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初節句祝いでお金や節句人形を渡す適切な「時期」について解説します。
男の子の節句、女の子の節句ともにわかりやすく説明しています。
お金を贈る場合の時期
1.基本は1~2週間前までに渡す
初節句のお祝いとしてお金を贈る場合、女の子であれ、男の子であれ、初節句の1~2週間前までに渡します。
初節句では、人形をはじめとした節句飾りやお祝膳など支度が必要になるため、その援助として事前にお祝いを渡すことが基本だからです。
もちろん地域や家族の慣習によって異なりますが、特別な取り決めがない限りは、遅くとも1週間前までに届くようにしましょう。
2.人形の購入前に渡す
節句人形は節句の約2カ月前から展示販売されます。
ひな人形は正月明けから、五月人形はひな祭りが終わってからです。
節句人形は1点ものも多く、気に入った人形に出会うためには早くに人形店を訪れたほうがよいと考えられています。
そのため1月上旬(3月上旬)に人形の購入を済ませることも珍しくありません。
また、人形は10万円を超える高額な買い物になるため、予算を決めてから探したいという都合もあります。
祖父母などからもらえる御祝いがいくらになるのか事前に知りたいというのが少なからぬ両親の本音です。
そのため節句人形が店頭に並ぶ時期になったら、なるべく早く渡してあげたほうが実際のところ喜ばれます。
3.初節句当日に渡しても
子供の祖父母ではなく、親戚や友人などで初節句にお呼ばれしている場合には、節句の当日にご祝儀を渡しても差し支えないでしょう。
祖父母以外はご祝儀の金額も少額であるため、節句飾りの予算などにそれほど影響がないためです。
4.初節句を過ぎて渡す場合は一筆添えること
なんらかの事情で初節句を過ぎた時期にご祝儀を渡す場合には、時期が遅くなってしまったことをお詫びし、子供の健やかな成長を願っていることを伝える手紙も一緒に贈るとよいでしょう。
手渡しする場合には、同様のことを一言添えましょう。
慶事のしきたりやマナーについて詳しい親も少なくなっているため、たとえ遅れたとしても「お祝いを頂いた」という事実に対してとても感謝されることでしょう。
ただし、さすがに祖父母の場合は、両親から「孫がかわいくないのか」と言われてしまう可能性も否定できません。
人形を贈る場合の時期
1.節句の1~2週間前が基本
最近は両親が人形を購入し、祖父母はその金額の一部(または全部)をご祝儀で渡すことが多くなっています。
しかし、以前は男の子・女の子に関わらず節句人形を母親の実家から贈ることが一般的だっため、その慣習に忠実なご家庭もあることでしょう。
さて、お金ではなく人形を渡す時期についても、1~2週間前までに贈ることが基本となります。
節句人形は遅くとも節句の1~2週間前までに飾るとされているからです。
2.節句の1カ月以上前に贈ってもよい
しかし、せっかくの素晴らしい節句人形を長く飾って欲しいと思われる方もいらっしゃることでしょう。
雛人形は節分(2月4日)の翌日から、五月人形は春分の日の翌日から飾ることができるので、この時期に合わせて贈ってもよいでしょう。
ただし、狭小な住宅に住んでいる場合には、節句人形を飾ると場所がとられてしまい生活が不便になることもあります。
こういった家では、できるだけ節句人形を飾る期間は短くしたいと考えているかもしれません。
そのため、もし早い時期に贈る場合には、事前に子供の両親と相談しておきましょう。