目次
「テープ式おむつ」と「パンツ式おむつ」の値段や大きさ、漏れやすさなどのメリット・デメリットを比較して、どのように使い分けをしたら良いのか解説します。
「テープ式おむつ」と「パンツ式おむつ」の比較
1.サイズ(大きさ)バリエーションの違い
まず、テープ式とパンツ式では赤ちゃんの大きさに合わせてカバーできるサイズが異なっています。
大手おむつメーカーの主力商品について、テープ式とパンツ式のサイズの違いを対照表にしました。
商品名 | テープ式 | パンツ式 |
---|---|---|
グーン | 新生児、S、M、L、ビッグ、スーパービッグ | S、M、L、ビッグ、ビッグより大きい、スーパービッグ |
グーンマシュマロ仕立て | 新生児、S、M、L、ビッグ | なし |
メリーズ | 新生児(~3.0kg)、新生児(~5.0kg)、S、M、L | S、M、L、ビッグ、ビッグより大きい |
パンパース | 新生児、S、M、L | S、M、L、ビッグ、ビッグより大きい |
パンパース肌へのいちばん | 新生児(~3.0kg)、新生児(~5.0kg)、S、M、L | S、M、L、ビッグ |
ムーニー | 新生児(~3.0kg)、新生児(~5.0kg)、S、M、L | S、M(~10.0kg)、M(~11.0kg)、L、ビッグ、ビッグより大きい、スーパービッグ |
ナチュラルムーニー | 新生児(~3.0kg)、新生児(~5.0kg)、S、M、L | S、M、L、ビッグ |
マミーポコ | M、L | M、L、ビッグ、ビッグより大きい |
ホワイト | 新生児、S、M、L | M、L、ビッグ |
Genki! | なし | M、L、ビッグ、ビッグより大きい |
このサイズ表を見るとテープ式は「赤ちゃん用」、パンツ式は「幼児用」のサイズ展開であることがわかるようにります。
テープ式のおむつはグーンを除いてLサイズまでの設定となっています。
Lサイズの体重制限はほどんどの商品で14.0kgまでとなっています。
標準的な体重の子どもであれば、だいたい3歳半頃に体重は14.0kgになります。
おむつはずれが4歳頃までにずれ込むような子供の場合には、ほとんどの商品でパンツ式しか選択できなくなります。
2.値段の違い
次にテープ式とパンツ式の値段の違いを見てみましょう。
パンツ式の1枚単価からテープ式の1枚単価を引いた差額を以下の表にまとめました。(2018年8月24日のamazonでの価格を参考にしています。)
商品名 | S | M | L |
---|---|---|---|
グーン | 5円 | 1円 | 5円 |
メリーズ | 5円 | 1円 | 4円 |
パンパース | 3円 | 2円 | 5円 |
ムーニー | 4円 | 2円 | -1円 |
マミーポコ | なし | -8円 | -1円 |
ホワイト | なし | -5円 | -3円 |
このように基本的にはパンツ式ほうが値段が高くなっています。
特にSサイズとLサイズでは値段の差が大きいことがわかります。
Mサイズについては、ちょうどテープ式からパンツ式に切り替える時期であるためか、ほとんどの商品で価格差がありません。
一度、パンツ式の便性さを知ってしまうとテープ式に戻ることができなくなってしまうのですが、もしMサイズの時にパンツ式に切り替えてしまうと、Lサイズでは高いおむつを買うはめになります。
ただし、ムーニー、マミーポコ、ホワイトはパンツタイプを主力商品と位置付けているのか、むしろパンツ式のほうが安い価格設定になっています。
3.「漏れ」対応力の違い
テープ式とパンツ式のどちらが漏れにくいのかという消費者向けの客観的なデータは特にないため、経験則で説明するしかありません。(当然、メーカーでは独自に調査しておむつの研究開発に活かしていることでしょう。)
一般的にはテープ式よりもパンツ式のほうが漏れにくいと考えられています。
うんちが漏れる部分は「背中」か「股」のどちらかですが、パンツ式の場合はどちらも伸縮性のある素材を使ってぴったりフィットするようになっています。
テープ式のおむつもテープでしっかり固定すればおむつと体に隙間が生じないはずですが、赤ちゃんが動き回れるようになると、どうしてもおむつがズレてしまい隙間ができてしまいます。
パンツ式のほうが動きに合わせて自在に伸び縮みするため、構造的に隙間が生じにくいと考えられます。
しかし、最近ではテープ式でも伸縮性のある幅の広いギャザーが使われるようになり、漏れについてもパンツ式と遜色のないレベルに近づいているのではないかと思われます。
テープ式が漏れやすいと感じるのは、性能の差というよりも、赤ちゃんの体が大きくなっているにも関わらず、小さなサイズのまま使っていて、おしっこやうんちが容量オーバーになってしまうことも要因だと推測されます。
テープ式で漏れやすいと感じたら、早めにサイズを大きくするのも有効な対応方法です。
テープ式とパンツ式はどう使い分ける?
おむつのテープ式とパンツ式のメリット・デメリットを踏まえて上手に使い分ける考え方を紹介します。
1.テープ式・パンツ式のメリット・デメリット
まずは、パンツ式とテープ式の利点・難点をおさらいしましょう。
テープ式のデメリット
パンツ式のデメリット
2.上手に使い分ける方法
まず、テープ式とパンツ式とではサイズ展開が異なるため、新生児期はテープタイプ、体重が14kgを超えたらパンツタイプを使わざるをえません。
一方S、M、Lサイズではテープ式もパンツ式も使うことができます。
パンツ式は、赤ちゃんが動いていても簡単におむつ交換ができて、より漏れにくいため、育児が楽になります。
そのため基本的にはパンツ式を使うことをおすすめします。
しかし、問題は値段です。
メーカーによっては1枚5円以上も高くなってしまうのは、家計にとって痛手です。
そこで、パンツ式とテープ式を上手に使い分けて出費を抑える方法を紹介します。
1.主にテープ式を使い、うんちがゆるい時だけパンツ式を使う
2.主にテープ式を使い、外出の時だけパンツ式を使う
3.主にパンツ式を使い、夜中だけテープを使う
パンツ式はより漏れにくいという特徴があるため、うんちが緩かったり、外で激しく動き回るような時だけパンツ式にすればより経済的です。
パンツ式を主に使う場合も、寝ているときは動きが少ないのでテープ式を使うことで節約になります。
なお、パンツ式にしたいけど、値段が高いと躊躇しているママには、あらゆるパンツ式おむつの中で最も安い「マミーポコ」をおすすめします。
ただ、安いだけあって他の商品と比べて質感は劣ります。肌触りに明らかな違いがあるので、気になる方にはおすすめしません。