子供の歯を虫歯から守るために必用な「仕上げ磨き」は何歳から何歳まで必要なのか解説します。
毎日の仕上げ磨きで、子供達のきれいな歯を大切に守りましょう。
仕上げ磨きはいつから必要?
月齢8か月から歯磨きしよう
赤ちゃんの乳歯は生後8か月頃から生え始めます。
最初は下の前歯が2本生えます。
歯が生えたらカーゼハンカチなどを使って、授乳や食事の後に歯の汚れをふき取ります。
1歳前後になって上の前歯が4本生えたら、歯ブラシを使ってパパやママが赤ちゃんの歯を磨き始めていきましょう。
このようにパパ・ママが主体で子供の歯磨きをしてあげる状況は3歳頃まで続きます。
3歳前後から仕上げ磨きを
1歳を過ぎて赤ちゃんが歯ブラシを握りしめることができるようになったら、赤ちゃんの手に歯ブラシを持たせて口の中に自分で入れる練習から始めます。
手先が発達するに伴い、だんだんと歯にハブラシを当てられるようになってきます。
そして、2歳半から3歳頃になると奥歯も含めて乳歯が全て生えそろいます。その数は上下合わせて20本です。
3歳前後になって、奥歯にもハブラシを自分で当てられるようになってきたら、いよいよ子供が主体で歯磨きを行うように促します。
そして、子供が歯磨きをした後には、必ずパパ・ママが仕上げ磨きをしてあげましょう。
仕上げ磨きはいつまでやるの?
早くても小学3年生までは仕上げ磨きを
6歳頃から永久歯が生え始めます。
最初の永久歯は第一大臼歯(だいきゅうし)と呼ばれており、下記のイラストで「6」番の歯です。
「5」番までは乳歯で、その奥に永久歯が生えてくるのです。
実は生え始めの永久歯はまだ柔らかいため虫歯になりやすいのです。
幼児期は仕上げ磨きを頑張ったおかげで虫歯がなかったのに、小学生になって仕上げ磨きを止めてしまうと、生えたての永久歯が虫歯になってしまう可能性が高いのです。
せっかく頑張ってきたのですから、小学生になってもしばらくは仕上げ磨きを続けましょう。
9歳頃までに「1」と「2」の前歯が永久歯に生え替わります。
この前歯が永久歯に生え替わる時期までは少なくとも仕上げ磨きを行っていきましょう。
定期健診が良好なら仕上げ磨け卒業
9歳を過ぎてからも、永久歯への生え替わりが続きます。
11歳頃までに「3」「4」「5」の乳歯が永久歯に替わり、12歳頃に第二大臼歯と呼ばれる「7」の歯が生えてきます。
さきほど説明したように生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、磨き残しがないようにお手入れをすることが大切です。
親や子供の目ではしっかり磨けているか確認できないため3か月に1度(※)は歯医者さんの健診を受けましょう。(※健診のタイミングは歯科医の指示に従うこと。)
健診では、染め出しによる歯垢のチェックをしてもらった上で歯磨きの指導を受けましょう。
10歳になると訓練をすれば歯医者さんの指導通りに上手に歯を磨けるようになってきます。
通常の歯ブラシだけでなくフロスも上手に使えるようになり、磨き残しが見られなくなったら仕上げ磨きが卒業できます。
しかし、その後も定期的に歯医者さんによる検診を受けて、歯科医によるクリーニングやフッ素塗布などもしっかり行って虫歯の予防を続けていきましょう。