妊娠32週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
ママの体に起きる不調や、胎児の大きさについて紹介するとともに、産後の夫婦の役割分担についても解説します。
妊娠32週とは?
妊娠32週目とは「妊娠224日から230日」までの期間のことを指します。
日数:224~230日
出産までの日数:あと56~50日(※「出産予定日」から起算)
今週で妊娠9か月目に入りました。
今月はいよいよ産休に入ります。
子供が生まれる前のゆったりとした静かな時間を楽しんで過ごしてください。
母親の体の状態
妊娠32週頃は、お腹が大きいことによる体の変調がさらに強くなる
お腹が大きくなって、床に落ちているものをとったり、靴を脱ぎ着もおっくうになってきます。
体調の変化については、息切れや頻尿、胃もたれなどは、今後、分娩が終わるまで続いていきます。
子宮が大きくなっているので、仕方ありません。
また、足がむくみ、ふくらはぎがつりやすい状態になっています。
軽いストレッチやマッサージ、水分を多めに取るなどして、足のだるさを和らげましょう。
赤ちゃんの状態
妊娠32週目頃から、脂肪がついてふっくらしてきます
32週目の胎児の大きさは、身長が43~44cm程度、体重が1700~2000g程度までに成長します。
胎児の体に作られた各器官が成熟してきました。
肺で呼吸する練習が始まっており、しゃっくりをすることもあります。
しゃっくりは胎動として感じることができるようになっています。
これから脂肪も多くなり、体や顔のしわが少なくなってきます。
ママがやるべきこと―育児についてパパと話そう―
家事の予行演習もしてみよう
出産まで2か月を切りましたが、産後の生活についてパパと真剣に話し合っていますか?
産後の家事・育児において何をしてほしいのかママから伝えておかないと、「こんなはずじゃなかった」と大変な想いをすることになります。
共働きの夫婦であっても、ほとんどの場合、ママが1年間の育休を取得することになります。
そのためパパの脳内では、
「ママは休みだから、家事も育児も全部お願いできる!子供も生まれるし仕事を頑張ろう!」
という状態になっている可能性が高いです。
確かに最近のパパは「イクメン」になろうという意識はあるのですが、オムツ交換やミルクでの哺乳ができれば(スキルがあれば)「イクメン」という程度の認識だったりします。
「できる」だけではなく「日常的にやる」ということにならないと、ママの負担は大きくなります。
また、赤ちゃんの泣きにうまく対応できず、結局、ママに頼ることもよくあるため、育児ではなく家事の分担をお願いしたほうがいいかもしれません。
家事をお願いするのであれば、産後いきなり任せるのではなく、今から週末などに少しずつ分担して慣れてもらいましょう。
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー