乳幼児の夏風邪『ヘルパンギーナ』とは?

乳幼児(1歳~4歳)に流行する夏風邪の1つ「ヘルパンギーナ」について解説します。

また、cawaiku編集部のスタッフの子供が実際に「ヘルパンギーナ」に感染したときの実体験レポートも紹介します。

この記事には疾病の情報が一部に含まれています。当記事を参考にした自己診断は決して行わないでください。気になることがあれば、医療機関を受診することを強くお勧めします。自己診断によるトラブルは一切の責任を負いかねます。

ヘルパンギーナはどんな病気?

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ヘルパンギーナに関する正確な情報は、国立感染症研究所の情報をご確認ください。
NIID国立感染症研究所「ヘルパンギーナについて」

1.流行する時期

ヘルパンギーナは、7月と8月に流行する夏風邪で、7月に感染のピークを迎え、徐々に減少していきます。

ヘルパンギーナはコサッキーウィルスにより発症します。

このコサッキーウィルスは、手足口病に代表されるエンテロンウィルスの仲間で、症状も手足口病に似ています。

2.予防

流行時期には手洗いとうがいをしっかり行います。

ヘルパンギーナに感染した子供が舐めたおもちゃなどを舐めてしまい感染するということがあるので、感染者との密接な接触は避けます。

3.症状

多くは2~4日の潜伏期間を経て発病します。

突然発熱(38~40度)し、その後、のどの奥に1~5m程度の水泡ができます。

水泡はやがて破れて痛みを伴います。

この痛みのため食欲がなくなります。

痛みが強い場合には、水分も飲めなくなり、脱水症状になることがあります。

熱は2~4日で下がり、その後、水泡も消えます。

4.感染した時の対応

医師でない人が症状だけでヘルパンギーナであるかどうか判断することは難しいです。

そのため発熱したり、食欲がなくなるなどの気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

また、ヘルパンギーナにはワクチンはありません。

咽頭痛(喉の痛み)や発熱をやわらげる薬による対処療法を行います。

処方された薬を服用して様子を見ますが、「高熱が続く」、「水分があまり飲めない」、「ぐったりしている」などの状況があれば、再度、医療機関を受診しましょう。

自宅でのホームケアは次の点に注意が必要です。

食べ物

口の中が痛いため、噛んで飲み込むような固形物や熱い食べ物は、なかなか食べてくれません。

食欲がない時は、ゼリー、豆腐、冷めたおじや、冷めたうどんなどを、食べさせてみます。

飲み物

発熱を伴う病気であるため、十分な水分補給が欠かせません。

しかし、すっぱい飲み物は口の中がしみて、嫌がることがあります。

そのため、経口補水液のほか、牛乳、麦茶、冷めたスープなどで、水分をとるようにしましょう。

お風呂

基本的にシャワーや入浴をしても問題ありませんが、高熱がある時、元気がない時は、避けて、蒸しタオルでさっと体を拭く程度にします。

5.登園許可証が必要

熱が下がり、食事がいつも通り食べれるようになたら登所ができます。

小児科を受診して、登園許可証を発行してもらう必要があります。

【体験記】2歳の子供がヘルパンギーナに感染した

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8月上旬にcawaiku編集部のスタッフの子供がヘルパンギーナに感染しました。

症状は比較的軽かったのですが、その一部始終を体験記にまとめました。

1.保育所でヘルパンギーナの感染者が発生

8月上旬ころ、保育所の掲示板に「ヘルパンギーナに感染した保育所の児童が発生しました。」という案内が掲出されました。

娘は、こうした注意情報がでると、もれなく感染してしまうので、注意して様子を見ていましたが、特に変わった様子はありませんでした。

2.ヘルパンギーナを保育士さんから疑われる

ヘルパンギーナの注意情報がでてから1週間程度たったある日、いつものように娘を迎えに保育所にいくと、保育所の先生から「もしかしたらヘルパンギーナかもしれないので、病院にいってはどうか?」と言われたのです。

熱があるわけでもなく、自宅ではいつも通りの様子だったので、とても不思議に思いました。

保育士さんが何故そう思ったのか理由を聞くと・・・

「いつも給食とおやつは、とても速く食べて、おかわりもするのに、今日は、食べるのがゆっくりで、おかわりしなかったんです。」

「残しちゃったんですか??」

「いえ、全部食べました。ただ、ヘルパンギーナだと、口の中が痛くなるので、食べるのが遅くなることがあるんです。」

と、教えて頂きました。

しかし、家ではあまりご飯を食べないので「完食してたら十分だろう」と思ってしまいました。

熱もないし、ご飯も食べられているし、何より本人がいつも通り元気に暴れまわっていたので、保育士さんからの忠告にも関わらず、この日は病院に行きませんでした。

3.やっぱりヘルパンギーナだった

その日、保育所から帰宅してから、夕ご飯も普通に食べ、元気に遊びました。

翌朝、変わった様子が見られなかったので、いつも通り保育所に預けました。

夕方、迎えにいくと、また保育士さんから昨日と同じことを言われたのです。

さすがに、2度も言われると元気とは言え心配になり小児科を受診しました。

体温は平熱だったのですが、ドクターが口の中を見て、水泡ができていることがわかり、ヘルパンギーナだと診断され、薬が処方されました。

そして驚いたことに、即座に登所許可証がでました。

熱もなく食事もできるのであれば登所して構わないのだそうです。

帰宅して、お風呂と夕食を済ました後、もう一度、体温を計ると、なんと38度になっていたのです。

この時はじめて親として、娘が病気に感染したのだと実感。

でも、本人は何事もないかのように、歌を歌いながら、大好きなおままごとをしてました。

4.翌朝には下熱し登所

当所許可証をもらったものの、熱が出ていれば、保育所に預けるわけにはいかないと思っていたのですが、朝起きて、熱を計ると36.5度といつも以上に低い体温でした。

熱がないため保育所に行き、その後、熱が出ることはありませんでした。

こうしてヘルパンギーナは、軽い症状のまま終わりました。


(参考書籍)
医学書院「新看護学・母子看護」
金原出版「小児看護学」
小学館「家庭の医学大辞典」
学研「赤ちゃんの病気全百科」
ベネッセ「赤ちゃんの病気新百科」

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