目次
育児における抱っこ紐の必要性について解説します。
妊娠中で抱っこ紐を購入すべきか迷っている方はひとつの参考にしてみてください。
抱っこ紐の必要性
エルゴベビー、ベビービョルン、アップリカなど様々なメーカーから抱っこ紐が販売されており、子育て中のママ・パパに欠かせない育児アイテムとなっています。
赤ちゃんのいるほとんどの家庭で抱っこ紐があると思いますが、なぜ育児には抱っこ紐が必要なのか説明します。
1.ベビーカーの使えない場所で便利
まず、抱っこ紐は赤ちゃんと外出する際の移動手段として利用できます。
外出中の移動手段としては、他にベビーカーとチャイルドシート(自動車)が考えられますが、どちらも利用出来ないような場所では抱っこ紐を使うことになります。
例えば、混雑している電車やバスで移動するときには、ベビーカーを折りたたんで、赤ちゃんを抱っこすることが一般的です。
電車やバスは揺れますので、抱っこ紐で赤ちゃんをしっかりと抱っこして、つり革などにつかまる方がより安全です。
また、商店街などの小さなお店で買い物をする時も、店内にベビーカーが入れないので抱っこ紐などで赤ちゃんを抱っこしたほうが良いでしょう。
さらにレジャーシーンでは、公園の芝生や砂浜などではベビーカーは使えませんし、バリアフリー化されていない景勝地も数多くありますので、旅行する際には抱っこ紐があったほうが便利です。
2.家事をしながらおんぶできる
赤ちゃんの性格や月齢にもよりますが、基本的に赤ちゃんは頻繁に泣きます。
抱っこ紐は「だっこ」だけでなく、生後4~5か月頃に首が座ったら「おんぶ」もできるようになっています。(メーカーにより「おんぶ」ができる月齢は異なります。)
おっぱいで泣いているのであれば授乳をすれば泣き止みますが、「たそがれ泣き」「夜泣き」など理由が分からず泣くこともよくあるのです。
そんな時に、泣いている赤ちゃんをあやしながら「おんぶ」ができる抱っこ紐はとても便利です。
個人差はありますが「おんぶ」すると泣き止む赤ちゃんも中にはいます。
3.「だっこして!」の要望に応えられる
1歳前後になると、赤ちゃんにも自分の意志が出てくるようになり、身振り手振りで「だっこ」を求めてくるようになります。
例えば外出先で「だっこして!」となると、両手がふさがってしまい、荷物が持てなくなくなるのはもちろん、ベビーカーさえも押すことができません。
腕力に自信のあるパパなら片手で赤ちゃんを抱っこして、荷物を持ったり、ベビーカーを押すこともできますが、やはり女性は10kg前後になった赤ちゃんを片手で抱っこし続けることはかなり大変です。
そんな時に抱っこ紐があれば、子供を抱っこしても両手が空くので、バッグや買い物袋を持つことができます。
また、ベビーカーやスーパーのカートよりも「抱っこ」を好む子供も少なからずいます。
4.寝かしつけができる
赤ちゃんが産まれると、たいへんなことは色々とあるのですが、中でも子供の寝かしつけで悩むママは本当に多いです。
子供が寝てくれないと自分の時間は取れないですし、家事もなかなか進みません。
赤ちゃんが寝てくれるまで、長ければ30分も1時間も抱っこし続けることもあります。
生後3か月くらいまでであれば、自分の腕で横抱きにしても何とかなるかもしれませんが、子供はどんどん大きくなって重たくなるので、やっぱり抱っこ紐があると寝かしつけも楽になります。
抱っこ紐が必要ない人とは?
1.やっぱり必要性を感じない人
筆者の周りを見回しても抱っこ紐を持っていないママをほぼ見たことがないのですが、とは言え、抱っこ紐は「これがないと赤ちゃんは絶対に育てられない」という必須アイテムではなく、あくまで育児が楽になる便利アイテムに過ぎません。
そのため、これまでの説明を読んでもまだ「本当に必要なの?」と懐疑的に思っているのであれば、無理に買う必要はありません。
実際に赤ちゃんが産まれて、必要性を実感した時に初めて購入するのでも遅くはありません。
抱っこ紐はそれなりに高価なアイテムなので焦らずに納得してから購入するようにしましょう。
2.「おんぶひも」で代用できる人
抱っこ紐が一般的になったのは最近の話で、今のママやパパを育てたお祖母ちゃんたちは、おんぶ紐を使っていました。
赤ちゃんをお祖母ちゃんに預ける際に抱っこ紐を渡すと「着け方が難しそう。おんぶ紐のほうが簡単でいいのよ」と言われたママ・パパは結構いるのではないでしょうか?
実は今でも昔ながらの「おんぶひも」は売られていて、抱っこ紐に比べると非常に安価です。
値段もさることながら、「おんぶひも」や「布オムツ」など昔ながらの子育てにこだわりがあるママ・パパであれば、あえて抱っこ紐を買う必要はないでしょう。
余談ですが、筆者の友人でアフリカ出身のママがいるのですが、その方はスカーフのような大きな布1枚を使って赤ちゃんをおんぶしています。
産まれた国の伝統的なやり方のようで、会うといつも布の中で赤ちゃんがスヤスヤと気持ちよさそうに眠っていました。
布1枚でとても軽そうですし、小さく畳んでポケットにも入れられるでしょうから、自分が使っている今どきの抱っこ紐よりも優れているような気がしました。