妊娠26週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
母親の体調の変化や、胎児の大きさについて紹介するとともに、腰痛を軽減する方法についても解説します。
妊娠26週とは?
妊娠26週目とは「妊娠182日から188日」までの期間のことを指します。
日数:182~188日
出産までの日数:あと98~92日(※「出産予定日」から起算)
妊娠中期(安定期)も残すところあと2週間を切りました。
そろそろ妊娠後期に向けてママの体には様々な異変が出始めるころです。
腰痛などで辛いかもしれませんが、赤ちゃんが無事に育ってきた証拠でもあると思って、頑張って乗り切りましょう。
母親の体の状態
妊娠26週目では、子宮の拡大に伴い頻尿になる
赤ちゃんは急速に成長を続けています。
その結果、子宮が大きくなり、ママの体のいたるところで異変が顕れるようになります。
たった4週間の間に赤ちゃんの体重が2倍近くにもなる時期であるため無理もありません。
膀胱がおされて尿の回数が頻繁になってくるでしょう。
また、お腹が圧迫されて夜が寝苦しくなってきます。
抱き枕を使って横向きの姿勢で寝ると楽になります。
また、体の小さなママの場合、下腹部に妊娠線が顕れることもあります。
赤ちゃんの状態
妊娠26週目になると1000gを超えるまでに成長しいる胎児も
26週目の胎児の大きさは、身長が36cm程度、体重が950g程度までに成長します。
1000gを超えている胎児もいることでしょう。
顔はすでに瞼(まぶた)ができて鼻の穴が通っています。
男の子の場合、睾丸(精巣)が体内から外性器の袋(陰嚢)に収まるために下がり始めています。
まだまだ、未熟な腸管や肺が日に日に成熟をしています。
脂肪が少なくしわしわな状態ですが背骨を始めとした骨格は随分と立派になってきました。
ママがやるべきこと―腰痛を和らげる―
腰痛対策の基本は適度な運動
妊娠7か月以降から徐々に腰痛になるママが増えていきます。
妊婦さんが腰痛になることは珍しいことではありません。
妊娠をすると出産する時に赤ちゃんが産道を通過しやすいように靭帯や骨盤が緩みます。
そこに、大きなお腹とママの増加した体重が乗っかるのですから、そもそも腰痛になりやすいのです。
腰痛を和らげる方法としては次のことが挙げられます。
お風呂やマッサージなどで血行を促進するだけでも、痛みが和らぎますが、あくまで対処療法にすぎません。
重くなった体や、お腹が出ることで位置がずれた重心を支えるために、必要な筋肉を少しずつ増やしていくことが重要です。
ウォーキングやスイミング、体操など、妊婦でもできる運動を無理のない範囲で続けましょう。
一方で、痛みが強く日常生活に支障が出るほどであれば、医療機関で相談してみましょう。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー