2歳児の困った!『偏食・食べない』食事の悩み9個の解決法

2歳児の食事に対する親の悩みは尽きることがありません。

食べない、偏食する、遊ぶ・・・。

いったいどうすれいいのでしょうか?

そんな食事の悩みを解決する方法をご紹介します。

2歳児の食べない原因

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1歳6か月を過ぎると自己主張が始まります。

食べ物に対しても好き嫌いが出て、偏食がはじまります。

朝食や夕食を出しても、ほとんど手を付けないこともあります。

確かに何でもよく食べる子供はいますが、基本的に「食べたくない」という気持ちが出ることは心が発達したひとつの現れです。

「食べたくない」原因には、単にその食べ物が嫌いなだけでなく、様々な理由があります。

例えば、

  • 味が嫌い
  • 見た目が嫌い
  • においが嫌い
  • 前に食べて嫌な思いをした
  • お腹が空いてない
  • 好きなものを先に食べたい
  • 食事よりも遊びたい
  • などが考えられます。

    こうした原因を一つ一つ取り除くことで、口にしなかった食材が食べられるようになり、量も増えていきます。

    ただし、注意したいのは、決して「無理強い」しないこと。

    そもそも偏食や小食は、3歳になれば直るというものではありません。

    子供のころを思い出して下さい。

    小学校を卒業するまで、嫌いな食べ物は、誰もがあったはずです。

    長い時間をかけて少しずつ、色んな食材に興味を持ってもらうことが大切です。

    「食べてみたい!」という気持ちがでてくれば、自然に口にするようになります。

    食卓の上だけでなく、絵本や遊びを通して、また、実際に野菜を育てている畑を見に行くなどして、子供の食に対する興味・意欲を育てていきましょう。

    また、小食のため、子供の体重が減ったという悩みも多いことでしょう。

    そもそも2歳児は、運動が活発になるため、身長は伸びますが、あまり体重は増えません。

    毎食、きちんと食事を提供しているのであれば、小食のせいで体重が減ったとしても、心配する必要はありません。

    人は食べずに生きていくことはできません。

    本当にお腹が減れば、栄養補給のため必ず食べ物を口にすることになります。

    よっぽど心配であれば、保育士、栄養士、小児科医などの専門家に相談してみましょう。

    食事の悩み解決法

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    「基本は分かったけど、すぐにでも効果のある解決法が知りたい!」ですよね?

    毎日のことなので、子供が食べない様子、偏食する様子を見ているのは悲しくなります。

    かわいい子供のために、頑張って料理を作っている親ほど、そういう気持ちでいっぱいだと思います。

    1.楽しく食事する

    2歳の子供って、本当によく「食べこぼし」をしますよね。

    他にも、食べ物で遊んだり、噛まずに飲み込んだり。

    その度に、強い口調でガミガミ叱っていないでしょうか?

    色んな食べ物に興味を持ってもらうためには、何よりもまず、「楽しく食事をする」ことが基本中の基本です。

    叱ってばかりいると、食事が苦痛になり、食べ物に対する興味が持てなくなります。

    2歳児が食べこぼしてしまうのは、手の発達がまだまだ未熟なためです。

    ある程度、こぼさずに食べられるようになるのは、4歳くらいまで待つ必要があります。

    叱りたくなる気持ちはよくわかりますが、我慢して、ある程度は大目に見ましょう。

    ただし、食事の終盤になって遊び食べをするのであれば、残っていても食事を下げましょう。

    「食べ物で遊ぶことはいけないことだ」と、身をもって知ることで、「食事は食べる時間」であると理解できるようになります。

    2.食事前に甘い飲み物を飲ませない

    食べないのは、食事前の生活習慣が原因かもしれません。

    そのうちの1つとして考えられるのが、イオン飲料(スポーツドリンク)を食事前に与えてしまっていることです。

    イオン飲料をはじめとした「甘い飲み物」を飲んでしまうと、血糖値が上がり、空腹感を得られなくなります。

    オレンジジュースなどの果汁飲料を食事前に飲ませることは、さすがにないと思いますが、イオン飲料は水分補給のために、飲ませているケースが多いのではないでしょうか?

