寝返りはいつからできる?練習は必要?【赤ちゃんの成長】

赤ちゃんにとって人生で初めての移動となる「寝返り」。

ママもパパも寝返りをする姿が見られる日を心待ちにしていることでしょう。

そこで、寝返りが打てるようになるまでの発達過程について詳しく解説します。

寝返りの完成時期

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首座りと比べると、寝返りの完成時期は個人差が大きく、早ければ月齢3か月、遅ければ月齢8か月で完成する赤ちゃんもいます。

厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」によれば、90%以上の赤ちゃんは生後6か月末までに寝返りが打てるようになるという結果が公表されています。

寝返りが打てるようになるまで

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それでは、赤ちゃんが寝返りを打てるようになるまでの発達経過を月齢ごとに見ていきましょう。

月齢2か月

この時期から自分の意思で首を動かす運動が始まります。

目の前で動くものを追って顔を左右に動かします。

赤ちゃんの運動機能は、体の「中心」かつ「上部」から発達するため、まずは首の随意運動から始まります。

運動機能の発達が「上部」から「下部」にも及び、腰周辺に達するといよいよ寝返りが打てるようになるのです。

月齢3か月

月齢3か月は早ければ首が座る時期ですが、赤ちゃんをうつ伏せにすると、首を持ち上げることができるようになります。

さらに、腕を体の前方に置いて、頭だけでなく肩も持ち上げることもできるようになってきます。

首から背中にかけて筋力が発達していることがわかります。

なお、約10%のとても発達の早い赤ちゃんは、生後3か月で寝返りができるようになります。

月齢4か月

9割の赤ちゃんは首座りができるようになっています。

首が自由に動かせるようになったことで、仰向けの姿勢でも、顔だけ横を向いて、近くのモノを見つめたり、手足をバタつかせて欲しがるような仕草が見られます。

足を交差させる動きに連動して腰から上半身をよじって背中と腰を床から浮かすこともできるようになります。

しかし、まだ一人で寝返りすることはできません。

親が手を貸して、仰向けから横向きの姿勢にしてあげると、その姿勢からうつ伏せになることがあります。

寝返りまでもう一息という発達段階です。

なお、この時期に寝返りを打てるようになる赤ちゃんは5割ほどです。

月齢5か月

腰から下の運動機能が発達してきて、自分の意思で腰を動かせるようになってきています。

好奇心も強くなって、周りにあるものを捕ろうとして、腰をひねる動作が盛んに見られるようになります。

腰をひねる時に体の下に入り込んだ腕が邪魔して、なかなか寝返りになりませんが、何かの拍子にゆっくりと寝返りができてしまうこともあります。

なお、この時期は8割以上の赤ちゃんが寝返りを打てるようになっています。

月齢6か月

いよいよほとんどの赤ちゃんが寝返りを完成させる月齢になりました。

赤ちゃんの寝返りは、足を交差させて、その後、腰、背中、肩、頭と下から上に連動をさせるようにして行います。

最初は、体を横向きにしていたら「たまたま寝返りになってしまった」という状態ですが、しばらくするとコツをつかんで、自分の意思で何度も寝返りができるようになります。

ただし、寝返りが打てるようになったばかりのこの時期は、得意な1方向だけでしか寝返りを打つことができません。

仰向けから腹這いに寝返りをするのが得意な子もいれば、反対に腹這いから仰向けに寝返りをするのが得意な赤ちゃんもいます。

月齢7か月

生後6カ月に寝返りを始めた赤ちゃんは、寝返りを繰り返して移動する姿が見られるようになります。

つまり、仰向けからうつ伏せに寝返りするだけでなく、うつ伏せから仰向けに寝返りが打てるようになるのです。

うつ伏せの状態で、手を使って上半身を持ち上げて、何かモノと取ろうとした時に、意図せず「コロン!」と仰向けに戻ってしまうことが時々あり、それを繰り返しているうちに、うつ伏せからの寝返りのコツを掴むようになります。

なお月齢7月末までには、99%の赤ちゃんが寝返りできるようになっています。

寝返りの練習は必要?

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特別に寝返りの練習を必要はありません。

寝返りができるようになる時期は個人差が大きいため、周りの赤ちゃんと比べて遅いからと言って心配しすぎないようにしましょう。

とは言え、体を使った赤ちゃんの遊びは、運動機能の発達を促すだけでなく、親への愛着を深める上でも大切な機会です。

遊びを通じて自然な形で、運動機能が成長していくようにサポートしてあげましょう。

寝返りは首から足までを使った全身運動のひとつです。

そこで首が座ったら全身を使った遊びに挑戦してみましょう。

例えば、赤ちゃんを腹這いの姿勢にして、クッションの上に乗せます。

そして、クッションを優しく揺らしてあげます。

赤ちゃんは不安定なクッションの上でバランスをとろうと頑張るため、手足や体幹の筋肉を使う運動になります。

他にも、赤ちゃんの両脇を抱えながら、ママ(パパ)の膝に立たせて、軽く上下にジャンプをする遊びや、ママ(パパ)が仰向けに寝転がって赤ちゃんを胸の上に抱き寄せ、左右にゆっくりと揺らす遊びなどもあります。

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