【2022年版】「抱っこ紐」人気メーカー全商品比較―エルゴ、アップリカ、ベビービョルン他―

日本国内で「抱っこ紐(ベビーキャリア)」を販売している、エルゴベビー、アップリカ、ベビービョルン、ラッキー工業、コンビの人気5大ブランドの全商品を一覧表にして比較します。(2022年8月現在の最新比較です。)

「抱っこ紐(ベビーキャリア)」の比較方法

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5ブランドの抱っこ紐について「価格」「対象年齢」「抱き方」「メッシュ素材」の4要素を比較していきますので、購入する際の参考にしてください。

1.価格

安いにこしたことはありませんが、機能性の高い抱っこ紐はどうしても高価です。

そのため値段と機能のバランスで納得のいくものを選びましょう。

一覧表に記載の価格は2022年8月24日現在のamazonにおける販売価格です。
(amazonにて販売がない場合にはメーカー価格を掲載)

2.対象年齢

抱っこ紐の対象年齢は、主に「0か月」の新生児から使えるものと、「生後1か月」から使えるもの、そして首が据わった「生後4か月」から使えるものがあります。

また、意外に見落しがちですが、抱っこ紐には必ず体重制限があり、主に「15kg」まで使えるものと「20kg」まで使えるものの2種類があります。

どれだけ長い期間使えるかも比較のポイントになります。

3.抱き方

抱っこ紐を使ってできる抱き方は5通りあります。

対面抱き
赤ちゃんとママの顔が正面で向かい合う縦抱きです。
サポーター(インナーなど)を使うことで新生児でも抱っこすることができます。
前向き抱き
同じく縦抱きですが、赤ちゃんの顔はママの方ではなく歩く方向を向きます。
おんぶ
赤ちゃんを背負います。家事をするときに便利です。
首が据わる4か月か6か月以降からの対応となります。
腰抱き
対面抱きから、左(または右)の腰へずらした縦抱きです。
肩紐でさっと抱っこする時に使います。
6か月以降から対応となります。
横抱き
授乳と時と同じような横抱きです。
首に負担がかからないため新生児を安全に運ぶことができます。

4.メッシュ素材

抱っこ紐を冬と夏のどちらの季節に合せて買うかと言えば、断然、です。

冬の寒さは、ブランケットなどで覆えば何とでもなります。

一方で、蒸し暑い日は、抱っこ紐で体を密着させていると、赤ちゃんもママもたくさん汗をかきます。

抱っこすること自体が嫌になります。

そのため、通気性の良いメッシュ素材を選ぶのがおすすめです。

メッシュは、主に3か所に使われます。

赤ちゃんの背中が当たる部分と、肩ベルトの内側、そして腰ベルトの内側です。

この3か所の内、使われている箇所が多いほど、値段が高くなります。

抱っこ紐・メーカー別全商品一覧

1.エルゴベビー(ergobaby)

抱っこ紐の人気NO1海外ブランド言えば「エルゴベビー」です。

日本人向けにも商品開発されており、肩紐を背中でクロスして着用できる特徴があります。

対応しているのはADAPTとオムニ360です。(オムニブリーズは対応していない。)

肩幅が狭い小柄な人でも肩紐がずり落ちるストレスがなくなり、かつ肩への負担を分散してくれるので、日本人女性には嬉しい機能です。

また、新生児を抱っこするときにインサートも不要な点も利便性が高いです。

シリーズ名価格対象抱き方メッシュ素材

アダプト
24750円0ヵ月~
(20kgまで)
対面・おんぶ・腰背中・肩紐・腰紐

オムニ360
19800円0ヵ月~
(20kgまで)
対面・前向・おんぶ・腰背中・肩紐

オムニブリーズ
31900円0ヵ月~
(20kgまで)
対面・前向・おんぶ・腰背中・肩紐・腰紐
オールメッシュ

エンブレース
9900円0か月~*
(11kgまで)
対面・前向きなし

* 別売りのインサートを使えば「0か月」から使用可能

2.アップリカ(Aprica)

言わずと知れた日本のナンバーワン抱っこ紐メーカーです。

アップリカの抱っこ紐は、4か月未満までは横抱きのみの対応でしたが、新商品の「コアラ」シリーズの登場によって生後14日から縦抱きもできるようになりました。

その他、前抱っこ、おんぶ、横抱きと4種類もの抱き方に対応しています。

最新モデルでは腰ベルトにサポーター機能を付加して、抱っこに伴う腰痛を軽減してくれています。日本のママにあった商品ですね!

