妊娠4週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
4週目では、母親が妊娠に気づく「異変」があられます。
また、赤ちゃんは体の各器官の素となる細胞組織「3胚葉」が産まれます。
どんな器官へと成長していくのか紹介します。
妊娠4週とは?
妊娠4週目とは「妊娠28日から34日」までの期間のことを指します。
日数:28~34日
出産までの日数:あと252~246日(※「出産予定日」から起算)
「妊娠4週」で、妊娠2か月目に入ります。
しかし、まだ妊娠していると気づかない妊婦さんも多くいます。
子宮内膜でつながった赤ちゃんの原型である「胎芽」が、細胞分裂を繰り返して器官の形成が進んでいく時期です。
母親の体の状態
妊娠4週は、早ければ妊娠に気づくことができる期間です。
早ければ、「妊娠した!」と気づくことができる期間に入りました。
妊娠を知る手がかりとしては、主に次の3つが挙げられます。
2.基礎体温の高温期(相)が3週以上続いている
3.いつも定期的にくる生理がこない
この他にも、なんとなく体がだるい、胃がムカムカする、乳首を触ると痛い、下腹が張っている感じがするなど症状も、妊娠を知らせるサインのひとつと考えられていますが、かなり個人差があります。
そのため気になるようであれば、妊娠判定検査薬を使いましょう。
もし、陽性反応がでたら、できるだけ早く産科を受診しましょう。
気を付けること
すでに妊娠が判明している場合には、体調の変化に気を付けましょう。
早ければつわりの症状も現れますので、無理をせずに休息をとりましょう。
また、もし出血や下腹部の痛みがある場合には切迫流産の可能性もあるため、早めに主治医に相談しましょう。
赤ちゃんの状態
妊娠4週目は、3胚葉に分化して、体のあらゆる器官・組織を形成するための細胞ができる
4週目の末頃に胎芽の大きさは2mm前後に達して、早ければ超音波検査により胎芽を包んでいる胎嚢を確認することができます。
胎嚢には、胎芽以外にも「卵黄嚢」という組織も包まれています。
胎芽は、胎盤が完成するまでは、「卵黄嚢」を通じて栄養を摂取し成長していきます。
この時期の胎芽には、分裂したたくさん細胞がグループを作り、外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つで構成される「3胚葉」が発生しています。
これらは、赤ちゃんの血管や筋肉などあらゆる器官、組織へと成長する細胞で構成されています。
3胚葉が、それぞれどのような器官・組織になっていくのか紹介します。
皮膚、爪、毛髪、歯のエナメル質、鼻、口、耳、肛門、神経系、汗腺、脂腺、乳腺、など
中胚葉
心臓、肺、腎臓、脾臓、血管、リンパ管、骨、靭帯、卵巣、精巣、など
内胚葉
消化器官、気道、尿道、膀胱、舌、甲状腺、など
器官の素となる細胞が形成されてはいますが、まだまだ人間の形はしておらず、小さなおたまじゃくしのような形です。
ママがやるべきこと―薬の服用に注意する―
市販薬で当ても必ず医師に相談を
妊娠4週目から胎芽は細胞分裂を繰り返し、脳や脊髄、内臓など体のあらゆる器官が作られるようになります。
これを「器官形成期」と呼びます。
「器官形成期」は、薬の影響で障害になる可能性もゼロではないため、できるだけ服用を控えるようにします。
もし、風邪薬などの市販薬を服用していたら、一旦止めて、必ず産婦人科の先生に相談したうえで、薬を続けるか判断してもらいましょう。
持病などで処方薬を服用している場合にも、早めにかかりつけ医を受診して、飲み続けるか、もしくは別の薬を処方してもらうなどの対処が必要になります。