赤ちゃんと人工栄養~生後7ヶ月のミルク量とスケジュール~

生後7か月の赤ちゃんへの粉ミルクの飲ませ方について解説します。

ミルクの量や回数、スケジュールなどについて知ることができます。

生後7か月の粉ミルクの量【完ミ+離乳食の場合】

生後7か月の赤ちゃんで、粉ミルクと1日2回の離乳食で育てている場合に与えるミルク量は以下の通りです。

1.ミルクの量は1回200mlで離乳食後は少なめが標準

粉ミルクの標準量については、使用されているパッケージに記載されています。おおむね以下の量が生後7か月の標準量です。

1日当たりの粉ミルクの量と回数(生後7ヶ月)
タイミング1回量回数
通常時200~220ml(スプーン9~10杯)3回
離乳食後80~160ml(スプーン4~8杯)2回

※スプーン1杯が2.6gの場合

標準量はメーカーごとに多少の違いがありますが、そもそも粉ミルクは栄養素の基準値が国で定められていて、中身はほぼ一緒ですので、基本的に標準量は同等です。

生後7か月の赤ちゃんの各メーカーの標準量の例

ビーンスターク「すこやか」
200~220ml×3回、200~220ml×2回

雪印「ぴゅあ」
220ml×3回、80ml×2回

和光堂「はいはい」
200~220ml×3回、140~160ml×2回

なお、1日分の粉ミルクをエネルギー量に換算すると約544~650kcal(*)となります。

生後7か月は赤ちゃんによって離乳食の量に大きな差が出てくる時期であるため、離乳食後のミルク量については、赤ちゃんに合わせて80~200mlの間で増減させる必要があります。

(*)100g当たり510kcalとして算出

2.離乳食後のミルクの量はどうする?

まず、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年)」によれば、生後6~8か月の赤ちゃんが1日に摂取する必要があるエネルギー(kcal)の推定量は男の子で650kcal、女の子で600kcalとしています。

これをミルクの量に換算すると、650kcalは約980ml、600kcalは約900mlとなります。

しかし、生後7か月の場合は離乳食からもエネルギーを摂取しているため、離乳食の量が増えるのに合わせて、このミルクの量から減らしていくことになります。

生後7か月では2~3割程度のエネルギーを食事から摂取することができるようになっています。

エネルギー量だけに着目すると例えば離乳食で1日の3割の栄養を摂っていればミルクは、男の子686ml、女の子630mlを飲めば最低限のエネルギーは摂取できます。

ただし、食べたカロリー量を毎食計算することはできませんので、実際には離乳食後に100~200ml程度作って、飲みたいだけ飲ませるということになります。

食べる量が増えてお腹が一杯になってくれば、ミルクを残すようになります。

中には自分で量が加減できず、飲みすぎて吐いてします赤ちゃんもいるので、飲ませすぎには注意しましょう。

3.ミルクのスケジュール

生後7か月では1日5回の授乳がとなります。

赤ちゃんによって生活リズムが異なるため、ミルクを飲むタイミングは一概には言えませんが、ミルク1日5回のタイムスケジュールはおおむね以下のようになります。

6:00ミルク(200~220ml)
10:00離乳食+ミルク(80~160ml)
14:00ミルク(200~220ml)
18:00離乳食+ミルク(80~160ml)
22:00ミルク(200~220ml)

まだまだ夜泣きをする赤ちゃんも多いと思います。

本来は日中の離乳食とミルクで栄養が足りているため、泣いたからといって授乳する必要はなく、だっこをしたり水を飲ませたりして落ち着かせるようにするのが基本です。

もし、夜中にもミルクを与えて1日6回の授乳になってしまう場合には、1回ごとの量を少なめに加減します。

生後7か月の粉ミルクの量【混合栄養+離乳食の場合】

母乳、ミルク、離乳食の3つで育児をしている場合の粉ミルクの量については、保育園に預けている場合と預けていない場合に分けて解説します。

1.保育園に預けている場合

赤ちゃんを保育園に預けている場合は、保育園での進み具合に合わせて、離乳食とミルクの量を決めるという方法が最も簡単で確実です。

保育園では赤ちゃんの発育状況に合わせて、離乳食の内容やミルクの量を決めているからです。

さらに保育園でも自宅でも同じ量やタイミングで離乳食とミルクを与えることで、平日も休日も同じような生活リズムで安定して過ごせます。

2.保育園に預けていない場合

卒乳する場合

まず、近々保育園に通う予定で日中の卒乳を始めているママについては、ミルクの1回量は目安となる標準量(生後7か月は200~220ml)を赤ちゃんに与えて、様子を見ながら加減します。

授乳の回数が減ると、おっぱいが張って辛いため、楽になる程度に少し搾乳をします。

搾乳した母乳は、保存しておいて日中の授乳でミルクの代わりに飲ませても良いでしょう。

搾乳した母乳を飲んだら、足りない分は粉ミルクを追加します。

母乳が足りないと感じた場合

離乳食が進んでくると、なんとなく母乳が足りていないと感じるママもいるようです。

本当に母乳が足りなくて赤ちゃんが授乳後に泣いてしまうのであれば、粉ミルクを少し足しても構いませんが、本来、母乳の量は赤ちゃんが飲んだ分だけ作られるため、仮に泣いていたとしても、栄養量としては不足していないと考えられます。

例えば、赤ちゃんが離乳食をたくさん食べて、食後の母乳を飲まない場合、ママの母乳が乳房にたまった状態が続くことになるため母乳の量は減産されることになります。

しかし、次に赤ちゃんが母乳だけを飲むときは、母乳がかなり張った状態で飲むことになるため1回の量としては十分です。また、その際にしっかりと母乳飲み切ってもらえれば、乳房が空になるため母乳は増産されれます。

結果的には赤ちゃんが必要な分だけ母乳が作られているのです。

ただし、生後7か月の赤ちゃんの体重増加量は1か月で200~250g程度ですが、これを大幅に下回るようなことがあれば、医師・助産師などの専門家に相談してみてもよいでしょう。