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二人目の子供を作れない・作らない理由を紹介します。
1人っ子だって幸せに生きられるのに、なぜか2人目をつくることが義務のように言われている・感じている夫婦も多いのではないでしょうか?
どんな理由で2人目を産まないことを選択するのかを知れば、現代の育児事情を垣間見ることができます。
2人目を希望する夫婦の割合
こちらの厚生労働白書(平成25年度)のグラフを見てください。
厚生労働白書(平成25年度)
2人目の赤ちゃんを希望する夫婦は、25~29歳までが約9割、30~34歳までが約8割、35~40歳までが約5割となっています。
30代前半までは、ほとんどの夫婦が第2子の出産を望んでいます。
しかし、望んでいたとしても、現実的には2人目を産まなことを選択する夫婦がいます。
2人目を作らない・作れない11の理由
2人目の子供を作らないという理由については、同じく厚生労働白書のデータから読み取ることができます。
1.お金がかかる
何といっても、経済的な理由が最も多いです。
子供を大学まで行かせることが当たり前の世の中になっていますが、1人の子供が大学卒業までにかかる費用は安くても1000万円もかかるのです。
さらに、食事などの日々の生活費もかかりますから、世帯年収が400万円程度だと、2人目を躊躇せざるを得なくなります。
専業主婦の家庭であれば、妻がパートで働き収入が入ってくるようになると2人目も育てられると思えるようになります。
2.育児が大変すぎる
1人目の子供を育ててみて、「子供を育てることがこんなにもたいへんなのか!」と実感している夫婦も多いと思います。
子供はかわいい。けれど成長するにつれて楽になるどころか大変さを増します。
特に2人目が欲しいと思うタイミングは、上の子が1~2歳の頃。
この年齢は本当に手がかかるため、「さらにもう一人なんて絶対無理」と思う気持ちはごもっともです。
上の子が3歳後半になって、最低限の生活習慣が身に付いてから、改めて2人目を考えてもいいかもしれません。
3.夫が家事・育児に協力的じゃない
子供1人ならママだけが家事や育児を負担していてもなんとかなります。
しかし、子供2人となるとママ1人では無理です。
共働きにも関わらず、「俺の方が収入が上だから」とか「残業が多いから」とか「肉体労働だから」と言った理由で、協力を拒否するのであれば、2人目の出産は厳しいです。
夫も2人目が欲しいと思っているのであれば、「家事・育児の協力が不可欠だ」とはっきり伝えましょう。
4.精神的に無理
産後は、体調の急激な変化や不眠が重なるなどで、「産後うつ」や「育児ノイローゼ」になってしまうママがいます。
その結果、どうしても2人目が欲しいという気持ちになれないことがあります。
すぐに回復させることは難しいため、家族や外部のサポートに協力をしてもらい、できる限り家事・育児の負担を軽くして、精神的に回復するのを待ちましょう。
5.高齢出産は厳しい
35歳を過ぎてからの高齢出産は、母体にも赤ちゃんにもリスクが伴うようになってきます。
特に体調面で不安を抱えているママであれば、妊娠を躊躇してしまうことは無理もありません。
厚労省のデータ(2012年)では、第1子を生んだママの平均年齢は30.3歳で、35歳を過ぎて第1子を生んだママは15.9%です。
今や約6人に1人が35歳を超えてから出産をしているのです。
6.不妊治療が辛い
タイミング療法から始まって、胎内受精、胎外受精と、長期間にわたって不妊治療を続けたために、精神的にも肉体的にも金銭的にも辛い思いをしたママもいることでしょう。
まして、子供1人を面倒見ながら、仕事や家事もしてさらに不妊治療に行くというのは、とても大変なことです。
まずは時短勤務や保育所を最大限に活用して不妊治療に行ってもいいと思えるような心の余裕を作りましょう。
また、不妊治療に助成をしている自治体が増えているので、一度、役所で相談してみるといいでしょう。
7.仕事をしたい
1人目の子供が1歳になって職場に復帰したのに、また、妊娠で仕事ができなくなるのが辛いというママもいます。
ただでさえ、子供が小さいうちは風邪を引いて仕事を空けることが増えてしまい、職場に対しても引け目を感じていることでしょう。
子供が2人いても知恵を絞って仕事も家事も効率的にこなすキャリアママはたくさんいます。
むしろ子育てで得た経験を仕事に活かすくらいの気持ちが必要です。
8.セックスレス
産後1か月を過ぎて、会陰部の傷もしっかりと治っているのであれば、基本的にセックスをしても問題ありません。
しかし、出産と育児のプレッシャーが重なって、気持ちの面でセックスをしたいとならないママもたくさんいます。
特に家事や育児にパパが協力的でないと、出産前はあった愛情が薄らいでしまいます。
一般社団法人「日本家族計画協会」の調査によると47.2%の夫婦がセックスレスになっているそうです。
男性側の理由としては、「仕事で疲れている」が最多だそうです。
30歳を過ぎると責任のある仕事も任され、残業も増えるので、このような状況になっているのかもしれません。
また、男性側もいくら子供が欲しいと言っても、排卵日に合わせてセックスを「しなければいけない」という状況を嫌う傾向にあります。
さらに、ママの体型や身なりの変化で女性としての魅力を感じなくなってしまうパパもいます。
お互いの気持ちが乗らないにもかかわらず、無理にセックスをするとかえって夫婦関係が悪化します。
結婚した時の初心に戻るために、子供を親に預けるなどして2人だけの時間を持つ努力が必要です。
9.夫が妻が理由不明の拒否
性生活はあるのに、何故かどちらかが2人目を望まないというケースもあります。
単純に「1人っ子を大切に育てる」ことを理想としているのであれば、その考えは尊重されるべきです。
しかし、男性の場合は、妻に本音を言わないケースも多く、年齢的にも経済的にも問題はないのになぜか「とにかく2人目はいらない」の一点張り。
もしかしたら、夫は仮面夫婦を演じているのかと疑いたくなります。
10.持病を持っている
持病が悪化するなどして出産を望めない体になることもあります。
これは仕方のないことです。
主治医としては母体へのリスクを考えて、積極的に出産を勧めない場合もあります。
それでも出産に踏み切りたいのであれば、自己判断はせず、セカンドオピニオンも入れて慎重に検討しましょう。
11.妊娠・出産が怖い
ひどいつわりを経験したり、出産で痛い思いをしたり、たくさんの出血をしたり、そうした辛い経験により、妊娠・出産自体がトラウマとなって、2人目を作る気になれないというママもいます。
一人っ子は幸せになれないなんてことは絶対にありません。
どうしても怖いのであれば無理をする必要はないのです。