目次
子供の日に作る料理のレシピを紹介します。
特に「初節句」を迎える男の子をお祝いするための「お祝膳」の料理を紹介します。
さらに1歳児向けのアレンジも紹介します。
節句料理にふさわしい食材一覧
端午の節句に限らず、「お節句」の料理は基本的に「初もの」「旬のもの」を使うと縁起がよいとされています。
4月、5月の旬の食材で、子供の日の料理に広く使われている食材を紹介します。
1.鰤(ブリ)
端午の節句は、男の子の節句であり、健康や「立身出世」を願う日です。
子供の日の「立身出世」の象徴と言えば、「鯉(こい)」ですが、こちらは専ら飾られるだけで、実際に食べるのは「出世魚」であるブリです。
2.鰹(カツオ)
鰹は「勝男」とも読めるため、男の子いとっては縁起のいい食べ物です。
この時期は、身が締まってさっぱりとした「初ガツオ」がとても美味しいです。
大人はお刺身やたたきにして食べたいですね。
3.筍(たけのこ)
たけのこの旬は3月にはじまり、ちょうど5月の上旬で終わります。
まっすぐ天に向かってぐんぐん伸びることから、健康や立身出世を願う端午の節句にはぴったりの縁起食材です。
煮物やちらし寿司の素材として使います。
4.豆(小豆・大豆など)
言わずと知れた、お祝い事には欠かせない「豆」。
まめが「魔滅」と読めることから厄除けの力があると考えられてきました。
お赤飯や煮豆などで使われます。
また、赤飯であれば「赤」の色が邪気を払うと言われています。
5.海老(えび)
腰が曲がれるまで生きられるようにと、健康と長寿を願う縁起食材です。
ちらし寿司や天ぷらの材料として使います。
6.蕗(ふき)
「富貴」と読めることから縁起のいい食材とされています。
蕗は3~5月に旬を迎えます。
煮物の料理がおいしいです。
7.蓬(よもぎ)
香りの強いよもぎは、邪気を寄せ付けないということで、昔から人形を編んで端午の節句に飾られていました。
天ぷらにすると独特の香りが弱まり食べやすくなります。
8.「柏餅」または「ちまき」
関東では「柏餅」、関西では「ちまき」を食べます。
柏は昔から、新芽が育った後に古い葉が落ちるため、子孫繁栄の象徴とされてきました。
また、「ちまき」は中国から厄除けの力があるものとして日本に伝わった食べ物です。
端午の節句の料理メニューとレシピ
子供の日である端午の節句では、子供の好きなものを作ってあげるという考え方が定着しています。
しかし、初節句にふさわしい「お祝膳」を用意したいということであれば、節句料理の基本である「一汁三菜」を基本に和食を作りましょう。
・ちらし寿司
・旬の野菜の煮物
・海老とよもぎの天ぷら
・かつおのお刺身
・鰤の焼き物
・紅白麩のお吸い物
・柏餅
1.ちらし寿司
ちらし寿司は、子供が好きな具材を選べばよいでしょう。
ただし、3歳未満の場合は、生の魚介は使わず、茹でたエビや蛤(はまぐり)、ウナギや穴子などを使うとよいでしょう。
参考レシピ(大人2人+幼児1人分)
酢飯 2合
錦糸卵 卵2個
煮穴子 1本
酢レンコン 1節
絹さや 10さや
桜でんぶ 適量
ポイント
すべての材料を1から作るととても手間がかかるため、煮穴子と酢レンコンはスーパーのお惣菜コーナーで調達しましょう。
また、酢飯は市販の「すし酢」を使えば、ご飯に混ぜるだけで簡単に作れます。
2.煮物
縁起のいいふきやたけのこに加えて、厚揚げやがんもどき等の入れると、油が出て味にこくが出るため、子供も食べやすくなります。
参考レシピ(大人2人+幼児1人分)
煮汁 400cc
しいたけ 6個
ふき 3本
たけのこ 小1本
がんもどき 4個
ポイント
煮汁は、だし汁に醤油大さじ2、砂糖大さじ2を加えて作ります。
たけのこは灰汁を抜く必要があるため、水煮されたものを使うと簡単です。
3.天ぷら
子供が喜ぶ天ぷらといえば、さつま芋とかぼちゃですが、残念ながら旬ではありません。
そこで、甘みが強く柔らかい新玉ねぎを使ってみましょう。
参考レシピ(大人2人+幼児1人分)
よもぎ 6本
海老(ブラックタイガー) 6尾
たまねぎ 1/2個
ポイント
よもぎは茎は固いため切って取り除きましょう。
海老は本来、車海老ですが、高価なためブラックタイガーで代用できます。
玉ねぎは、輪切りにして揚げるか、かき揚げにします。
4.鰤の焼き物
ブリは塩焼き、照り焼きどちらも構いません。
小さな子供がいる場合には甘辛い照り焼きを好みます。
参考レシピ(大人2人+幼児1人分)
ぶり 3切れ
みょうがたけ 1本
ポイント
旬のみょうがたけを添えると、香りや見栄えがよくなります。
照り焼きにする場合には、醤油大さじ3、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖大さじ1を煮詰めてお皿に乗せた塩焼きにかけるだけです。
5.紅白麩のお吸い物
紅白の色は、邪気を払う力があるとされています。
吸い物の具材は様々ですが、紅白麩を使うと簡単でかつ華やかに見えます。
参考レシピ(大人2人+幼児1人分)
だし汁 300cc
紅白麩 3個
ポイント
お吸い物のダシは、市販の白だし(濃縮タイプ)を使うと簡単です。
1歳向けにブリや鰹をアレンジ
ブリや鰹は、フライパンでしっかり火を通して、甘辛い醤油で煮詰めとパクパク食べてくれます。
もし、酸っぱい味が苦手でお寿司を食べないようであれば、これをご飯に入れて混ぜご飯にし、のりやゴマをふりかけるとたくさん食べてくれます。