目次
幼児期からの習い事として人気のある「体操」。
子供に習わせたいと考えているパパ・ママに体操教室の概要や様々なメリットを紹介します。
体操ってどんなスポーツ?
1.いわゆる体操競技とは
内村航平選手をはじめ日本の選手はオリンピックの体操競技で多くの金メダルを獲得してきました。
「体操競技」とは以下の器具を使って技の難易度や美しさを競うスポーツです。
床、跳馬、つり輪、あん馬、平行棒、鉄棒
床、跳馬、平均台、段違い平行棒
2.幼児向けの体操とは
体操教室に通い始めたとしても、いきなりオリンピックで見るような技ができるわけではありません。
体操教室での幼児向けコースでは主に「マット運動」「跳び箱」「鉄棒」を習います。
マット運動は「前転」「後転」「側転」など、跳び箱では「開脚とび」「閉脚とび」など、鉄棒では「前回り」「後ろ回り」などを習得することができます。
こうした器械運動は小学校に入学すると体育の授業で習うことができますが、体操教室であれば専門の指導員から技術・コツを教わることができるため、安全にかつ美しい技を習得することができます。
体操教室はいつから通えるのか?
3歳未満でも通える教室がある
「習い事」と言うと3歳を過ぎた年少さんから開始する教室が一般的です。
しかし、広い意味で体操(機械体操)は、実は0歳からでも始めることは可能です。
例えば、保育園などではマットを山積みにしたりデコボコに並べてハイハイで移動するという遊びがよく行われています。
同じように体操教室によっては、0歳から親と一緒にマット運動やリズム体操を「遊び」のひとつとしてはじめることができます。
1歳を過ぎて歩けるようになると、今度は「平均台」を使ってバランスをとりながら歩いたり、「トランポリン」でジャンプをするなどの機械を使った「遊び」ができるようになります。
さらに、「鉄棒」にぶら下がることもできるようになります。
2歳を過ぎると、マット運動で「前転」「倒立」、鉄棒で「前回り」などを習うことができるようになります。
例えば「前転」などは指導員の補助があれば2歳でもすぐにできるようになります。
ほとんどの体操教室は3歳以上から
3歳になると、いよいよ本格的な機械体操を習うことができるようになります。
体操教室は、コナミスポーツクラブのような大手のスポーツジムが開設しているほか、オリンピックを目指すような子供たちが通う体操専門の教室、地域の小学校でも体育館を借りて練習をする体操クラブなどがあります。
スポーツジムや体操専門の教室であれば設備が整っているため、マットや跳び箱のほかにも「トランポリン」を習うことも可能です。
体操は他の習い事と比べても危険性の高いスポーツであるため、実績のある体操教室に通わせるようにしましょう。
幼児が体操をするメリット
1.怪我の予防
体操はトレーニングを続けることで柔軟性や筋力が増し、平衡感覚が身につくことで、子供によくある転倒や怪我を予防する効果があります。
また、有酸素運動ではありませんが、筋力が付くことで基礎代謝が増すため体力の増進にもつながります。
2.集団行動ができるようになる
体操は少ない器具をお友達と順番に使用しながら練習をするスポーツです。
自宅のおもちゃのように、自分一人で器具を独占することができないため、練習を通じて「我慢する」、相手に「譲る」などの社会性が身につきます。
また、体操教室では安全上の理由で挨拶や整列といった集団行動が重要になるため規律ある行動ができるようになります。
2.あらゆるスポーツの基礎となる
どんなスポーツでも上達するためには「正しいイメージ」を持ち、そして「イメージ通りに体を動かす」能力が必要です。
体操は、様々な機械を使って様々な技を習得していくため、自然とこうした能力が身につきます。
また、自らの体を正しくコントロールする力のほか、体操は体幹やバランス感覚を鍛え、跳躍力が増進します。
つまり、野球やサッカーなどあらゆるスポーツを行う上でも役立つ基礎的な肉体作りにもなるのです。
3.学校の体育が得意になる
学校の体育と言えば、「体操」「陸上」「球技」が主な内容です。
中でも鉄棒やマット運動などの「体操」は正確な技術が必要であるため苦手とする子供が非常に多くいます。
「陸上」や「球技」は体力さえあれば見劣りしない程度にこなすことができるのですが、体操は見た目で「運動音痴」だとわかってしまいます。
そのため、恥ずかしくて体育そのものが嫌いになってしまうことも少なくありません。
小学校に入る前に、マット運動や跳び箱、鉄棒がある程度できるようになっていれば、体育に苦手意識を持つことはないでしょう。
それどころか、一回で美しい技を友達に披露できれば、クラスのヒーローになれるかもしれません。
4.親子で喜びをわかちあえる
体操の技ができるようになるためには、教室に通うだけではなく、親にも手伝ってもらって自宅でも練習する必要があります。
このような努力を重ねた結果、新しい技ができた時の喜びは想像以上のものです。
親としても、昨日までできなかった技が、今日できるという「わかりやすい成長」を見届けることができるので、喜びを一緒に分かち合うことができます。
親にも喜んでもらえることで、「もっと難しい技にも挑戦しよう」という向上心もあらわれてきます。