新生児・乳児のお昼寝時間について月齢別に解説します。
また、赤ちゃんの昼寝時間が長すぎる・短すぎるのではないかという疑問にもお答えします。
赤ちゃんのお昼寝時間
月齢0~2カ月
生まれたばかりの赤ちゃんは1日に18時間前後眠ります。
排泄やお腹が空いたときに起きて、オムツを交換してもらい、おっぱいを吸ったらまた眠るという生活リズムを繰り返します。
この時期の赤ちゃんは昼と夜の区別がつかないため、特に昼寝という概念がありません。
さらに、眠りの浅い「レム睡眠」の時間が半分以上を占めているため、昼でも夜でも2~3時間に1回起きます。
このような細切れの睡眠は「多層性睡眠」と呼ばれています。
月齢3~5カ月
生後2か月頃から徐々に昼と夜の区別がつくようになり、日中は起きて過ごすことが多くなり、夜にまとめて5~6時間眠る赤ちゃんもできています。
夜にまとめて眠る赤ちゃんであれば、日中は1~2時間のお昼寝が2~3回程度あります。
一方で、この時期も2~3時間に1回起きるという生活リズムを繰り返す赤ちゃんも多くいます。
それでも昼と夜の区別があるので、昼に起きた時はしばらく目を開けて周囲を見たり、物音を聞くなどして遊び、夜はおっぱいをもらってお腹が満たされるとすぐに眠りにつきます。
なお、理由のわからない「たそがれ泣き」や「夜泣きも」この頃から見られるようになります。
月齢6~8カ月
寝返りができるようになり運動が活発になる時期です。
昼と夜の区別ははっきり分かっていて、日中は1~2回のお昼寝で計3~4時間眠り、夜中は途中で1~2回の授乳があるものの8~10時間まとめて眠ります。
月齢9~11カ月
離乳食が2回から3回食に移行する時期で、夜の授乳の必要がなくなります。
そのため夜はほとんど起きずに8~10時間眠ることができるようになります。
そして、お昼寝は1~2回の睡眠を計2~3時間程度します。
この時期までのお昼寝は、赤ちゃんが眠たい時に眠らせているという家庭も多いでしょうが、1日3回の離乳食が始まったら、決まった時間帯にお昼寝をして、夜は早寝早起きをするという規則正しい生活リズムを身に着けさせることが大切です。
お昼寝の時間が長すぎる?短すぎる?
「うちの子はお昼寝が長すぎるのではないか?」「お昼寝が少なすぎるのではないか?」と心配するママ・パパも多いでしょう。
お昼寝の時間には個人差があるので、一概に短すぎる・長すぎるということは言えません。
まず、短すぎるという心配については、赤ちゃんそれぞれの生活リズムがあるので、お昼寝だけでなく夜も含めたトータルの睡眠時間が充足していれば大丈夫です。
とは言え、1日何時間以上眠れば成長に問題ないという科学的データがあるわけではありません。
そこで、乳児の平均的な睡眠時間にできるだけ近づけるようにします。
月齢 | 1日の平均的な睡眠時間 |
---|---|
0~2カ月 | 15~20時間 |
3~5カ月 | 14~18時間 |
6~8カ月 | 12~15時間 |
9~11カ月 | 12~14時間 |
もし、睡眠時間が不足気味であれば生後6か月頃からは日中に屋内・屋外での活動を増やすように工夫します。
反対にお昼寝が長すぎるという心配については、もし夜更かしをして困るような状態であれば、生後6カ月以降は夕方4時以降はお昼寝を極力させないようにするなどの生活リズムの変更を試みるとよいでしょう。