目次
赤ちゃん・幼児の寝かしつけのコツを紹介します。
生活リズムを見直すことから始めて、子供にあった寝かしつけの方法を見つけてください。
寝かしつけのコツ【生活の見直し編】
0歳~1歳半頃
離乳食が始まる前の生後5か月までは、授乳のタイミングに合わせて赤ちゃんは寝起きをするため、寝かしつけは基本的に必要なく、赤ちゃんのタイミングに合わせて自然に寝かせます。
しかし、生後6か月以降は、昼間に起きている時間もかなり長くなり、離乳食が2回食になるので、規則的な生活リズムで過ごすことが可能になってきます。
まずは、朝起きる時間を決めて、その時間になったらカーテンを開けて自然に目を覚ますようにします。
そして、生後10カ月頃からは3回食になるので、おやつも含めて、いつも決まった時間に食事をとるようにしましょう。
また、赤ちゃんの成長のためにはお昼寝が必須です。
しかし、夕方4時以降にお昼寝をすると夜の睡眠時間が遅くなってしまうことがあります。
12時から16時までの間に2~3時間程度のお昼寝をしましょう。
さらに、天候が良ければ屋外に出て体を動かしましょう。
公園の芝生や大きめのレジャーシートの上で、赤ちゃん体操や寝返り、ハイハイなどの練習をすると、夜にぐっすり眠ってくれます。
1歳半~2歳頃
1歳半から2歳はイヤイヤ期になることもあって、実は最も寝かしつけが難しい時期です。
実際に日本小児保健協会が発表した「平成22年度幼児健康度調査報告書」においても、1歳から6歳までの幼児期の間で、22時以降も夜更かしをしている子供の割合が最も多い時期であることがわかっています。
欲求を抑えることができない年齢なので、親がいくら寝かしつけようとしても遊び続けてしまうからです。
小手先のやり方では寝てくれないので、基礎となる生活習慣を見直し、夜9時になったら相当に眠たい状態にすることが肝心です。
まずは、朝の起床時間、3回の食事の時間、お昼寝に入る時間はいつも同じにします。
疲れていないとお昼寝さえもしなくなるため、午前中に体を動かして遊ばせるようにします。
そして、この時期は歩くことができるようにって、食べる量も増えるため、体力もかなりついてきます。
そのためお昼寝の時間が長すぎたり、遅くなりすぎたりすると夜更かしをするようになるので、長くても2時間以内で、かつ15時までにお昼寝を済ませるようにします。
それでも夜の寝かしつけが思うようにできないのであれば、お昼寝を1時間程度まで短くしていきます。
3歳以降
3歳以降の寝かしつけも基本は2歳と同じです。
まずは、規則正しい生活を続けていきましょう。
2歳の生活リズムとの違いは、お昼寝の時間をさらに短くすることです。
3歳になると日中に活動できる体力がより増えるからです。
運動量に応じて増減しても構いませんが、だいたい1時間~1時間半までのお昼寝時間とします。
なお、3歳になると多少聞き分けがよくなるため寝かしつけやすくなります。
寝かしつけのコツ【夜の過ごし方編】
寝かしつけの直前と、寝かしつけの際に使える効果的な方法をいくつか紹介します。
ご自身の子供に合った寝かしつけ方法を見つけてください。
1.夕食後はテレビやスマホを見ない
夜ご飯を食べ終えたら、テレビ、スマホ、タブレットなどの電子機器を見させないようにしましょう。
画面のバックライトに使用されているLEDの光は、脳を興奮状態させて寝つきが悪くなることで知られています。
2.電気をやや暗くする
夕食後に遊ぶときは、部屋を照明の明るさを少し落としましょう。
できれば白色の蛍光灯ではなく、オレンジ色の照明を使った方が、眠気を促すメラトニンという物質が多く分泌されます。
3.絵本を読む
体を動かしたり、激しい音がなるような遊びでは興奮して寝つきが悪くなります。
絵本を読むなどしてできるだけ静かに過ごしましょう。
また、お布団の中で寄り添いながら読み聞かせをすることも効果的です。
4.静かな歌を聞かせる
絵本と同じですが、オルゴールの音楽を流したり、子守唄を歌うなどして、心と体が静まるように誘導しましょう。
5.今日の一日を振り返ってお話しする
言葉の理解がすすむ2歳頃の子供におすすめなのが、お布団の中でお話をしてあげることです。
その日にあった子供に関する出来事を振り返って、「えらかったね」「頑張ったね」とたくさん褒めてあげましょう。
大好きなママ・パパに褒められると安心して眠りにつけます。
6.いっぱい抱っこしてあげる
同じく、不安の強い2歳前後の子供におすすめの寝かしつけ方法です。
満足するまで抱っこしてあげて、心が安らぐようにしてあげます。
7.手や足の指先を布団から出す
体温が高く、汗もよく出る赤ちゃんや子供は、布団が暑いと寝つきが悪くなることがあります。
眠りに入るまでは薄掛けにして、眠った後に布団を足すようにしましょう。
手足を少し布団から出すと、体の熱が発散されるため快適に眠りにつけます。
8.トントンする
個人差はありますが、「トントン」するとママの心臓の音を聞いているようで安心して眠ることができます。
途中で止めると変化に気づいて起きてしまうことがあるので、トントンの間隔をだんだんゆっくりにしていく方法がおすすめです。
9.親が寝たふりをする
親が寝てしまうと、もう一緒に遊ぶ事が出来ないので諦めて寝てくれることがあります。
子守唄もトントンも止めて、寝たふりをしてみましょう。
10.親も寝てしまう
子供が寝た後に一人の時間を持ちたいと思うことは自然なことです。
しかし、寝かしつけに時間がかかるとイライラしますので、この際、一緒に寝てしまいましょう。そして早起きして、自分の時間を持つようにしてみましょう。
本当に寝てしまえば、いつの間にか子供も寝ているものです。
<参考出典>
日本小児科学会「子どもの睡眠に関する提言」
社団法人日本小児保健協会「平成22年度幼児健康度調査報告書」