・扁平・短いのいずれか

    乳首の形が「陥没」「扁平」「短い」場合、赤ちゃんがおっぱいを吸いづらいため、母乳が残りやすくなります。

    乳頭周辺を温めたり、マッサージなどで柔らかくしてから授乳すると、赤ちゃんが吸いやすくなります。

    続けることで乳頭が引っ張り出されてくる場合もあります。

    また、乳頭吸引器を使って乳頭を引っ張り出す方法もあります。

    ママの乳首に合った授乳方法を助産師にアドバイスをもらいながら確立してきましょう

    5.乳首が固め(柔らかくない)

    乳首が固いと、赤ちゃんの咥える力で傷ついて乳口が狭くなったり、乳栓ができやすくなり、母乳がしっかり排出されず残ってしまうことがあります。

    乳頭を温めて、マッサージをすることで、乳首を柔らかくし、乳管、乳口が広がるようにしましょう。

    6.おっぱいが大きく下方向に垂れている(下垂型乳房)

    下垂型の乳房である場合、母乳が残りやすいことがあります。

    母乳が残って張りが出やすい部分があれば、授乳するときに、その部分を軽く圧迫して、赤ちゃんに残さず飲んでもらうようにしましょう。

    7.母乳の分泌量が多い

    ホルモンバランスの関係で、母乳が多く分泌されてしまう時期や体質の人がいます。

    母乳量が多くても、赤ちゃんが残さず飲んでくれればいいのですが、赤ちゃんが欲する以上に分泌される場合、母乳が残ってしまいます。

    通常は、必要な分だけ母乳が生産されるため、赤ちゃんが飲み残せば、その分、分泌量は減っていきます。

    残っている母乳を搾乳すれば、一時的には張りが収まり楽になりますが、搾乳をし過ぎるとかえって母乳の生産量が増やす恐れもあります。

    搾乳をする場合には、少しずつ頻度を減らしていく必要があります。

    8.離乳食や職場復帰、卒乳のために授乳回数を減らしている

    急に授乳間隔が変わると、乳汁が乳房に残ってしまい「しこり」ができることがあります。

    少しずつ授乳の量を減らし、間隔をあけていきましょう。

    急に断乳が必要になった場合には、しばらくは搾乳も並行して行います。

    9.寒くても我慢してしまう

    体が冷えて血行が悪くなると、母乳の分泌が少なくなり、乳首が固くなって傷つきやすくなります。

    体が暖かくなるように、暖房を適切に使うと共に、暖かい飲み物で体の中から温めるようにしましょう。


    (参考出典)
    助産師学会「母乳ガイドライン」
    医学書院「新看護学・母子看護」
    医学書院「母性看護学2」
    南山堂「母乳育児学」
    インターメディカ「母性看護技術」
    小学館「家庭の医学大辞典」

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