2歳児の「言葉の発達が遅い」と感じたら確認したい4つのこと

2歳になったのに、ほとんどしゃべらない。

「他の子を比べて、言葉の発達が遅くて心配だ」という親は、とても多いです。

そこで、今回は言葉の発達の基本についてお話します。

言葉の発達はどのように進行していくのか?

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1.言葉を話すために必要な力

言葉が話せるようになるためには大きく4つの能力が必要だと言われています。

1.声を出す力

言葉は、舌、唇、喉などの器官を上手に連動させて発声します。
各器官が意思通りに動くように成長している必要があります。

2.声を聞く力

言葉を覚えるためには、大人の声を耳で聴いて、真似ることが必要です。
そのため音を聞き分けられる力が条件になります。

3.話したいと思う力

親をはじめ、他人に対して「自分の気持ちを伝えたい」という意欲が必要です。

4.モノを見る力

対象物の名前を覚えるためには、他の対象物と区別できる必要があります。

以上が言葉を話すための能力(条件)になります。

ただし、4つすべてが揃っていないと話せないかと言えば、全くそうではありません。

例えば、生まれつき耳が聞こえない方でも、訓練することによって、言葉が話せるようになることは、良く知られていることです。

一方で4つの能力があったとしても、脳になんらかの障害があって話すことができないケースもあります。

いずれにせよ、4つの能力のいずれかに問題がある場合は、自然に言葉を覚えて話すことが難しくなります。

その場合は、医師等の専門家に相談をして、適切な訓練をしていく必要があります。

一般的に、1歳健診、1歳6か月健診などの健康診断の際に、医師がこれらの能力に問題がないか確認していますので、不安なことがあれば健診の際に相談してみましょう。

2歳健診後は、3歳健診まで期間が空いてしまうので、かかりつけの小児科で相談してみましょう。

2.言葉の発達過程の一覧表(0歳から6歳まで)

以下に、言葉の発達の進行過程について、月齢順にまとめました。

記載の発達状況はあくまで目安です。

ある程度「早ければ」このような段階を経て言葉が発達します。

個人差が大きいので、遅いからといって、直ちに心配する必要はありません。

0か月~ 大きな音に反応する
2か月~ 「あー」、「うー」といった音声を発する
3か月~ 声を出して笑う
4か月~ 「あーあー」などの喃語が盛んになり、人(母親)を見て呼びかける
5か月~ 声のする方向に振り向く
6か月~ 「クー」「ブー」といった子音を発する
8か月~ 「まんまんまん」など喃語を繰り返してしゃべる
11か月~ 意味を伴わず「ママ」「パパ」といった音を発する
1歳0か月~ 自分の名前がわかる 
1歳1か月~ 「まんま」、「まま」などの初語(有意語)が出る
1歳6か月~ 「まんま」「まま」「ぱぱ」以外の言葉を数個話す
1歳10カ月~ 30~50語の言葉が使える
2歳0か月~ 「まんま、たべる」といった2語文を話す
2歳1か月~6か月 300~500語程度の言葉が使える
2歳7か月~ 「公園でお山のぼるの」等の多語文が話せる
2歳10か月~ 「いっぱいあそんだから、おなかすいたの」等の従属文が話せる
3歳0か月~ 1000語程度の言葉が使える。現在・過去・未来を区別して話せる
4歳0か月~ 助詞や接続詞を使って話せるようになる
5歳0か月~ 2000語程度の言葉が使える。助詞、接続詞を正しく使える
6歳0か月~ 3000語程度の言葉が使える。相手、場面に合わせた言葉遣いをする。手、場面に合わせた言葉遣いをする

※2歳になって、ようやく「初語」を話す子供もいます。
※3歳になってもほとんど喋らない子供もいます。

保育所、幼稚園で言葉の発達が遅くても小学校に入ってから追いつくケースは多々あります。

言葉の発達のために親ができること

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大前提として、言葉だけでなく「心」の発達のためには、親が子供と触れ合い、子供の想いを受けとめて、愛情を注ぐことが必要です。

特定の人(親)の愛情を受けることで、子供は安心し、他人やモノに対して積極的に興味を持つようになり、豊かな心と言葉を育むことができるのです。

ただし「言葉の発達が遅い=愛情不足」では決してありません。

子供一人ひとりの性格に個性があるように、成長にも個性があります。

声をあまり出さないのは個性であり、無理に声を出させようとする必要はありません。

親の言葉に興味を持ち、何らかの反応を示しているのであれば大丈夫です。

1.語りかける

おむつを替えるとき、歯磨きするとき、お風呂に入るとき、など、子供の体に触れながら世話をする時には、何度も繰り返し、語りかけをすることが大事です。

言葉の発達は、まず耳で聞いて、それを真似することで始まります。

また、大好きな親の温もりを感じながら、声を聴くことで、子供自身も親に対して「言葉で気持ちを伝えたい」という意欲が芽生えてきます。

また、絵本の読み聞かせや、遊びを通じて語りかけることで、様々な言葉に触れる機会を増やしていくことができます。

親が子供に語りかける時には、その子の発達段階に合わせた言葉を使います。

例として、

「ワンワン」

と犬を見ながら子供がしゃべったら、

「ワンワンちっちゃい、かわいいね」

というように、子供と同じ言葉遣いを混ぜながら、語りかけます。

子供の言葉に大人の言葉を「添える」という感覚で話しましょう。

2.子供の話を聞く

子供が言葉を話すようになったら、親はしっかりとその話を聞いてあげることが重要です。

この時、前述したように、子供と同じ言葉づかいで、返事をしてあげましょう。

同じ言葉を使うことで、「わかってくれた」という喜びを感じることができ、さらに伝えようとする心を育むことができます。

また、子供が指を差すなどして、何かに興味を示した時には、それに対して「言葉」で応答するようにしましょう。

子供が、自分の発見に「共感してくれた」と感じることができ、好奇心をさらに広げることになります。

様々な物事に興味を持ち、それを知ろうとすることで、言葉の発達が促されます。

一方で、親が子供の様子を見て、先回りしすぎることは、必ずしもいいことではありません。

先回りして、手を出し過ぎると、子供が言葉で伝えようとする機会がなくなってしまいます。

わかっていても先回りせず、「どうしたの?」と最小限の言葉をかけ、子供が何かを話そうとするのを待ちましょう。

3.親以外の人と関わる

テレビやスマホなど、一方通行の言葉を聞くのではなく、おじいちゃん、おばあちゃん、公園や児童館にいる少し年上の子供達など、親以外の人と遊ぶ時間を作って、多様な言葉に触れる機会を増やしましょう。

コミュニケーションの道具である言葉は、人間関係の中で発達していくのです。

親以外の人と出会うと、おもちゃの取り合いをしたり、家で親といる時とは違うルールで遊んだりすることになります。

その中で、自分の思い通りにならない経験をたくさん積むことができます。

思い通りにならない場面に出くわすことで、言葉を使って自分の気持ちを伝えることの大切さを実感することができるようになります。

2歳の心と体の発達についてこちらの記事も参考にしてください。

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