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神社にお参りする前日までに七五三の記念撮影をしてしまうことを「前撮り」と言います。
七五三の前撮りはいつ頃からできて、本当に得するのか解説します。
また「前撮り」にはメリットだけでなくデメリットもありますので、「前撮り」の注意点についても紹介します。
七五三の前撮りで安い時期はいつ?
1.前撮りはいつでもできる
単に七五三の写真を撮りたいということであれば、実は年中撮ることができます。
衣装のレンタルもしているような大きなフォトスタジオであれば、いつでも衣装があり、メイクさんも常駐していますので、季節関係なく撮影ができます。
七五三の前に撮影すれば「前撮り」ですが、反対に12月や1月に「やっぱり撮っておこうか」という後撮りもできてしまうのです。
2.お得な前撮りキャンペーンは6月から9月頃
では、いつ頃七五三の前撮りをすると安くなるのでしょうか?
それは「前撮りキャンペーン」が実施されている期間です。
フォトスタジオによってキャンペーン期間は異なりますが、基本的には6月から9月頃までです。
5月は節句があり、10月以降は七五三の繁忙期となるため、大きなイベントがない夏の閑散期にキャンペーンが行われるのが一般的です。
3.前撮りキャンペーンはどれだけ安いの?
実は前撮りキャンペーンを利用して撮影したとしても基本的な料金に違いはありません。
七五三の前撮りは、撮影用着物レンタル、着付け、メイク、撮影、台紙(アルバム)が不可欠ですが、多くのフォトスタジオでは4~6万円のパッケージプランで提供されています。
前撮りキャンペーン中であってもこの料金設定は一緒なのですが、本来は有料オプションとなるフォトフレームや台紙、キーホルダーなどの「特典」がプレゼントされるのです。
そして、最もお得なのは、神社に参拝するための外出用の着物レンタルが安くなることです。
着物レンタルは通常2万円以上もするのですが、前撮りキャンペーンを利用すると、レンタルする日付にもよりますが、3千円から1万円程度で借りることができます。
外出用の着物をレンタルするつもりであれば、できるだけキャンペーンを利用したほうがお得です。
しかも、キャンペーン特典は七五三の時期が近づくにつれて縮小されるので、早ければ早いほうが良いと言えます。
七五三で「前撮り」をするメリット
1.料金が安い
これまで説明したように、前撮りをすると様々な特典が付き、レンタル着物の値段も安く抑えられます。
そもそも、写真スタジオにとって七五三は一番の「稼ぎ時」となります。
1日に撮影できる組数には上限がありますから、できるだけ七五三の前後に分散してもらったほうが、撮影できる組数が増えて売り上げも高くなります。
七五三近くになれば黙っていても予約が入りますが、8月や9月は何もしなければ予約が入りません。
そこで写真スタジオは「前撮りキャンペーン」を企画して、値段を安くし、特典も色々とつけて、早い時期の予約を獲得します。
2.待ち時間が少ない
11月15日やその前後の土日はとくに混雑します。
七五三の撮影には、着物の着付け、ヘアメイクも必要となるため1組にかける時間は必然的に長くなります。
特に子供が相手ですから大人の思い通りに動いてくれず、予想以上に時間がかかってしまうものです。
そのため予約の時間にいっても、前の組がなかなか終わらないため、かなりの時間を待たされることがあります。
前撮り期間である8月や9月は特にイベントがない閑散期であるため、それほど待ち時間なく撮影してもらえる可能性が高くなります。
3.2種類の着物を着られる
前撮りをするということは、撮影で1回、神社参拝で1回と少なくとも計2回は和服を着ることになります。
人生で1回だけのその年の七五三を、2つの異なる柄の着物を着て思い出に残すことができます。
ところで、着物を2回レンタルするとなると「結局、料金が高くなるのではないか?」と思ってしまうのですが、写真スタジオによっては「前撮りプラン」に七五三当日の参拝用レンタル着物が含まれていたり、また、数千円といった低価格でレンタルできる特典がついています。
4.急な変更でも安心
11月と言えば急に気候が涼しくなって風邪の引きやすい季節です。
特に子供はすぐに風邪を引いてしまいます。
七五三の撮影、参拝、食事会などをまとめて1日でやろうと予約をしていても、高熱が出て何もできなくなることも十分に考えられます。
急なキャンセルや変更で余計な手間や出費がかかってしまうかもしれません。
8月、9月、10月などの温かい気候の時に写真撮影を済ませて置けば、病気で参拝できなくても記念の写真はしっかりと残ります。
七五三で「前撮り」をするデメリット
1.手間と時間がかかる
前撮り最大のデメリットは、2回も着付けとヘアメイクをする必要があるという手間です。
スタジオアリスに代表される写真スタジオの「前撮りプラン」は、10月までに写真撮影をして、11月にもスタジオに行ってお参り用の着物の着付けをしてもらう必要があります。
子供の性格にもよりますが、落ち着いてじっとしていられない子供を2度連れて行く必要があるのは、意外と大変です。
また、七五三のために消費する時間を考えると、撮影と参拝をまとめたほうがトータルで短くなることは言うまでもありません。
2.子供に拒否されるかもしれない
3歳の七五三というとイヤイヤ期の真っ最中の時期です。
もし1回目の着付け(写真撮影)で気に入らないことがあれば、七五三の当日に着物を着ることを拒否される可能性があります。