五月人形の金額相場―種類別に紹介―

端午の節句の内飾りである「五月人形(鎧兜)」の相場について種類別に解説します。

また、費用は誰が出すのか、どこで買うといいかなど、購入する際の基本的な知識も紹介します。

五月人形の金額の違い

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率直に言って、五月人形は「工芸品」であるため、値段はあってないようなものです。

しかし、金額の差は基本的に「職人」と「素材」の違いと考えましょう。

後世に名を残すような「名匠」「名工」と呼ばれる職人の作品であれば「美術品」として評価され、兜だけでも100万円を超えるようになります。

反対に5万円の人形飾りであれば、名もない職人が作ったものとなります。

特殊な技法で時間をかけられて作ったものは、丈夫で長持ちします。

また、素材の違いについてですが、例えば10万円以下で販売されているような鎧飾りだと、一部のプラスチックが使われていたり、塗装も劣化しやすいものが使われている場合があります。

大きな鎧飾りで、弓矢・太刀などの付属の飾りも豊富であるにも関わらず、値段が相場より安いということは、それなりの品質であると考えましょう。

「見た目」を重視するか、素材や手間暇などの「技巧性」を重視するのかは、それぞれの価値観です。

「工芸品」としての価値を重視したいのであれば、見た目の派手さにはこだわらず、人形の専門店で、どのような技法や素材で作られているかじっくりと話を聞いて選ぶといいでしょう。

五月人形の相場の目安

昨今の五月人形の相場の目安は「10万円」と考えて間違いありません。

人形の専門店や、大手のベビー用品店、玩具店でも10万円前後の価格帯の人形を最も多く取り扱っています。

ただし、種類によって相場は変わってきますので紹介いたします。

1.鎧平飾りの相場



3歳くらいまで身に着けることができるような高さが100cm近くある鎧飾りは10万円程度からあります。

価格帯としてもっとも種類が多いのは20万円前後であり、ある程度の品質を求めるのであれば最低でも15万円程度の予算が必要になります。

2.兜平飾りの相場



兜平飾りは5万円以下から買うことができますが、売れ筋の価格帯は10万~15万円程度です。

実際に兜を被ることができる大きさで、品質もこだわるのであれば15万円前後の予算が必要です。

3.ケース飾りの相場



最近は、飾る手間や場所に困らないケース飾りを購入する家庭が多くなっています。

コンパクトなアクリルのケース飾りであれば3万円前後から購入することが可能です。

相場としては5~7万円で、この価格帯がもっとも点数が豊富です。

4.収納飾りの相場



「収納飾り」とは、兜などを置いて飾る「飾り台」が収納ケースになっているタイプの五月人形です。

飾り台自体が木製の立派なものであるため、値段が高い割には、本体の兜にあまりお金がかけられてないというマイナス点があります。

しかし、高さのある飾り台に飾るため、見た目が立派になります。

相場は10万円前後です。

平飾りと同じような相場観ですが、同じ値段であれば、平飾りの兜の方が品質は高いです。

5.大将飾りの相場



子供の姿をした武者の人形飾りです。

近年は、鎧兜が主流であり、かわいらしい大将飾りの人気はあまり高くありません。

大きさはコンパクトですが、人形と鎧兜がセットになっているため、相場はやや高く、10~15万円前後となります。

6.武者人形の相場


武者人形は、節句の内飾りの主役ではなく、わき役になる場合が多いです。

和室の床の間に鎧兜を飾り、小さなケース飾りであるため武者人形や金太郎などは、リビングの飾り棚などに飾ります。

そのため相場も安くなり、3~5万円の予算で購入できます。

五月人形をどこで買うのか?

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1.基本は人形店

五月人形は工芸品であり、納得のいく買い物をしたいのであれば、断然、人形専門店で購入することをおすすめします。

特に予算が10万円を超えるのであれば、しっかりとした商品知識を持った店員に作家(職人)の経歴などを聞きながら選ぶことを強くおすすめします。

最近ではインターネットで色々な情報を得ることができますが、表層的な情報しか得ることは出来ません。

なぜなら高価な人形は全て一点ものであり、それぞれの作品がどんな素材を使い、どのように作られたかはプロの販売員でないと決してわからないためです。

また店によって、人形に対する価値基準が違うことがあるため、できれば3~4店を回って話を聞きましょう。

専門家の話をいろいろ聞いたうえで、何を重視して購入するか決めるとよいでしょう。

2.10万円以内なら量販店でも

一方で、最近は人形の専門店が少なくなっています。

かわって、赤ちゃん本舗やトイザラスなどの大手子供用品店で購入する家庭が増えています。

また、ららぽーとやイオンモールなどの大型ショッピングモールであれば、3~4月にかけて専門業者による特設売り場が開設されるため、そこで商談をする人も多いでしょう。

予算が10万円以内であれば、こうした場所でも数多くの人形から選ぶことができます。

ただし、15万円くらいになると商品点数が少なくなるため、やはり高価な五月人形は専門店に行って選びましょう。

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