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雛人形はいつから飾り始めて、いつまでにしまう必要があるのでしょうか?
雛人形を飾る時期について詳しく解説します。
雛人形はいつから飾る?
雛人形を飾り始める日には特に決まりがありません。
それぞれの地域や家庭によって飾るべき期日は違います。
そこで、一般的に雛人形を飾り始める日の実例を紹介します。
1.節分の翌日から飾ることができる
雛人形を飾り始めてよいとされる時期は2月4日(節分の翌日)からです。
2月4日は立春となります。
暦の上で「節分」は冬の最後の日であり、翌日は「立春」で春の最初の日となります。
ひな祭りは春の行事であるため、春を祝う一環として立春にひな人形を飾るという習慣があります。
華やかな雛人形を飾ることで春の訪れを感じることができるでしょう。
2.ニ月中旬の大安に飾る
2月4日に雛人形を飾らない場合には、「大安」など日柄の良い日に飾ることが多いようです。
例えば2018年の2月中旬の「大安」は9日(金)、15日(木)、20日(火)となっています。
雛人形を飾ること自体に縁起を担ぐ意味合いがありますから、ひな人形を出す日についてもできるだけ日柄にこだわりたいものです。
3.都合の良い日に飾る
雛人形を飾り始める日に決まりはないため、持ち主の都合に合わせて飾って構いません。
例えば、女の子の年齢が大きくなっていれば、学校や幼稚園がお休みになる土日を利用して、母子でゆっくりと楽しみながら雛人形の飾り付けをしてもよいでしょう。
4.遅くても1週間前までに飾る
一般的には、遅くても節句の1週間前までに雛人形の飾り付けを終えている必要があるとされています。
全く根拠はありませんが、雛人形の飾り付けが遅いと婚期が遅れると言われることもあるようです。
同様に節句を過ぎても雛人形を飾っていると婚期が遅れるとも言われますが、どちらにしても、早めに飾り、早めにしまうというしっかりものの娘になってほしいという意味が込められているのでしょう。
雛人形はいつしまう?
雛人形を仕舞う時期についても特段決まりはありません。
そこで、いつ頃までに片づけるべきなのか一般的な事例を紹介します。
1.ひな祭りの翌日にしまう
節句のお祝いが済んだらできるだけ早くしまいましょう。
ひな祭りの翌日に仕舞うのが最も縁起が良く、婚期も遅れないと考えられています。
そもそも雛人形の原型は、平安時代の宮中の女の子たちが作った紙の人形であり、その人形を使った「ひいな遊び」がひな祭りの起源のひとつと言われています。
つまり、雛人形をすぐに片づけないということは、遊んでいたおもちゃを片づけないことと同じ意味とも言えるのです。
婚期が遅れると言わないまでも、いつまでも雛人形を飾っておくことは昔の人から見れば「だらしがない」と思われるようなことなのです。
2.できるだけ早く晴れた日にしまう
そもそも雛人形は、持ち主である女性の身代わりとして生涯大切に手元に置いておく必要があります。
なるべく早くに仕舞って保管すれば、それだけ長持ちさせることができます。
特に人形は湿気を苦手とするため、晴れている乾燥した日にしまいこむのがよいとされています。
節句が終わったらできるだけ早いよく晴れた日に節句飾りの片づけを済ませましょう。
3.桜の季節が来る前にしまう
遅くとも「桜の便りが届く前にしまう」とよく言われています。
これは節句の1~2週間以内に片づけることを意味しています。
雛人形を始めとした季節の飾りは、四季の移り変わりにあわせて入れ替える必要があるからです。
どんなに遅くても3月の中旬までには雛人形を仕舞いましょう。