赤ちゃんの沐浴に利用できるベビーバス以外の代用品を紹介します。
また、代用品で沐浴する場合の注意点も紹介します。
基本的にはベビーバスを使うべき
赤ちゃんは、ウィルスや細菌による感染症への抵抗力が弱いため、生後1カ月間は、家族と同じお風呂ではなく、沐浴で体を清潔にしてあげる必要があります。
しかし、「たった1か月のために、わざわざベビーバスを購入するのはもったいないし、すぐに粗大ごみになって処分が面倒!」というママは意外と多く、自宅にあるもので代用している場合もあります。
「たった1か月だから」という気持ちはよく分かりますが、まずはベビーバスを使うメリットを知ってください。
そして、赤ちゃんの沐浴は基本的にベビーバスで行うようにしましょう。
1.安全である
ベビーバスは、赤ちゃんが安心して沐浴できるように安全が配慮された独自の設計になっています。
例えば、赤ちゃんの頭がぶつかりそうな場所にはクッション素材が付けられていたり、ママの手元が滑ってしまっても、赤ちゃんが溺れないようにお尻の部分にはストッパーがついています。
商品によって多少異なりますが、ママが安心して沐浴をしてあげられるような工夫がされているのです。
2.洗いやすい
沐浴の間、左手はずっと赤ちゃんを抱えている必要があります。
しかし、赤ちゃんが湯船に滑り落ちないようにストッパーがついているベビーバスなら、少しだけなら手を離すことができます。(ただし、目は絶対に離してはいけません。)
そのため、ガーゼを両手で絞ったり、手の届かない場所に置いてしまったベビーソープもさっと取ることができます。
また、水を抜く栓が付いているので、ベビーバスに入れたまま、最後にきれいなお湯でかけ湯をすることも簡単です。
3.それほど高くない
ベビーバスは高いと思っているかもしれませんが、実際には2000円以下の商品も多数販売されており、機能的にはこうした低価格帯の商品でも十分です。
どうしても代用品で済ませたいなら
ベビーバスの代用品として使えそうなものは次の4つです。
以上は、お湯を貯めることができて、赤ちゃんの身長と同じ50cm以上の大きさがあるものです。
この中では、ビニールプールはクッション性があるので手が滑って頭をぶつけても痛くないですし、さらに水抜き栓があるプールもあるので、ベビーバスとほとんど同じように使えそうです。
しかし、ビニールプールは日用品ではないので持っていない家庭がほとんどですし、どんなに小さなビニールプールでもベビーバスに比べると大きいためお湯もたくさん必要になります。
同じく大きなたらいも全長50cm以上あるようなたらいを持っている家庭はほぼないでしょう。
また、大きめの洗面台がある家なら、水抜きも簡単にできるのでベビーバス代わりになりそうです。
ただし、洗面台は硬くて滑りやすいので安全性に問題があります。
また、沐浴前には水垢や雑菌をきれいに落とす必要があり手間もかかります。
最後に「衣装ケース」ですが、多くの家庭にあり、軽量なプラスチック素材のため沐浴した後にケースを洗うことも簡単です。
こういった点を踏まえるとベビーバスの代用品としては消去法で「衣装ケース」が使えそうです。
衣装ケースを使った沐浴方法
実際に衣装ケースをベビーバスの代用品として使っている家庭もあります。
しかし、衣装ケースの最大の弱点は、水抜き栓がないことです。
赤ちゃんの体を洗った後に、きれいなお湯でかけ湯をしたいのですが、ママ1人で沐浴する場合には、一旦別の場所に赤ちゃんを寝かして衣装ケースのお湯を流した上でかけ湯をするか、もうひとつ別に衣装ケースやたらいを用意してかけ湯をする必要があります。
もし、パパと二人で沐浴ができるのであれば、ママが赤ちゃんを持ち上げている間に、パパにかけ湯をしてもらうという手があります。
いずれの方法にせよ、石鹸のついた滑りやすい赤ちゃんを持ち上げる行為は危険が伴うため、行うべきではありません。
衣装ケースを使って沐浴をする場合のより安全な沐浴方法としては沐浴剤を使うことです。
「スキナベーブ」や「ピジョンベビー沐浴料」などの沐浴剤は、お湯に混ぜ入れて利用します。
沐浴剤入りの湯船で赤ちゃんの体を洗うことができ、さらに保湿効果もあるので、掛け湯をする必要もありません。
水抜き栓のない衣装ケースでも、お湯を入れ替える必要がないので簡単に沐浴ができます。
ただし、もし沐浴剤が赤ちゃんの肌に合わない場合には、結局、ベビーバスを使って石鹸などで沐浴させる必要があります。
そもそもベビーバスを使えば、石鹸で沐浴することも、沐浴剤で沐浴することも、どちらも無理なく安全に行えますので、やはり赤ちゃんのために最初からベビーバスを用意すべきです。