目次
寝かしつけが必要になり始める月齢や、「トントン」「絵本」などによる寝かしつけが効果的になる時期などを解説します。
ママ・パパの寝かしつけで子供を健やかな成長をサポートしてあげましょう。
いつから寝かしつけが必要になる?
1.寝かしつけを始める目安は6カ月
大人の就寝時間に合わせて「添い乳」や「トントン」などで赤ちゃんを寝かしつける習慣が始まるのは、大人の生活リズムに近づく生後5~6カ月頃です。
まず、生まれたばかりの赤ちゃんは生後2カ月目までは昼と夜の区別ができず、寝ることと、おっぱいを飲むことを繰り返して過ごします。
昼と夜の区別がつくようになるのは生後2~3が月頃と考えられており、この頃になると1回に飲めるおっぱいの量も増えるため、1回に眠る時間が少し長くなって日中は起きて過ごすこともできるようになってきます。
それでも1日15時間以上も寝て過ごしているので、あえて寝かしつけをしなくても、授乳中や散歩の後でいつの間にか寝てしまいます。
そして、離乳食が始まる生後5~6カ月くらいになると、1日の睡眠時間は14時間程度まで減り、日中は1~2回の短いお昼寝を除いて起きて過ごすことができるようになるので、夜にまとめて寝るようになります。
そのため夜の8時、9時などの決まった時間に寝かせる習慣が必要になってきます。
2.寝かしつけの時期には個人差がある
ただし、赤ちゃんには個性があり、寝かしつけが必要になる時期にも個人差があります。
例えば、大人と同じような生活リズムで過ごせるようになった時に、寝かしつけをしなくても、決まった時間に勝手に自分で寝てしまう親孝行な赤ちゃんもいれば、生後6カ月を過ぎても夜に頻回に起きてしまい、その度におっぱいで寝かしつけてもらう赤ちゃんもいます。
つまり、産まれた直後から1日に何度も行う「おっぱい」と言う名の寝かしつけが1歳頃まで続く赤ちゃんもいれば、ママ・パパが意識的に寝かしつけをしなくても済んでしまう赤ちゃんもいるのです。
なお、生後5~6カ月を過ぎても新生児のように夜中に2時間ごと泣いて起きるようであれば、暑い・寒いなど眠るのに不快な状況があることや、母乳が足りないことなどが考えられます。
体重が順調に増えていれば母乳は足りていると思いがちですが、その子にとっては満足できない量であるかもしれないので、一度、助産師さんなどにも相談してみるとよいでしょう。
夜の頻回な授乳がクセになっているかもしれないので、「泣いても夜中は授乳しないように」とアドバイスされる場合もあります。
3.夜更かしが気になり始めたら寝かしつけを
今まで夜8時、9時などの規則的な時間に寝ていた子が、9時過ぎ、10時過ぎまで起きて遊んでいる状況になってしまったら、規則的な生活リズムに戻すために寝かしつけが必要です。
特に月齢6~7か月を過ぎて、寝返りやずりばいなどで移動できるようになると、好奇心が強くなり探索遊びに夢中になって夜の就寝が遅くなることがあります。
こうした夜更かしをさせないようにするためには、単に夜9時になったら、ベッドに入れて、体をトントンして寝かしつけるだけではなく、日中もいっぱい遊ばせて、決まった時間にお昼寝させるなどして1日の生活リズムを整える必要があります。
夜のスムーズな寝かしつけは、日中の過ごし方次第といっても過言ではありません。
子供は月齢・年齢が上がるにつれて、体力がついていくので、昼間に体を使って遊ばなければ、夜に目がさえてしまい寝かしつけに1時間以上もかかるようになってしまいます。
時間がかかりすぎる寝かしつけは親にとっても大きな負担になるので、お昼寝も含めて寝かしつけを上手に活用しましょう。
あの寝かしつけ方法はいつから使える?
家庭ごとに様々な寝かしつけ技があることでしょう。
その中でも広く行われている「添い乳」「トントン」「絵本」はいつから効果的になるのか紹介します。
1.添い乳は0カ月から
卒乳をするまでの時期は、添い乳が最も強力な寝かしつけ方法と言えます。
やはり新生児の頃からおっぱいの飲んで眠るという習慣が身についているため、赤ちゃんもママのおっぱいを咥えることで安心して眠りにつくことができます。
ただし、添い乳による寝かしつけに頼っていると、自然卒乳をすることが難しくなり2歳になっても添い乳をしないと寝てくれないという状況が続いてしまうことがあります。
離乳食が3回食になる生後10カ月をめどに、添い乳による寝かしつけは卒業することを検討しましょう。
2.トントンは3カ月以降から
「トントン」がどうして睡眠への導入に効果があるのかは定かではありませんが、胎内にいた時にママの心臓の音を聞いていたのと同じような環境になるので、安心して眠りにつけるとも言われています。
トントンで寝かしつけをする時期は、生後3か月頃の1回当たりの睡眠時間が長くなってきた時期です。
何らかの刺激によって寝ている途中で起きてしまうと、激しく泣くことでしょう。
そんな時にトントンをして安心させあげると再び睡眠に戻ることができます。
こうしたことを繰り返すことで、自然と幼児期以降も効果的な寝かしつけ方法として活用できます。
3.絵本は9ヵ月以降から
絵本や本を読んで寝かしつけをするという習慣は赤ちゃんだけでなく小学生になっても効果的です。
寝かしつけのためだけではなく、忙しいママ・パパが子供と触れ合う貴重な時間を作るためにも、就寝前の絵本の読み聞かせを毎日の習慣にしてもよいでしょう。
絵本による寝かしつけは、0カ月から始めてももちろん構いませんが、体力がついて夜更かしが始まる9ヵ月頃から行うのがおすすめです。
特に9ヵ月頃は「あー」「うー」だけでなく「まー」「だー」などの喃語が盛んになる時期なので、言葉の発達を促す意味でも絵本を始めるのにちょうど良い時期です。
絵本は遊びで興奮した子供の心を落ち着かせて、睡眠へとスムーズに誘導してくれます。