両親や職場、友達などの相手別に、妊娠の報告をする時期について解説します。
妊娠報告についての基本的な考え方を知って、妊娠生活に支障の出ないような報告をしましょう。
妊娠の報告はいつ頃にする?
妊娠を報告する相手として考えられるのは、夫、子供、実の両親、義両親、親戚、職場(会社)、友達です。
「誰に」「いつ頃」報告すべきという決まりはありませんので、それぞれの事情に応じて適切な時期を選ぶ必要があります。
そこで、まずは時期を検討する上で参考になる基本的な考え方を説明します。
1.妊娠報告のタイミングは主に3つ
妊娠の報告する相手が誰であれ、妊娠を報告するタイミングとしては大まかに3度あります。
メリット:妊婦として気遣ってもらえる
デメリット:流産する可能性もある
報告時期:妊娠9週~(※)
メリット:流産の可能性は低くなる
デメリット:出生前診断(クアトロテスト)の結果がでない
(※より慎重を期すなら初期流産の時期が終わる12週以降)
報告時期:妊娠16~週(※)
メリット:出産はほぼ確実
デメリット:妊娠初期に妊婦として気遣ってもらえない
(※羊水検査をするなら22週以降)
2.報告すべき相手の範囲とは?
妊娠の報告は必ずしなければならないという決まりがあるわけではありません。
報告対象として考えられる人には主として以下の3種類に分けられます。
同居の家族(夫、子供、親)、職場の上司
条件付きで報告すべき人
実の両親、義両親、同じ部署の社員、よく合う友達・同僚・親戚
報告しても、しなくてもいい人
親戚、友達
まず、妊娠により生活上の変化が必ず起きるため、一緒に暮らしている家族には絶対に報告しておく必要があります。
同様に職場についても、産休を取得や、悪阻などによる体調不良で、必ず仕事に影響が出るため、少なくとも直属の上司には伝えておく必要があります。
条件付きで報告するべき人とは、常識的には妊娠の報告をしておくべき相手です。
しかし、不仲であるなど、どうしても伝えたくない事情があるのであれば、無理に報告する必要はありません。
ただし、いずれも妊婦さん自身と非常に近い関係にある相手なので、報告したくなくても気づかれたり、漏れ伝わる可能性が高いです。
最後に、報告しても、しなくてもいい人については、妊娠を伝えずに、出産したときに報告するだけでも構わないでしょう。年賀状だけで繋がっている人がまさにそうです。
3.相手に合った報告時期とは?
相手ごとに妊娠の報告をする目安の時期は以下の通りです。
あくまで1つの考え方ですので、実際には夫と相談しながら家庭や職場の事情に合わせて時期を決めましょう。
報告時期(目安) | 報告相手 |
---|---|
妊娠5~6週 | 夫、同居の両親 |
妊娠9週~ | 職場の上司、両親 |
妊娠16週~ | 子供、職場の同僚など、友達、親戚 |
まず夫には、妊娠検査薬で陽性反応がでたら「もしかしたら」ということで報告しておきます。妊娠検査薬は妊娠3~4週でも陽性反応がでます。
その後に産科を受診して、赤ちゃんの胎嚢(慎重になるなら心拍)が確認できたら同居している親にも妊娠の報告をします。
そして、悪阻は早ければ妊娠5週前後にはじまり、8~9週前後がピークとなります。
職場の上司への報告は、悪阻が出始めたころに伝えておきましょう。体調不良で遅刻や早退・欠勤する可能性もあるからです。
また、悪阻がなくても、肉体的にきつい仕事であれば流産のリスクも高まるため、妊娠が確定したら早めに報告して、仕事の負荷を下げてもらいましょう。
妊娠9週を過ぎると、流産の原因の大半を占める染色体異常による初期流産の可能性が低くなるため、同居していない両親にも報告して、一緒に喜んでもらいましょう。
もちろん、過去に流産していたり、出生前診断(クアトロテストなど)をする予定なら、より慎重を期して16週以降の報告でも構いません。
妊娠5か月の安定期に入り、出生前診断の結果も陰性であれば、子供や職場の同僚、親しくしている友人・親戚にも大きな心配なく妊娠の報告ができるでしょう。
なお、妊娠の報告をする時の伝え方についてはこちらを参考にしてください。