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赤ちゃんが哺乳瓶を卒業するタイミングについて解説します。
離乳食が進んでくると「いつまでも哺乳瓶でミルクを飲ませていてよいのか?」と心配するママもいることでしょう。
哺乳瓶の消毒も手間になるので、1歳前後になったら赤ちゃんの成長に合わせて哺乳瓶からコップへとステップアップしていきましょう。
哺乳瓶を卒業する3つの目安
哺乳瓶を卒業するタイミングを見計らうために以下の3つのチェックポイントを確認しましょう。
これら3つの条件が全て当てはまるのであれば、もう哺乳瓶を使う必要はありません。
なぜ、そうなのか1つずつ説明していきます。
1.離乳食が3回食になって安定する
離乳食が3回食になり、1回に食べる量が、およそご飯茶碗1杯(150g程度)になっていれば、栄養のほとんどを離乳食から摂取できるようになっています。
哺乳瓶でたくさんのミルクを飲む必要はありません。
食後やおやつの時間にミルクを飲めば十分です。
2.ミルクを飲む量や回数が減っている
離乳食が進めば、食後にミルクを与えてもあまり飲まなくなり、自然と1日のミルクの回数が減ってきます。
ミルクを飲む回数が1日2~3回程度で、量も400mlくらいに減っていれば、哺乳瓶以外の食器を使って必要な量だけミルクを飲めるようになります。
3.コップ(マグ)で飲める
コップやストローマグを使ってお茶やミルクが飲めていれば哺乳瓶の必要はありません。
1歳前後だとコップは手助けがないよこぼしてしまう可能性が高いのですが、ストローマグなどであれば生後10カ月前後には使うことができるようになります。
哺乳瓶を卒業する時期はいつごろ?
では、哺乳瓶を卒業する目安に到達する月齢はどれくらいでしょうか?
1.月齢5ヵ月からマグトレーニングを開始
月齢5か月は、離乳食が始まる時期です。
離乳食が始まっても3回食になる生後9ヵ月までは、栄養のほとんどをミルク(母乳)から摂取しています。
そのため哺乳瓶を使ってミルクを飲ませる必要があります。
一方で、離乳食の際には、マグ(スパウト)を使って、ミルクや麦茶などを飲ませるようにしましょう。
まだ、自分でマグを持つことは出来ないので、ママが赤ちゃんの口元にマグを寄せて飲ませてあげます。
最初はマグを嫌がるかもしれません。また、マグを口に含んでも全く飲んでくれないかもしれません。
しかし、毎日、続けることで少しずつマグに慣れていき、飲める量も増えていきます。
2.月齢9ヵ月から自分の手でコップを持つことも
月齢7~8ヵ月頃からひとりすわりをする時間が増えてきます。
生後9か月になるとお座りが安定し、両手を使った遊びもできるようになります。
すると、ものをつかむ動作が上手になってきます。
指先の動作が発達して、哺乳瓶を自分の手で抱えて飲みはじめる赤ちゃんもいます。
同じようにマグも自分の手で持って飲むことが少しずつできるようになってきます。
また、マグだけでなくコップを使ってミルクやお茶を飲むトレーニングを初めていきましょう。
コップの場合は、赤ちゃんが振り回して中身が飛び出してしまうことが多いので、始めのうちはママが手を添えて飲ませます。
3.月齢12か月が卒乳の時期
生後12か月は、離乳食が「パクパク期」になる頃です。
手づかみで積極的ご飯を食べている時期でしょう。
1日3回食が定着して、食べる量も150g前後になってきます。
また、1歳からは牛乳を飲み始めることもできるようになるので、いよいよ哺乳瓶を使ってミルクを飲むことから卒業しましょう。
哺乳瓶をやめさせる4つの方法
母乳を卒業できない子供がいるように、哺乳瓶もなかなか卒業できない子供がいます。
ご飯をしっかり食べ、上手にコップで牛乳が飲めるのに、どうしてもミルクを欲しがってママを困らせてしまう子は決して珍しくありません。
特に1歳半頃からは自我が強くなってしまうため、2歳を過ぎても哺乳瓶を熱望する子もいることでしょう。
ミルクの味自体が気に入っていたり、ママに抱っこされてミルクを飲むことで安心感を得ていることが考えられます。
また、赤ちゃん(弟・妹)が生まれて、ママにおっぱいやミルクをもらっていると、羨ましくってついつい「自分も!」と欲しくなってしまうものです。
卒乳は個人差がとても大きく、無理に辞めさせる必要はありません。
しかし、どうしても哺乳瓶を卒業させたいママのために、哺乳瓶を諦めさせる方法をいくつか紹介します。
1.牛乳を温める
温かいミルクは甘さを感じやすいため、冷たい牛乳よりも美味しいと感じているかもしれません。
そこで、牛乳をマグカップに入れてレンジで人肌に温めて「ミルクの味だよ。」と言って飲むようにすすめます。
味が気に入ったら、「ミルクじゃなくて、これを飲もうね」とお話しましょう。
2.コップで飲ませてあげる
抱っこしてもらいながら哺乳瓶を飲むことが好きな子は、食事の最後にママがコップの牛乳を飲ませてあげましょう。
子供の肩や首に手をまわして、「おいしーですか?いっぱいのんでね。」とまるで赤ちゃんにミルクを飲ませてあげるように優しく語りかけてあげます。
哺乳瓶で飲む時と同じような満足感を得られれば、哺乳瓶を欲しがらなくなることがあります。
3.絵本を読んで添い寝する
睡眠前に哺乳瓶でミルクを飲むことが習慣になっている子供には、ミルクの代わりに気持ちが満足する習慣が必要です。
例えば、絵本を読んであげて、親子の触れ合いの時間を多めにとってみましょう。
4.哺乳瓶バイバイのお話をする
子供はびっくりするくらい大人の言葉を理解することができます。
ママが真剣にお話すれば、哺乳瓶をやめることに同意してくれるかもしれません。
「〇〇ちゃんは、ご飯も一杯たべて、牛乳も飲めて、とってもえらいんだよ。だから赤ちゃんが使う哺乳瓶とはそろそろバイバイしようね。ミルクの代わりにママと一緒に遊ぼうね。あと3回飲んだらバイバイしていいかな?」
こんな風に子供に対して正直にお話してみましょう。