目次
子供が使うお箸の「長さ」について解説します。
お箸で上手にご飯が食べるれるようになるためには、どのくらいの長さの箸を使うことが適当なのでしょうか?
子供にとって適切な箸の長さはどれくらい?
1.「子供の年齢」と「箸の長さ」の目安表
まずは、大まかな箸の長さの目安を一覧で紹介します。
年齢 | 箸の長さ(目安) |
---|---|
1~2歳頃 | 13cm |
3歳頃 | 13cm~15cm |
4歳頃 | 14cm~17cm |
5歳頃 | 16cm~18cm |
6歳頃 | 17cm~19cm |
同じ年齢でも体の大きさには個人差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
2.てのひら「プラス3cm」が目安のひとつ
年齢ではなく、子供の体の大きさを基準にした箸の長さの目安もあります。
子供の場合、使いやすい箸の長さは手のひらの下から中指までの長さを計測して、その大きさから「+3cm」した長さと言われています。
しかし、実際にはお箸の素材や形状、重心の位置などによって、同じ長さの箸であっても使いやすさは大きく異なります。
3.「長さ」がすべてではない
さらに言えば、たとえ同じ手の大きさであったとしても、発達の個人差や月齢などによって指手の操作能力が異なるため、「+3cm」が必ずその子にあったお箸になるとも限りません。
月齢が少なかったり、発達がゆっくりな子供であれば、より短い箸のほうがよいこともあるでしょう。
結局のところ、箸の使いやすさとは「長さ」だけで決まるものではないということです。
まずは、これまで説明してきた「長さ」を参考に、試しに1セット購入して使ってみてから、その子にあった箸を探してあげるしかありません。
なお、成長するにつれて指手の操作能力が高まるため、大人に近づくにつれて3cmを超えるような長さの箸でも容易に使うことができるようになります。
一般的な大人の箸は23cm程度であるため、女性の場合だと、てのひらよりも5cm以上長い箸を使っている方も多いはずです。
箸の長さはどのように変えていく?
1.「1~2歳」の子供は13cmのお箸を
市販されている子供用の箸で一番短い長さは「13cm」です。
箸の練習を本格的に始めるのは3歳頃からですが、もし、1~2歳の子供が箸に興味を持ち、練習を始めるのであれば、この最も短い13cmの箸から始めると良いでしょう。
13cmのお箸を基準にすれば、成長に合わせて徐々に適切な長さを変えていくことができるでしょう。
2.「3歳」の子供は14cm~15cmのお箸を
3歳児は、幼稚園の入園や保育園の進級を前にして本格的に箸の練習をはじめる時期です。
リングなどが付いている練習用の箸を使っていて、それなりに使いこなしている子供であれば、同じような長さである16cmのお箸のほうが使いやすいと感じる可能性があります。
しかし、練習用箸がまだ上手に使えなかったり、箸がほぼ初めてであれば、それよりも短い14cm~15cmの箸から始めるとよいでしょう。
短い箸ほうが指と食べ物の距離が短くなるため、指手運動が未熟な子供にとってはより掴みやすいからです。
3.「4歳以降」の幼児は16cm~17cmのお箸を
「子供用の箸」と言えば「18cm」の長さが一般的です。
これは大人でも使える長さであり、例えばお弁当に付ける短めの箸などは18cmのものが多くあります。
とはいえ、幼児にとっては18cmはやや長めであるため16cm~17cmのお箸を使うようにしましょう。
「18cm」に移行する時期としては小学校入学を目安とすれば十分だと思いますが、それよりも前に箸を正しく握って難なく食べることができるようになれば、たとえ5歳であっても18cmのお箸に移行しても大丈夫です。
箸の操作が未熟な時に焦って長い箸を使うと、食べ物がうまく掴めないために正しい持ち方が維持できず、我流の持ち方になってしまう恐れもあります。