生後1ヶ月の外出~春夏秋冬ごとの服装と外出時間~

生後1か月の赤ちゃんと外出する際の服装と時間について季節ごとに解説します。

季節に合わせた対策をして赤ちゃんとの外気浴を楽しみましょう。

生後1ヶ月の赤ちゃんと外出するときの基本

まずは、生後1か月赤ちゃんと外出する前に基本的な注意事項をおさらいしましょう。

1.新生児検診(生後1か月検診)で医師に確認を

赤ちゃんは基本的には生後1か月を過ぎると外気浴(庭や近隣のお散歩)ができるようになります。

通常は生後1か月頃に赤ちゃんを出産した産科や小児科などで生後1か月検診がありますので、その際に外気浴を始めて問題ないか念のため医師に確認しましょう。

生後1か月検診では、体重の増え方などの発育状況や原始反射の反応などを確認するのですが、この際に先天的な病気が見つかることもあるからです。

もし、外出に当たって何か心配なことがあれば、検診の時に相談してみるとよいでしょう。

2.紫外線対策が重要

赤ちゃんが太陽の紫外線を浴びると、ビタミンDが体内で生成され、カルシウムの吸収が促進されます。

ビタミンDは母乳の栄養だけでは必要量を摂取することができないため、外出をして紫外線を浴びなくてはなりません。

ビタミンDが欠乏するとカルシウムが十分に吸収されず、骨の形成に影響がでることもあります。(厚生労働省「紫外線環境保健マニュアル」に基づく)

そのため生後1か月を過ぎたら赤ちゃんとのお散歩を育児の日課として取り入れていきましょう。

一方で、紫外線は赤ちゃんの薄い肌を傷つけ、肌荒れや乾燥の原因にもなります。

紫外線が強くなる春から秋にかけては帽子をかぶったり、幌付きのベビーカーに乗るなどして紫外線の対策をしましょう。

3.服装は大人より1枚多く

生後1か月の赤ちゃんは、まだ足や手をバタつかせるなどして活発に動くことができません。

また、体が小さいため外気温の影響を受けて体温が下がりやすいため、大人よりも1枚多く服を着せるのが基本です。

大人と同じ枚数の服に加えて「おくるみ」をするのが簡単です。

4.外出時間は少しずつ長くしていく

生後1か月の赤ちゃんは生まれて間もないため、まだ胎外の世界に体を順応させている段階です。

そのため、外出の際もいきなり長時間の外気浴はせず、最初は10分程度から初めて、徐々に長くしてきましょう。

そして、外出時間は最長でも1時間を目安にしましょう。

なぜなら、抱っこ紐もベビーカーも自動車のチャイルドシートも、連続しての使用可能時間はどのメーカーであれ1時間以内とされているからです。

外出中はこれらの器具で赤ちゃんを同じ姿勢で固定することになるため、体の一部に負担がかかるためです。

こうした器具を使っていなくても、自分で動くことができない赤ちゃんの場合は、外出している間ずっと同じ姿勢でいることになるため、やはり長くても1時間を目安に外気浴を切り上げるほうが望ましいでしょう。

そして、1時間に満たない場合でも、赤ちゃんをよく観察して、機嫌が悪かったり、様子に異変があるときは速やかに帰宅しましょう。

生後1ヶ月の赤ちゃんが外出するときの服装と時間

それでは、生後1か月の赤ちゃんが外出する時の服装と時間の目安を紹介します。

あくまでひとつの目安ですので、赤ちゃんの様子や発育状況にあわせて適宜、変えてください。

特に赤ちゃんの体形よって、目安の服装では寒がったり、暑がったりする可能性があります。

1.「春」・「秋」の服装と時間帯

服装

気温が15℃前後の場合の目安
長肌着+厚手のベビー服+おくるみ+綿の帽子

気温が20℃前後の場合
長肌着+薄手のベビー服+おくるみ+綿の帽子

時間帯

春・秋の季節に赤ちゃんと外気浴をする時間帯は基本的に「午前は9時まで、午後は15時以降」です。春・秋は日ごとに寒暖差が激しいため、その日の気温を考慮してより温暖な時間帯に出かけるようにします。

各月ごとに紫外線が弱い時間帯は以下の通りです。

3月:午前中は9:00まで、午後は15:00以降
4月:午前中は9:00まで、午後は16:00以降
5月:午前中は8:00まで、午後は16:00以降
6月:午前中は8:00まで、午後は16:00以降
10月:午前中は9:00まで、午後は15:00以降
11月:午前中は10:00まで、午後は14:00以降

※厚生労働省「紫外線環境保健マニュアル」における関東地域(つくば市)での紫外線インデックス3未満の時間帯を記載

2.「夏」の服装と時間帯

服装

気温が25℃前後の場合の目安
短肌着+薄手(長袖)のベビー服+綿の帽子

時間帯

夏の季節に赤ちゃんと外気浴をする時間帯は基本的に「午前は8時まで、午後は16時以降」です。気温を考慮に入れると涼しい午前8時までに外気浴をするのが理想的です。

各月ごと紫外線が弱い時間帯は以下の通りです。

7月:午前中は8:00まで、午後は16:00以降
8月:午前中は8:00まで、午後は16:00以降
9月:午前中は9:00まで、午後は16:00以降

※厚生労働省「紫外線環境保健マニュアル」における関東地域(つくば市)での紫外線インデックス3未満の時間帯を記載

3.「冬」

服装

気温が10℃前後の場合の目安
長肌着+厚手のベビー服+毛布のおくるみ+毛糸の帽子

時間帯

冬の季節に赤ちゃんと外気浴をする時間帯は基本的に「午前は12時まで、午後は13時以降」です。気温を考慮に入れると暖かい13:00~15:00に外気浴をするのが理想的です。

各月ごとの紫外線が弱い時間帯は以下の通りです。

12月:日中ならいつでも
1月:午前中は12:00まで、午後は13:00以降
2月:午前中は10:00まで、午後は14:00以降

※厚生労働省「紫外線環境保健マニュアル」における関東地域(つくば市)での紫外線インデックス3未満の時間帯を記載

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