目次
哺乳瓶の選び方をわかりやすく解説します。
どんなサイズや種類の哺乳瓶を買えばよいのか理解できます。
哺乳瓶の選び方の基本
哺乳瓶は、様々なメーカーから販売されています。
まずは、選ぶ際の基本的なポイントを知っておきましょう。
1.産院で使われているのと同じもの
入院中に母乳が不足していると、哺乳瓶で授乳する場合があります。
この時、産院で使った哺乳瓶の乳首に慣れてしまうと、それが気に入って、他の商品では吸ってくれないということがあります。
お産前の妊婦健診の際に、病院でどんな哺乳瓶を使っているのかを聞いて、同じものを選ぶことで、退院後もスムーズに授乳ができる可能性が高まります。
2.ママのおっぱいに近い乳首
ママの乳首と哺乳瓶の乳首は似ているようで全く別ものです。
素材はもちろん飲みやすさも本物の乳首とは異なります。
それが原因で、赤ちゃんがママのおっぱいを吸えなくなる「乳頭混乱」と言うトラブルが起きることもあります。
そのため、母乳育児を基本に考えているのであれば、「乳頭混乱」の起きにくい乳首を選びましょう。
とはいえ、どのメーカーもおっぱいについて研究して、それに近づけようと工夫していますので、大きな差があるわけではありません。
また、どんなに優れた商品でも、赤ちゃんに「合う」「合わない」があるため、実際に使ってみないと結果はわかりません。
哺乳瓶のサイズと種類
1.サイズは160mlと240mlが基本
哺乳瓶のサイズは哺乳瓶メーカごとに異なっています。
しかし、基本的には120~160mlの小さなサイズと240mlの大きなサイズの2種類です。
妊娠37週以降に2500kgで生まれる赤ちゃんであれば160mlの哺乳瓶を選ぶのが一般的です。
120mlなどより小さなサイズの哺乳瓶は、低体重児など哺乳力の弱い小さな赤ちゃんに向いています。
赤ちゃんは生後2~3か月頃まで1回160mlを哺乳し、生後3か月以降は160ml以上飲むようになるため、そのころを目途に240mlを購入します。
2.素材はガラス製とプラスチック製
哺乳瓶の素材はガラスとプラスチックの2種類があります。
ガラス製は傷がつきにくいため衛生的ではありますが、少々重いのが難点です。
また割れる恐れもあるため外出には向きません。
一方のプラスチック製は、何度も洗っているうちに、傷がついて汚れていきます。
しかし、軽くて割れる心配がないため外出に向いています。
出産前に購入する新生児用の哺乳瓶であれば、2~3カ月で使わなくなるため、プラスチックでもガラスでもどちらを選んでも大差ありません。
どちらかといえばプラスチックのほうが軽くて扱いやすいのでおすすめです。
3.乳首の種類は様々
哺乳瓶以上に種類があって複雑なのが乳首です。
乳首は、形状、サイズ、穴の形状がそれぞれ異なっています。
まず、乳首のそのものの形状については、各メーカーともできるだけママの乳首に近い形状になるように作っており、どれが優れているとは言い難いです。
赤ちゃんが良く飲んでくれるのであればどんな形状でも構いません。
サイズは赤ちゃんの口の大きさ(成長)にあわせて、大きな乳首に交換できる哺乳瓶もあれば、新生児からずっとワンサイズの乳首が使える哺乳瓶もあります。
ワンサイズタイプのほうが経済的ですが、乳首が合わなければ全く使えないという欠点があります。
どのメーカーの哺乳瓶を選ぶにしても新生児用の一番小さな乳首から買うようにしましょう。
最後に穴の形状です。
穴の形状には主に「丸穴タイプ」と「クロスカットタイプ」があります。
丸穴は哺乳瓶を傾けるとポタポタとミルクが出てくるため吸う力が弱くても容易に哺乳することができます。
ただし、どんどん溢れてくるため、赤ちゃんによっては休みなく一気に短時間でミルクを飲んでしまい、結果、足りないと泣かれることもあります。
クロスカットタイプは、吸わないとミルクが出てきません。そして、吸う力に合わせてミルクの流量が調節されます。
新生児の場合は、まだ哺乳に慣れていないため丸穴タイプのほうがより確実に哺乳できます。
どんな哺乳瓶が人気?特徴は?
哺乳瓶には様々な種類がありますが、人気のある商品に限定して、それぞれの特徴を解説していきます。
1.ピジョン 母乳実感
母乳実感は、60年間も赤ちゃんのおっぱいの飲み方を研究して開発されている商品です。
「吸着・吸綴・嚥下」というおっぱいを吸う動作が、しっかり再現できるような乳首の形にこだわって作られています。
乳首の種類は「SS」「S」「M」「L」の4サイズがあり月齢が上がっていくごとに交換していく必要があります。
2.コンビ(テテオ) 授乳のお手本
赤ちゃんの口にぴったりとフィットするように作られた乳首が特徴です。
4段階流量調節機能がついていて、同じ乳首でも、ミルクの出る量を調整することができます。
4つある空気の穴を開閉することで、吸う力の弱い赤ちゃんにはミルクが出やすいように、また、強い赤ちゃんはミルクが出すぎないようにと、個人差に合わせて調整できる優れものです。
乳首の種類は「SS」「S」「M」の3サイズがあり月齢が上がっていくごとに交換していく必要があります。
3.ビーンスターク 哺乳瓶
乳首の種類が1種類であるため成長に合わせて買い替える必要がありません。
哺乳瓶を、時々、補助的に使う程度であれば楽で経済的です。
ただし、ビーンスタークの乳首の形状は平らであるため、赤ちゃんによっては合わないこともあります。
合わない赤ちゃんだと上手に吸えず、全く飲めなかったり、飲むのに相当な時間がかかるときがあります。
4.チュチュベビー らく飲み
赤ちゃんの吸う力に合わせてミルクの出る量が変わるという「スーパークロスカット」が特徴の商品です。
そのため、乳首も成長に合わせて変える必要がなく、1種類で済みます。
コンビのテテオは、空気の穴を開閉して出る量を調整しますが、それすらも必要ないという点が最大のセールスポイントです。
また、哺乳瓶が口径の広い「広口」であるためお手入れもし易くなっています。