目次
エルゴベビー、ベビービョルン、ピジョンなどメーカーごとに何歳まで使うことができるのか一覧で掲載しています。
また、抱っこ紐はとても便利なアイテムであるため、子供が大きくてもついつい使ってしまいますが、実際には何歳まで使うことが多いのか解説します。
抱っこ紐はいつまで使えるのか?
1.メーカー別の最大体重(年齢)一覧
まずは、大手メーカーから販売されている抱っこ紐について、体重と年齢の限度範囲を一覧表で紹介します。
メーカー | ブランド | 対面 | おんぶ |
---|---|---|---|
エルゴ | OMNI360 | 24カ月13kgまで | 48カ月20kgまで(*) |
エルゴ | アダプト オリジナル | 24カ月12.2kgまで | 48カ月20kgまで(*) |
エルゴ | 360 | 24カ月12.2kgまで | 36カ月15kgまで |
アップリカ | コアラ コランハグ コランCTS | 24カ月13.0kgまで | 36カ月15kgまで |
コンビ | ジョイン | 24カ月13.0kgまで | 36カ月15kgまで |
ベビービョルン | オリジナル | 14カ月11.0kgまで | 不可 |
ベビービョルン | MINI | 12カ月11.0kgまで | 不可 |
ベビービョルン | ONE+ ONE KAI WE | 24カ月13.0kgまで | 36カ月15kgまで |
(*)3歳以上または15kg以上はSGマークの対象外
※各商品の取扱説明書に基づいて作成しています。
※表はあくまで参考です。実際に抱っこ紐を使用する場合には必ず各商品の取扱説明書で詳細な使用条件および対象範囲を必ず確認してからご使用ください。
2.SGマークで認定された範囲内で使おう。
安全性の基準を満たした抱っこ紐には必ずSGマークが付いています。
SGマークとは、説明書通りに正しく利用しているにも関わらず、商品の欠陥によって赤ちゃんが怪我などの人身傷害を被った場合に最大1億円までの補償を受けることができるという制度です。
SGマークで補償される適用範囲(体重・年齢など)は、それぞれの抱っこ紐ごとに決まっていて、先ほど紹介した一覧表がその一例となります。
つまり、基本的にSGマークで補償された体重と年齢の範囲内で使用することが客観的な安全基準を満たしていると言えます。
なお、エルゴの「OMNI360」「アダプト」「オリジナル」は48か月20kgまで耐荷重がありますが、SGマークの保証は36か月15kgまでの対象となっているので注意が必要です。
3.対面は2歳未満、おんぶは3歳未満が原則
先の一覧表を見てもらうとわかるように、ベビービョルンのオリジナルをのぞいては、どのメーカーの抱っこ紐も対面抱きは2歳1カ月未満まで、おんぶは3歳1カ月未満までとなっています。
3歳になると、長時間抱っこする機会はほとんどなくなりますが、2歳のイヤイヤ期だと、まだまだ抱っこ紐のお世話になることが多いでしょう。
そこで注意したいのが、対面抱きです。
2歳未満まで対面抱きが可能ということは、すなわち2歳になったら対面抱っこNGになることを意味します。
どんな商品であっても、2歳を過ぎたら絶対におんぶ紐として利用しなければなりません。
実際にはいつまで抱っこ紐を使う?
メーカーで定めている年齢基準はこれまで説明した通りです。
では、実際に子育てをしているママやパパは何歳頃に抱っこ紐を卒業させているのでしょうか?
1.早ければ1歳6か月頃
1歳を過ぎると歩き始める赤ちゃんが多くなります。
1歳2~3カ月頃は不安定なよちよち歩きですが、1歳半前後ではかなり安定して歩けるようになります。
また1歳半になると、男の子と比べて体の小さい女の子であっても約3割が体重10kg超となり、長時間の抱っこをしていると肩や首に疲れを感じるようになります。
そのため子供が抱っこを求めてこないのであれば、抱っこ紐を卒業することができます。
なお、1歳後半であれば1km程度歩くことができますし、1km以上の距離を移動するのであればベビーカー(自転車など)を使うようにすると良いでしょう。
このように自分で歩くことが好きな子供であれば1歳半頃に抱っこ紐を卒業できます。
2.多くは2歳までに卒業する
しかし、現実には短い距離であっても子供は歩きたがらないことが多く、ママやパパに抱っこをねだるのが普通です。
特に1歳後半からはイヤイヤ期が始まり、自己主張が激しくなります。
「ダメ」と話しても全く聞き入れてくれず、大泣きをされて、仕方なく抱っこをすることが頻繁です。
筆者の子供も2歳を過ぎても抱っこ紐を利用していました。
おんぶをしてあげないとお昼寝できないという困った習性があったからです。
保育園のない土日は毎回、抱っこ紐でおんぶをして、近所を散歩しながら睡眠に誘導していました。
「随分、大きな赤ちゃんを背負ってるね」と、近所のお年寄りに笑われることもありました。
しかし、2歳半頃になると体力もついてきて、無理にお昼寝をしなくても、眠たいと泣かずに過ごせるようになったため、無事に抱っこ紐を卒業することができたのです。
子供によって成長のペースは異なるので、無理に卒業するのではなく、その子に合わせて利用する機会を少しずつ減らしていけば良いでしょう。
普段から自分の足で歩くように声を掛けたり、外遊びでは駆けっこをしたりして、歩くことを促しましょう。
徐々に体力も付いてきますし、「抱っこして欲しい」という衝動的な気持ちとも折り合いがつけられるようになってきます。
そして、ほとんど子供は2歳の途中で抱っこ紐を卒業していきます。
3.安全上3歳までに卒業する
メーカーによっても多少異なりますが、だっこは24か月まで、おんぶは36か月までの使用となります。
なので、3歳以上になるとおんぶもできなくなるので、どんなに子供が求めても抱っこ紐は使えません。
そのため、3歳が近づいてきたら「3歳になったら抱っこ紐は危ないから使えないよ。自分で歩こうね。」とよく言い聞かせましょう。