新生児を車に乗せて移動する場合の正しい方法

新生児を車に乗せて移動する場合、どのような点に気を付ける必要があるのか解説します。

病院から退院する時や里帰りからの帰宅する時に自動車を使う予定であれば事前に知っておきましょう。

新生児を車で移動させる方法

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1.六歳未満はチャイルドシートの着用が義務

道路交通法第71条の規定により、6歳未満の幼児を自動車に乗せる時は、幼児用補助装置(チャイルドシート)を使用することが義務付けられています。

特に首の座っていない新生児の場合は、チャイルドシートを使わず、抱っこやクーファンなどで車に乗せると、予期せぬ揺れや衝撃などにより重大な事故が起こりかねません。

もし病院や里帰り先からの帰宅の時に、チャイルドシートの設置が間に合わないのであれば、必ず電車やタクシーなどの公共交通機関を利用しましょう。

2.移動中の抱っこは絶対にしない

チャイルドシートの装着は義務ですが、一部に例外規定があります。

それは、チャイルドシート上で行うことができない授乳やおむつ交換などの日常生活上の世話が必要な時です。

確かに、このケースでは例外的に認められていますが、授乳やおむつ交換をしている時に急ブレーキをかけたりすることがあると非常に危険であるため、どうしても世話をする必要がある場合には一旦どこかに駐車しましょう。

また、例外規定には当てはまりませんが、赤ちゃんが泣いているのを心配して、あやすために抱っこしたくなることもあるかもしれません。

こんな時も、安易にチャイルドシートから降ろすのでは、一旦停車してから抱っこするようにしましょう。

詳細コラム:『チャイルドシートの着用が免除される7つのケース』

4.長距離移動なら1時間ごとに休憩を

新生児を乗せての車での長距離移動は決して望ましいことではありません。

最近ではベッド型と呼ばる完全に水平になるチャイルドシートもありますが、それでも長時間にわたり車の振動や揺れを感じることで、体調に異変がでることもあります。

里帰りからの帰宅などでやむを得ず車で長距離移動する場合には、1時間に1度は赤ちゃんをチャイルドシートから降ろして休ませてあげましょう。

これは、チャイルドシートの取扱い説明書にも明記されていますので、必ず守りましょう。

また、運転手自身も生まれたばかりの新生児を乗せているために、いつもより慎重に運転しているでしょうから、緊張から疲れやすい状態になっています。

事故を未然に防ぐためにも運転手がリフレッシュできるこまめな休憩は必要です。

5.授乳後30分は車に乗せない

新生児の胃袋はとっくり型になっており、食道と胃の間にある逆流をふせぐ弁の機能も未熟であるため、母乳を吐き戻すことがよくあります。

車で移動する時、赤ちゃんは寝かされた姿勢で体を固定される上に、車の揺れによって胃袋の中の液体が動くため、より吐き戻しやすい状況になります。

そのため、授乳後30分ほどは車に乗らず、胃袋の中にある母乳が吸収されるまで待ちましょう。

新生児との車移動に便利なアイテム

1.赤ちゃんが眠る音楽

新生児は、まだ目がよく見えないため車窓の景色を楽しむことは出来ません。

また、1日のほとんどを寝て過ごします。

慣れない車の中でもスヤスヤと気持ちよく眠ってもらえるようにオルゴールなどの優しい音楽を用意しておきましょう。

CDを購入するか、スマホなどに音楽データをダウンロードしておきましょう。

2.赤ちゃんが乗ってますステッカー

高速道路で後続車にあおられたり、渋滞中にクラクションを鳴らされたりすることを少しでも防ぐために、赤ちゃんが乗っていることを知らせるステッカーを車に張りましょう。
かわいらしいデザインのステッカーもありますが、後続車に安全運転を呼び掛けることが一番の目的であるため、「注意」をひきやすいデザインのものを選びましょう。

また、万が一の保険も付いたステッカーも販売されています。

3.ベビーミラー

赤ちゃんを自動車に乗せる時は、運転手(パパなど)と赤ちゃんを見守る同乗者(ママなど)という2人以上の大人が乗るべきです。

しかし、何らかの事情で運転手1人の場合には、運転中も赤ちゃんの様子が確認できるように、ベビーミラーを車内に設置しましょう。

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