シリーズ名価格対象抱き方メッシュ素材

コアラ
15800円0か月~~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ・横背中・肩紐・腰紐

コアラメッシュプラス
17500円0か月~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ・横背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ)

コアラウルトラメッシュ
21791円0か月~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ・横背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ+背中にウルトラメッシュ)

コアラウルトラメッシュEX
24200円0か月~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ・横背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ+背中にウルトラメッシュ)
腰ベルトにサポーター機能あり

コランハグライト
12100円0か月~**
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ・横・腰旧モデル

* 一部に速乾素材「クールマックス」を使用
** 4か月未満は横抱きのみ対応

3.ベビービョルン(BABY BJORN)

ベビービョルンは、スウェーデンのベビー用品メーカーで世界中に愛用者がいます。

中でも抱っこ紐はベビービョルンが最も得意とする製品で40年前から作り続けています。

日本での人気も年々高まり、ついに今年は日本市場向けに日本人の体格にあった商品が販売されました。

シリーズ名価格対象抱き方メッシュ素材

ONE KAI
21505円1か月~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶなし

ONE KAI Air
24,200円1か月~(15kgまで)対面・前向・おんぶ背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ)

HARMONY
25807円1か月~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ)
クッション性アップ

MINI
8505円1か月~
(11kgまで)
対面・前向なし

MINI AIR
11000円1か月~
(11kgまで)
対面・前向背中・肩紐・腰紐

MINI 3Dジャージー
10806円1か月~
(11kgまで)
対面・前向背中・肩紐・腰紐
メッシュ生地の上にジャージ生地を張っている

MOVE
19800円1か月~
(12kgまで)
対面・前向背中・肩紐・腰紐

4.ラッキー工業

日本で最初に抱っこ紐を作った老舗メーカーです。

ラッキー工業は、おんぶ紐が有名ですが、近年は抱っこ紐も豊富に取り揃えています。

シリーズ名価格対象抱き方メッシュ素材

ネンネラテ
5720円生後14日~
(13kgまで)
対面なし

アンジェレッテ
18513円生後14日~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ背中・肩紐・腰紐

ベビーキャリアファースト
8690円生後14日~
(11kgまで)
対面・前向・おんぶ背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ)

パワーサポートキャリア
17600円生後14日~
(15kgまで)
対面・前向・おんぶ背中・肩紐・腰紐
(オールメッシュ)
腰ベルトを改良

5.コンビ(Combi)

コンビは「ニンナナンナ」ブランドで抱っこ紐を販売していましたが、同ブランドはなくなり、現在は1種類のみ抱っこ紐を取り扱っています。

シリーズ名価格対象抱き方メッシュ素材

ジョインEL-E
9909円4か月~*
(15kgまで)
対面・前向・おんぶなし

* 別売りのインファンとシートで生後1か月から利用可能

結局おすすめの抱っこ紐はどれ?

抱っこ紐(ベビーキャリア)における近年のトレンドは大きく3つあります。

1つはオールメッシュ化

高温多湿な日本の夏に合わせてメッシュ生地を使った商品をアップリカが販売し、海外メーカーのエルゴもベビービョルンも追随したことで、多くのベビーキャリアがオールメッシュ化しました。

2つは小型化

ベビーキャリアはエルゴ、ベビービョルンという2大海外メーカーの人気が非常に高いのですが、欧米サイズで日本人の体型にあっていないという問題がありました。

そのためエルゴでは、肩ひもをクロスできる「オムニ」、ベビービョルンでは小柄な女性でもフィットするように改良した「ONE KAI」などを販売し、「私には大きすぎた!」という不満を軽減させています。

3つ目は、新生児の縦抱きでインサート不要

もともとエルゴベビーの商品はインサートを使って新生児を縦抱きするという仕様でした。

しかし、インサート不要で新生児の縦抱きができるベビービョルンが人気となり、エルゴベビーも「アダプト」、「オムニ360」というインサート不要の商品を続々と販売してきました。

そして、アップリカは横抱きにこだわっていたのですが、新生児はともかく生後3か月でも横抱きを強いられるというのは、親のニーズとはずれていましたし、エルゴとべビービョルンの人気に押されて、ついに新生児の縦抱きが可能な「コアラ」を販売し始めました。

ただし、「ホールディングパット」と言う、事実上のインサートを付ける必要があるのが残念な点です。個人的には横抱き機能をなくして、インサートも不要の改良版「コアラ」をラインナップしたほうが間違いなく売れると思います。

と言うわけで、おすすめしたいのは以下の3つの条件を満たす抱っこ紐です。

1.日本にあった素材と形状
2.インサートなしで新生児から縦抱き可
3.価格が安い

具体的にはエルゴの「オムニブリーズ」、ベビービョルンの「ONE KAI Air」「HARMONY」、そしてラッキー工業の「アンジェレッテ」となります。

機能的には大差ないので基本的にはデザインの好みで選べばよいでしょう。

最終的に値段を重視するのであれば、2万円を切るラッキー工業の「アンジェレッテ」が一番のお買い得商品でおすすめとなります。

なお、エルゴは最も高く3万円を超えますが、体重制限が20kgまでとなっており48か月頃まで使えるという利点があります。

さすがに3歳を過ぎると使用することがかなり少なくなるのですが、遺伝的に体重が大きくなりそうな赤ちゃんであればエルゴをおすすめします。

ANGELETTE(アンジェレッテ)

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