寝かしつけはいつまで必要?―1人で眠るようになるのは何歳?―

親が寝かしつけをしなくても一人で眠ることができるようになる年齢はいつなのか解説します。

1日忙しく働いたママ・パパにとって1日の最後にやってくる「寝かしつけ」の仕事は意外とたいへんです。

絵本を読んで、子守唄を歌って、体をトントンして、それでもなかなか寝てくれず1時間もかかって寝かしつけする日もあるでしょう。

そこで、「いつになったら一人で寝てくれるのだろうか」という疑問にお答えします。

寝かしつけはいつまで必要か?

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1.子供の性格で左右される

寝かしつけが不要になる年齢は、親子の関わり方や1日の過ごし方など、家庭の環境によっても変わるため一概に言えません。

さらに、子供の性格によっても大きく変わります。

赤ちゃんの時から寝かしつけをしなくても勝手にその辺で寝てしまうという子供がいる一方で、小学生の高学年になってもママに手を握ってもらわないと眠れないという子供もいるのです。

例えば、筆者にも現在、3歳後半の女の子と、1歳前半の男の子がいますが、上の子は1歳頃からママに寝かしつけをしてもらわないと絶対に眠りませんが、下の子は放っておいてもといつのまにか寝てします。

つまり、寝かしつけを卒業する年齢は、本人の持って生まれた性質よっても大きく異なるのです。

2.一人で寝るための基礎能力が身につくのは4~5歳

しかし、どんな性格の子供であれ、成長すると自分でトイレに行けるようになるのと同じように、夜に眠たくなったら自分でベッドに入って眠るという自律的な行動がとれるようになります。

その時期は4~5歳頃です。

このくらいの年齢であれば、パジャマに着替える、トイレに行く、絵本を読むなどの寝るための準備を1人でできる能力が身につくからです。

こうした生活習慣を一人でできるようになることに加えて、以下に説明する条件をクリアすることで、寝かしつけの必要はなくなります。

寝かしつけの必要がなくなる条件

「寝かしつけ」とは、添い寝をすることだけ限らず、子供が眠るための環境を整える親の準備の全てが含まれています。

親が子供のためにやってあげている寝るための準備がなくなって初めて一人で眠ることができるような状態になります。

では、子供が1人で眠るために必要な条件とは何か見ていきます。

1.卒乳している

眠る時に添い乳をしてあげる、またはフォローアップミルクを飲んでから眠るという子供の場合には、まず卒乳をすることが「寝かしつけ」を卒業する第一の条件になります。

卒乳は、1日の栄養を食事だけで十分に摂れるようになる1歳~1歳半に実施することができます。

寝る前に飲んでいた母乳やミルクは、おやつの時間など日中に飲ませるようにして、さらに、おっぱいや哺乳瓶からコップ(牛乳)に切り替えていきます。

また、「夕食を食べたら、その後は飲み食いをしない」という生活スタイルに変える必要があります。

2.自分で着替えができる

寝る前には寝巻(パジャマ)に着替える必要があります。

自分で服を脱いで、パジャマのボタンを留められる程度に指先が発達してくるのは3歳頃です。

また、指先の発達だけでなく「自分で着替える」という意欲も必要です。

意欲については個人差が大きいのですが、だいたい4歳頃になると自発的にできるようになってきます。

3.オムツが外れる

オムツを使っている子供の場合には、オムツの使用状況に応じて以下の寝る前の準備が必要になります。

オムツの状況寝る前の準備
1日中おむつが必要寝る前にオムツを交換する
寝るときだけオムツが必要寝る前にオムツをはかせる
オムツは卒業済みトイレを促す

オムツが外れはじめるのは2歳頃からですが、夜も含めて完全にオムツが外れるようになるのは3~4歳です。

オムツが外れてもおねしょをしてしまう子供に対しては、寝る前にトイレに行くように促す、おしっこで起きてしまったらトイレに連れて行くなどの関わりが発生します。

ほぼ完全にこうした関わりがなくなるのは4~5歳頃です。

4.決まった時間に眠たくなる

当たり前ですが、子供は遊ぶ事が大好きなので眠たくならない限り、自発的寝ようとすることはありません。

眠たくなる時間については昼間の過ごし方で大きく変わってきます。

たとえば、保育園に通っている子供であればお昼寝タイムがあります。

1~2歳頃はお昼寝をしていても夜9時頃には眠たくなっていた子供が、3歳頃になると体力がついて10時近くまで眠たくならないという状況が発生します。

すると、生活習慣として8半頃に寝室に行き9時頃に寝ていたのが、成長と共に1時間以上も寝かしつけに時間を費やすという事態も発生します。

保育園にもよりますが年長になるとお昼寝タイムがなくなるので、9時になると眠くなるという状態に戻ります。

また、幼稚園であれば、帰宅後に昼寝しないように過ごさせることで比較的早い時間に眠くなるでしょう。

眠たくないのに寝かせるためには、どうしても寝かしつけが必要になってしまうので、子供の日中の過ごし方を変える必要があります。

もし、変えられないのであれば、子供が眠くなる時間に合わせ寝むるようにを促すしかありません。

5.一人でも眠れるという自信がつく

部屋で一人眠ること自体に抵抗を感じる子供も少なくありません。

赤ちゃんの時からママやパパに寝かしつけてもらうことが習慣になっている子供は、その温もりがないと安心して眠りにつけないでしょう。

このような親への依存状態から脱する時期は、子供の性格によっても大きく左右されます。

しかし、どんな性格の子供であれ、トイレトレーニングのように「一人でもできる」という自信をつけさせていくことが大切です。

まずは、添い寝しながら絵本を読む、トントンする、子守唄を歌うなどのルーチンを少しずつ減らし、そういったことをしなくても眠れるということを実感してもらうなどして、一人で眠れるように自信をつけさせてあげましょう。

ただ一方で、寝かしつけは必ずしもやめるべき事柄であるとは言えません。

親子の貴重なコミュニケーションの時間として、子供から必要ないと言われるまで続けても構いません。

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