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0歳~2歳の赤ちゃん・子供は「仕上げ磨き」を嫌がります。
そこで、仕上げ磨きを嫌がる子供への対処法を紹介します。
仕上げ磨きのやり方
嫌がる子供への対処法の前に、まずは仕上げ磨きの基本をおさらいしておきましょう。
1.小学生まで仕上げ磨きを続けよう
仕上げ磨きは、自分で上手に歯を磨くことのできない乳幼児期はもちろんですが、小学生になってからも続ける必要があります。
6歳~12歳にかけて乳歯から永久歯に生え替わるのですが、生えたばかりの永久歯は柔らかくて虫歯になりやすいからです。
また、乳歯と永久歯が入り混じって歯並びが凸凹するため磨き残しも多くなるからです。
それでも高学年になってくれば、正しい歯の磨き方も身についてきます。
歯医者さんで年数回は定期検診と歯磨き指導を受け、磨き残しがないことを確認したうえで仕上げ磨きを卒業しましょう。
2.毛先を使って優しく磨こう
仕上げ磨きのコツは、原則として毛先を使うことです。
漫然と仕上げ磨きをするよりも磨き残しが少なくなります。
まず、毛先には「上(つま先)」「下(かかと)」「横(わき)」の3種類があることを知りましょう。
歯と歯の間は毛先の「上」か「下」を使って磨いていき、その他の歯の全体については毛先の「横」を使って磨いていきます。
この時、毛先が広がるほどの力は入れずに、優しい力で1本1本丁寧に磨いていきます。
3.フッ素やフロスを使おう
歯の再石灰化を促して歯を丈夫にするフッ素配合の歯磨き粉を使って仕上げ磨きをしてあげましょう。
赤ちゃんの時は乳児から使える「レノビーゴ」というフッ素スプレーを使い、「ぶくぶく、ぺっ」ができるようになったら幼児用のフッ素配合歯磨き粉を使います。
また、乳歯が生えそろう2歳半~3歳頃からはフロス(糸ヨウジ)を使って、歯ブラシでは磨けない歯の間の汚れを取るようにしましょう。
実際に使ってみると、目では見えなかい食べ物の残りカスがとれるので、きっとびっくりすることでしょう。
毎回フロスを使うのは大変なので、せめて夕食後の仕上げ磨きだけでもフロスを使ってみてください。
仕上げ磨きを嫌がる子供をなだめる方法
それでは、仕上げ磨きを嫌がる子供に対しては何をすれば大人しくしてくれるのか、その対処法を紹介します。
1.好きなキャラクターの歯ブラシを使う
仕上げ磨きを嫌がる子供は歯ブラシを口に入れること自体がイヤなので、好きなキャラクターの歯ブラシを使ってみましょう。
0~2歳の年齢であれば、「いないいないばあ」か「アンパンマン」が大人気です。
どちらのキャラクターも歯ブラシが発売されています。
2.手におもちゃを持たせる
赤ちゃんにとても有効な対処法が、手に何かをもたせるという方法です。
歯磨きよりも手に持たされたおもちゃ等に気が向いて、抵抗しなくなる可能性があります。
1歳半過ぎてイヤイヤ期に入ると通用しなくなりますので、例えば仕上げ磨きの時しか渡さないおもちゃを用意して気を惹くという作戦があります。
おもちゃの代わりにスマホを持たせるのも効果的です。
やはり子供は大人のものに強い関心を持っているからです。
3.ママ・パパが変顔をする
どんなに仕上げ磨きを嫌がっても、結局、子供はママとパパのことが大好きです。
その大好きなママやパパが仕上げ磨き中に面白い顔をすれば、思わず笑って口を開けてくれます。
変顔が通用しなければ、コチョコチョすると手っ取り早く口を開けてくれます。
もちろん、歯ブラシを口に入れたら危険なので絶対にくすぐらないでください。
4.結局3歳までには抵抗しなくなる
残念ながら、紹介した対処法は2~3回くらいは効果があるかもしれませんが、慣れてくると結局にもとの「イヤイヤ」に戻ってしまう可能性が高いです。
「おかあさんといっしょ」で大人しく仕上げ磨きをされている子供の姿をみて、「何でうちの子は・・・」と呆れるママ・パパもたくさんいることでしょう。
でも、テレビの子供が特別に良い子でもなければ、仕上げ磨きを嫌がる子供が特別に悪い子でもありません。
単なる年齢の差です。
「おかあさんといっしょ」にでてくる子供はほとんどが3歳以上です。
1歳・2歳の子供が仕上げ磨きを嫌がるのはむしろ当たり前なのです。
そして個人差はありますが、ほとんどの子供は3歳になる頃には、仕上げ磨きを嫌がらなくなります。
さらに3歳後半になると、自分で歯を磨いて、「ママ仕上げしてー」と自分から声を掛けてくれるようになります。
実際に筆者の娘も2歳半頃までは、あの手この手で仕上げ磨きから逃げ出していましたが、3歳になる前にいつの間にか大人しくなっていました。
むしろ、自分で歯磨きをすることは好きではないようですが、仕上げ磨きはやってもらえて楽チンなので大歓迎といった様子です。