目次
「子供達においしくて安全な野菜を食べさせたい!」と始まった「かわイク」の農園プロジェクト。
今回は、私たちの農園で行おうとしている野菜の育て方について紹介します。
「ぐうたら農法」って何?
せっかく家庭菜園を始めるので、なるべく化学肥料や農薬を使わないようにしていきたいと思い、「ぐうたら農法病虫害がなくなる土の育て方」という本を購入してみました。
ぐうたら農法 病虫害がなくなる土の育て方 (Gakken Mook 楽しい!家庭菜園)
この本に書かれている要点は、いかに土の中に、様々な土壌生物を増やしていき、生態系が循環できるような環境を作っていくかということです。
そうすることで、病気や害虫のような土壌生物が単純化せずに安定していくそうです。
具体的な内容を紹介します。
1.雑草は抜くな!
雑草は抜くのではなく、鎌で刈り取とり、刈った草は野菜の周りに敷き詰めます。
野菜の周りに敷き詰めることで、マルチ(保温、雑草防止などの効果があるビニールシート)の代わりになる上に、土壌生物の養分になります。
2.様々な種類の野菜を作ろう
色々な種類の野菜を育てていくことで、単一の種類だけを育てていくよりも、病気や害虫などが発生しやすい土の単純化がしにくくなります。
3.肥料の量は様子を見ながら控えめに!
土壌生物が多種多様になってくると、生態系が循環するようになります。
例えば、刈り取った雑草などの枯れ草を土壌生物が食べ、その糞をカビがさらに分解し、野菜の養分となっていくといった感じです。
そのため、与える肥料が少なくて済むそうです。
多様な生物が住む土を作りたい!
次に、野菜がすくすくに育ち、多種多様な土壌生物が住みやすいような土の状態をどのように作っていくかを知るために、「やさい畑」という隔月刊の雑誌を購入してみました。
やさい畑2017年 4月号
う〜むなかなかマニアック!!こんな雑誌があるんですね。
さてこちらの本での肝となる部分を紹介ます。
1.「ゆるふわ」な土がベスト!
植物や微生物などの「有機物」が豊富で、ふわっと柔らかい土にすることが大切です。
まず、土づくりは堆肥を混ぜ込むことから始まります。
繊維が多分に含まれている堆肥を混ぜることで、土の水分バランス、通気性のよい柔らかい土になります。
堆肥には、大きく2種類に分かれており、動物性の牛フン、馬フンなどや、植物性の落ち葉、樹皮(バーク)などの堆肥があります。
動物性堆肥の場合、肥料分も多分に含まれているので、肥料過多にならないように気をつけないといけないようです。
2.お肌も土も弱酸性がいい?
次に土のPH(酸性〜アルカリ性の数値)を野菜にあったものにする必要があります。
日本の土は、野菜を育てるには酸度が強いため、野菜の成長には適していません。
アルカリ性の「石灰」を投入することで、弱酸性の土にすることができます。
石灰には大きくカキなどの貝やサンゴなどを元にした有機石灰、石灰岩などの無機石灰があります。
1平方メートルPHを1上げるのに、ざっくりと100g程度をばら撒き、PH6.5辺りにしておけば良いようです。
3.肥料分が適量に含まれている
最後に、作付けする前のタイミングで肥料を土に施します。
これを「元肥(もとごえ)」と言います。
植え付け1ヶ月後前後から随時、土にまく肥料は「追肥(ついひ)」と呼ばれています。
肥料分の構成は次のようになっています。
窒素(N) | 茎、葉の育成に欠かせない葉肥とも呼ばれる |
---|---|
リン酸(P) | 根の成長、開花を促す花肥とも呼ばれる |
カリ(K) | 根や茎を太く強くする根肥とも呼ばれる |
元肥の際には、作物を育てる際に必要なリン酸(P)を全量、窒素(N)とカリ(K)は半分を施すと良いそうです。
そして追肥で不足している窒素(N)カリ(K)を補ってあげると良いそうです。
また肥料の種類には、微生物の分解を通してゆっくりと効果があらわれる動植物を元にした有機質肥料と、鉱物などの無機質を元にした効果が早い、化学肥料の2種類に分かれています。
なんとなく、土については分かってきたような気がします。
次回は実際に土をいじってみた内容を書いていきたいと思います!!