目次
ひらがなの覚え方について練習方法を紹介します。
子供に合ったやり方で、少しづつひらがなの練習を始めていきましょう。
ひらがなの覚え方の基本
1.焦らない
ひらがなの読み書きを学ぶ時期は、本来、小学校1年生の1学期です。
先取りして年少から読み書きの練習をさせる幼稚園もあるため、ついつい焦って早く覚えさせようと思いがちですが、小学生になれば誰でも覚えることができますので、決して無理強いしないようにしましょう。
保育園の中にはあえて文字の学習をしない保育園も多くあります。これは幼児期において運動や工作などの遊び通じて社会性などを身に着けることがより重要だと考えているからです。
字の読み書きといった勉強に直結する事以外にも様々な経験をさせてあげましょう。
2.興味を持ったらはじめ時
幼稚園入園の準備のためにひらがなを覚えさせる家庭もありますが、基本的には子供が興味を持ち始めたら教えるというタイミングで充分です。
個人差はありますが、4歳頃になると自然と文字に興味を持ち始めます。
絵本やテレビにでてくる字を見て「なんて書いてあるの?」と聞いてきたり、お絵描き帳に文字のようなものを書くようになります。
3.楽しく学ぶ
小さな子供は楽しいことには貪欲ですが、一度、嫌になってしまうとやらせることが難しくなります。
なので、ひらがなを「教える」と言うよりは、ひらがなに興味を持ち続けてもらうための「遊び」をしていくという感覚で取り組んでいきましょう。
単調なドリルばかりではなく、カルタやパズルなどの遊びを取り入れて、子供自身が自律的に覚えていくのが理想です。
短期的な暗記よりも学ぶことの楽しさを感じてもらうことを重視しましょう。
ひらがなを読めるようになるための練習方法
1.あいうえお表を読む
ひらがなに興味が出てきたら、あいうえお表を部屋やお風呂に張って親子で一緒に声に出して読んでみましょう。
ママやパパが字を指しながら「あ・い・う・え・お・・・」と言っていきます。
まだ、文字に興味のない子に興味を持たせたいのであれば、ママやパパが一人で勝手にあいうえお表を貼って、声に出してみましょう。
「なになに?新しい遊び?」という感じで近寄ってくるはずです。
2.モノに名前シールをはる
自分の名前であれば知らず知らずのうちに読めるようになりますが、これは保育園や幼稚園などで自分の名前の入ったシールを何度も見る機会があるためです。
同じように家にあるモノの名前をシールや紙に書いて、貼り付けてみましょう。
「とびら」「つくえ」「いす」などです。
貼り付けたら一緒に声に出して読みます。そして、ときどき「これ、なんて読むの?」と質問してあげて、定着を促していきます。
3.カルタで遊ぶ
ゲーム性の高いカルタは、楽しんでひらがなを覚えるのに最適な遊びです。
カルタをするときに大人は「頭の字」を見て取りますが、子供の場合は関連する「絵」をみて取ることがほとんどです。
最初はそれで構いませんが、読めるひらがなが増えてきたら、絵札を使わずに「頭の字」だけの札を使ってカルタ取りをするようにしましょう。
そういったことができる商品を選ぶか、もしくは牛乳パックなどを使って札の自作しても良いでしょう。
「頭の字」だけのカルタは集中して文字を見るようになるため、何度か続けているとすぐに全てのひらがなが読めるようになります。
なお、カルタで遊ぶときのポイントは必ず子供に勝たせてあげることです。
勝つことができるとやっぱり嬉しいので、何度もやりたくなります。
何度も続けているうちに、ひらがなも少しずつ読めるようになります。
4.ひらがなブロックで遊ぶ
ひらがなを「あいうえお順」で並べて遊ぶ積み木やパズルなどが数多く市販されています。
この手のおもちゃは「あ」のブロックに蟻の絵などが一緒に書かれていて、それをガイドにして並べることができるようになっています。
最初から一人で完成させることは難しいので親が手伝ってあげる必要がありますが、何度も並べているうちに自然とひらがなを覚えることができます。
5.タブレットを活用する
ひらがなを覚えるためのおもちゃのタブレットも販売されています。
どのタブレットも、字をタッチすると音声で読み上げてくれるという基本機能が備わっています。
目で見て、耳で聞いて、ひらがなを覚えていくことができます。
子供は画面をタッチしたりボタンを押したりすることが大好きなので、1人でタブレットをいじっているうちに、いつの間にかひらがなを覚えてしまう子もいます。
ひらがなを書けるようになるための練習方法
1.迷路を解く
3歳頃の子供に、見本の字を見せながら「これと同じように書いてごらん?」とやらせてみても、見本通りに書くことはできません。
大人であればどんなに難しい漢字でも見本さえあればその通りに書くことができますが、これはペンを使って手を動かす経験を積み重ねているからこそ思い通りに書くことができるのです。
「ひらがな」のような文字は、まだ手先が不器用な幼児にとっては細かすぎます。
そこで、迷路を解くなどして「運筆」の練習をしましょう。
迷路以外にも市販のドリルを使って運筆の練習ができるのですが、単調になりがちで飽きやすいです。
迷路はゲーム性が高いため子供も楽しみながら自然とペンの動かし方を身に着けることができます。
迷路の問題はパパやママがその子のレベルに合わせて自由帳などに書いてあげましょう。
先を見越しながら上下左右にペンを動かすことで、意図通りにペンを動かすことができるようになってきます。
最初はコースからはみ出してしまうと思いますが、続けているうちにはみ出さずに書けるようになります。
2.ペンでなぞり書きをする
ひらがなが読めるようになったら「なぞり書き」の練習を始めましょう。
薄く書かれた文字の上をペンでなぞります。
何度も書くことで、だんだん見本通りにかけるようになってきます。
なかなか上手になぞりがきができない場合には、いきなり「あ」から始めるのではなく、「く」「し」「つ」などの一筆で描ける簡単な文字から始めるようにするのがポイントです。
3.指でなぞり書きをする
指でのなぞり書きは、ひらがなの書き順を身に着ける練習になります。
書き順の入った「あいうえお表」をお風呂などに張って指でなぞり書きをしたり、書き順の入ったひらがなの絵本を使って寝る前になぞり書きをします。
指でのなぞり書きはちょっとした隙間時間にできるので、比較的続けやすい学習方法です。
なお、指とペンとでは力の使い方が全く異なるため、指でいくらなぞり書きを続けても字が書けるようになかなかなりません。
あくまでペンでのなぞり書きと並行して、正しい書き順を定着させるための補助的な練習と考えましょう。
4.見ながら書く
なぞり書きが一通りできるようになったら、見本の字を見ながら、真っ白な場所にその字を書いてみましょう。
なぞり書きと同じく、「く」「し」「つ」などの簡単にできるものから書き始めることで、「できた!」という達成感が得やすくなります。
字を書くことが楽しいと思えれば、自分から練習をするようになるでしょう。
5.音を聞いて書く
最後は、見本を見ることなく音をきいてひらがなを書いていきましょう。
簡単な文字や、自分の名前から書いてみます。
パパやママは、お友達の名前や好きな食べ物など、子供が楽しんで書けるような問題を出すようにすると良いでしょう。