妊娠6週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
この時期には、出産予定日(分娩予定日)を伝えられる妊婦さんが増えてきますので、予定日がどのように決まるのか紹介します。
また、赤ちゃんの発達状況についても紹介します。
妊娠6週とは?
妊娠6週目とは「妊娠42日から48日」までの期間のことを指します。
日数:42~48日
出産までの日数:あと238~232日(※「出産予定日」から起算)
妊娠6週は、早ければ赤ちゃんの心臓が動いていることを超音波検査で見ることができて、出産予定日が判明する可能性がある期間です。
出産を待ち望んでいた夫婦にととっては「ついに赤ちゃんができた!」と喜ぶと同時に、「無事に赤ちゃんが育ってくれるか」と不安を感じ始める時期でもあります。
母親の体の状態
妊娠6週は、出産予定日がわかる時期です。
出産を考えていなかった妊婦さんでも、生理がかなり遅れていることで、妊娠に気づく頃です。
また、つわりが始まったり、すでに始まっていたつわりの症状がますます辛くなる妊婦さんもいることでしょう。
さて、妊娠6週の後半には多くの場合、超音波検査によって、胎嚢(赤ちゃんを包む)を見ることができるだけでなく、赤ちゃんの心拍も確認することができます。
なお、月経初日から6週目に入っても心拍が確認できない場合は、排卵が遅れていたということも考えられます。
医療機関を受診して超音波検査を行う時に心拍が確認できれば、赤ちゃんの「頭臀長(とうでんちょう)」と呼ばれる頭からおしりまでの長さを計ります。
これにより出産予定日(妊娠40週0日)を知ることができます。
妊娠週数についても、これまでは目安として月経初日を妊娠0週0日としていましたが、出産予定日が確定すると、妊娠週数も修正されます。
ただし、妊娠6週になったら必ず出産予定日が分かるという訳ではありません。
心拍が確認できなかったり、受診のタイミングなどによって変わってくるためです。
とはいえ、遅くとも妊娠11週頃までには判明します。
出血と腹痛
出血や下腹部の痛みは、切迫流産の可能性もあります。
すぐに病院を受診しましょう。
赤ちゃんの状態
妊娠6週目は、手足の隆起が認められるようになる
6週目では、胎芽は1cm程度に成長し、体重は3g程度です。心臓も2mm程度まで成長します。
脳が急速に発達しつつあり、胎芽の大部分を頭部が占めています。
一方で尾っぽが目立たなくなり、手や足が隆起し始めて、4足動物に近づいています。
目、口、鼻、耳といった顔の各部位もそれぞれ発達し始め、心臓以外にも肺や腎臓といった内臓もどんどん発展しています。
ママがやるべきこと―会社に妊娠の報告を―
肉体労働であれば業務の変更をお願いしよう
妊娠が判明したら早めに会社に報告しましょう。
妊娠の報告は早すぎるに越したことはありません。
特に重い荷物を持つ肉体労働や、睡眠時間を阻害してしまうほどの長時間労働は、ママの体の大きな負担となります。
最悪の場合、過労による切迫流産・早産になることもあるのです。
こうした労働環境である場合には、妊娠を報告する際に必ず担当業務の見直しをお願いしましょう。
また、事務職などのオフィスワーカーであっても、つわりによる体調不良で欠勤が増える可能性もあります。
妊娠を伝えておくことで、急な体調不良でも遠慮なく休める環境を作っておきましょう。