    確かに、遊んだあとやお風呂上りの水分補給は必要です。

    しかし、食事から必要なミネラルや塩分は摂取することができますので、食事前であれば麦茶にするべきです。

    さらに、麦茶であっても飲みすぎは良くありません。

    胃酸が薄まり、食べ物の消化に良くないからです。

    3.おやつに「お菓子」はやめる

    おやつは、1日3度の食事で不足する栄養を補うための「補食」です。

    スナックやケーキなど、脂質・糖質の多い「おかし」を与えるのではなく、小さなおにぎりや無糖ヨーグルト、野菜スティック、果物などを与えるようにしましょう。

    おやつの飲み物も牛乳や麦茶にします。

    スナックやケーキは子供にとっても美味しいものなので、食べ過ぎで「夕食がいらいない」ということになりかねません。

    また、おやつの時間も必ず決まった時間に与え、3時半を過ぎるなど遅くなってしまった場合には、水分補給だけにとどめましょう。

    4.料理を手伝わせる

    おままごとやお医者さんごっこ、電車ごっこなどの「ごっこ遊び」ができるようになっていれば、料理にも興味を持つようになります。

    キュウリやナスなどの簡単な食材であれば、子供に包丁を持たせて、そこに親が手を添えることで、一緒に切ることができます。

    料理する前の素材がどうなっていて、どのように作られるのかを知ると、あまり食べてくれない食材にも興味がでてきます。

    また、「〇〇ちゃんが切ったキュウリだよ~」といった声かけができるので、楽しい雰囲気で食事をすることができます。

    5.完食できる量に減らす

    9個の解決法の中で一番お勧めしたいのがこの方法です。

    この方法は、小食の子供にも偏食の子供にも効果的です。

    まず、小食の子供についてです。

    イメージとして、小食の子は、たくさん料理が並べられているだけで、「どれから食べていいか分からない」「もうお腹いっぱい」という感覚になるようです。

    料理がたくさんあると、好きなものを先に食べてしまい、「お腹いっぱいだから、後はもういらない」ということになるのです。

    そこで、完食できる程度に、全体の量を減らします。

    小食であれば、ご飯もおかずも「本当にこれだけで足りるのかな?」というくらい少なく盛りましょう。

    そして、完食することができたら、思いっきり褒めてあげましょう。

    もしも、量が足りなければ、「おかわり!」と喜んで追加をお願いしてきます。

    何度もお話しているように、最も重要なことは、「子供が食事に興味を持ち、楽しむこと」です。

    そのために一番いい方法は、「完食する喜び」を味あわせることです。

    これにまさる食欲促進のスパイスは他にありません。

    食事で褒められて、嬉しくなれば、一層、食べることに意欲がわいてきます。

    偏食の子も同じです。

    全体の量が少なくなれば、苦手なものにも目がいきます。

    苦手なものも食べられたら、たくさん褒めてあげましょう。

    そして、好きなものをおかわりで与えましょう。

    食事では、偏食していて叱られていたのが、逆に褒められるようになれば、色んな食べ物に興味を持つようになります。

    さらに、完食できると、遊び食べもなくなるので、親としては大助かりです。

    胃袋の小さい2歳児にとって、食事の量は本当に重要なので、細心の注意を払いましょう。

    6.おいしそうに、一緒に食べる

    量を減らすだけで、食事の悩みの大部分が解決されます。

    それでも、嫌いなものは食べないことがあります。

    そんな時におすすめの方法です。

    苦手な食べ物を前にして、子供が逡巡していたら、

    「おいしそう、ママも食べるから一緒にたべよう!」

    と話しかけます。

    そして、「せーの」で食べて、「おいしいなぁ、ママこれ大好き!」と言って、その食べ物に興味を持ってもらいましょう。

    好きになるのは難しいですが、少なくとも大好きなママが食べているのだから、「安全」であるということは、わかってくれます。

    そして、嫌々ながらも食べてくれます。

    7.少しだけ食べさせてみる

    「そんな上手くいかないよ。うちの子は、一緒に食べてもダメだった。」

    そんなときはこれです。

    例えば納豆であれば、子供のスプーンですくって食べさせるのではなく、1粒だけのせて、

    「ちょっとだけ食べよ?ほんとにちょっと。1つぶ!」
    と言って与えます。

    子供が特定の食べ物が嫌いになる原因は様々ですが、実は、よく食べてもいないのに、何となく見た目や雰囲気で口に入れないということはよくあります。

    そんな時に、ほんの少しだけ口に入れて、よく「かみかみ」させて、味を確かめさせた上で、のみこむようにさせるのです。

    すると、「あれ?思ってたより、食べられるな・・・」みたな雰囲気になります。

    「食べれたね!じゃあもう1粒」

    「こんどは2粒」

    と、少しずつ口に入れる量を増やしていきます。

    こうして、苦手なものを食べさせることができます。

    なお、この方法でも嫌がって食べないのであれば、これ以上は、無理強いはしないようにしましょう。

    もしかしたら、食べ物の硬さが発達状況に合っていない等、別の原因があるかもしれません。

    2歳児は、やっと奥歯が生えて、16本になったばかりなので、噛む力は決して十分ではありません。

    特に、繊維質の多い野菜は、奥歯ですり潰す必要があるため、上手に噛むことができる2歳児は少ないです。

    8.定番の料理を作る

    子供は未知なものに対する好奇心は旺盛ですが、こと食べ物については保守的です。

    見慣れないもの、食べたことがないものについては、いくら大好きなママが作ったものでも、警戒するものです。

    だからと言って、毎日同じものを食べさせていると栄養が偏ってしまいます。

    そこで、1~2週間単位で、定番料理を回転させて提供するようにしましょう。

    子供にとっては、「この料理は、前に食べて大丈夫だった♪」という気持ちになれます。

    定期的に同じ料理が出ることで食べられるものが増えてきます。

    逆に、何度出しても、あまり食べないようであれば、食材の硬さをかえてみる、食べられそうな違う料理を作ってみる、ようにしましょう。

    食べられたら、新たな定番料理として定期的に作りましょう。

    現実には、季節によって手に入る食材が変わってくるので、意外と難しいです。

    それでも、味付けは同じままにして、食材が少し替わっただけにする、というような工夫で乗り切りましょう。

    9.食べることに集中させる

    楽しく食事をして、食べ物に興味を持つことが、何よりも大切であることを繰り返し説明してきました。

    そのためには、食事とは関係のない物をテーブルの上に置いたり、関係のないことをやらせることは全く好ましくありません。

    食事の時は、テーブルの上にある「おもちゃ」や、おもちゃになりそうな「スマホ」や「新聞」は片づけましょう。

    そして、テレビ・ラジオを消して、食べることに集中できる環境を作りましょう。

    以上が、2歳児の食事の悩みを解決する9つの方法です。

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