ママのための保育園『送迎』マニュアル―天候・乗り物・距離・年齢にあった送迎方法とは?―

天候、距離、年齢など、様々な状況に合わせて、最適な保育園の送迎方法を紹介します。

どの乗り物で送迎すべきか?

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1.徒歩

まず、大前提として保育園への送迎は「徒歩」をおすすめします。

理由は、足腰が丈夫になるから。

特に都会の保育所では、部屋や園庭が狭いため、保育所のそばに大きな公園でもない限り駆け回って遊ぶことがなかなかできません。

運動をすると体力がつき、風邪などの感染症への抵抗力も強くなります。

子供と一緒に保育所まで歩くことは、足腰や呼吸器を鍛える訓練になり子供の発達にとてもよいことです。

徒歩で通う距離の上限は、1歳なら1kmまで、2歳なら2kmまで、3歳以降は3kmまでが目安です。

時間にして30分~45分以内で到着できる距離です。

問題点としては、すぐに「抱っこ」を求められることです。

子供の運動のために歩いているのに、ママばかりが運動するはめになります。

それを回避するために、ベビーカーを押して徒歩で行くという方法もあります。

しかし、結局はベビーカーに乗りたがってしまう上に、そもそもベビーカーを預かってくれる保育園であるか、職場まで持って行ける環境でないと利用できません。

2.自転車

本当は徒歩で行きたいのだけれど、朝は時間に余裕がないため、ついつい自転車で送迎してしまうというママも多いのではないでしょうか。

最近では電動アシスト自転車の人気が高く、おそらく自転車送迎をしているママの2~3割程度が電動を使っていると思われます。

電動アシスト自転車をお勧めしたいのは、

・保育園までが遠い(距離5km以上。普通の自転車で約15~20分以上かかる)
・坂道がある
・兄弟(姉妹)を送迎する必要がある

などの場合です。

ただし、電動アシスト自転車は車体が非常に重く、子供を乗せるタイプの自転車では40kg近くにもなります。(例:パナソニック「ギュット・アニーズ・EX」の場合36.1kg)

兄弟の場合、これに子供2人が乗るのですから、総重量60kgを超える可能性があります。

万が一、転倒した時に、非力なママの場合、自分の力で倒れた自転車を起こすことができなくなる可能性があります。

ちなみに低床モデルの普通の自転車であれば、重量は半分になります。(例:パナソニック「シンフォニー・C・ツインロック」の場合17.0kg)

電動アシスト自転車を購入する場合には、子供を乗せて「試乗」をしたうえで購入するようにしましょう。

3.自動車

自動車で職場に通勤するママ・パパの場合は、車に子供を乗せて送迎することがほとんどでしょう。

自動車で送迎するためには、保育所や近隣に送迎専用の駐車場があるか、駐停車できるだけの道幅があることが条件になります。

自動車での送迎を禁止している保育園もあるので必ず従いましょう。

また、自動車送迎の注意点としては、保育園の送迎時間を狙った「車上荒らし」が多発しているため、「少しの時間止めるだけだから。」と油断をせず、必ず施錠してから車を離れましょう。

雨の日はどの乗り物で送迎すべきか?

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雨の日の場合は、「自動車」での送迎が最も快適で安全です。

自家用車で送迎するか、祖父母や気のいい友人が近隣に住んでいて自動車を所有しているのであれば、運転をお願いするという方法もあります。

しかし、現実には自動車を所有していなかったり、そもそも近隣クレーム対策で自動車送迎を禁止している保育園も多いため利用できないケースが多々あります。

その場合には、先ほど説明した徒歩圏内の距離であれば、「徒歩」で通園するようにしましょう。

また、雨の日の「自転車」はスリップ事故や衝突事故を起こしやすいため、お勧めできません。

当然、傘さし運転は違法となるので絶対にやめましょう。

さらに、レインコートを着用したとしても、フードを被ると視野が極端に狭くなるため、左右からの車両に気づかず事故になる危険性が高まります。

子供を乗せているので、いざと言うときの回避も機敏にできません。

もし、レインコートを着用して送迎する予定であれば、試着をして視野が狭くならないことを確認したうえでレインコートを購入するようにしましょう。

フードの下にキャップ(野球帽)やサンバイザーを被ると、フードが降りてきて目を覆ってしまうなどの危険な状況を予防することができます。

0歳児はどの乗り物で送迎すべきか?

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車、自転車、徒歩、すべての手段が使えるとして、0歳児を連れて登園する場合に一番、「楽」なのは「自転車」です。

(もちろん、家の隣が保育園だという方は、徒歩が一番楽ですが・・・)

自転車のチャイルドシートの利用可能年齢は1歳からです。

そこで、抱っこ紐を使って「おんぶ」で自転車送迎をします。

車のようにチャイルドシートの乗せて降ろすという手間もなく、しかも、徒歩よりも速く移動することができます。

なお、子供をおんぶ(背負い)して自転車に乗ることについては、各都道府県の「道路交通法施行細則」等で認められています。

自転車には子供(6歳未満)を2人まで乗せることがでますが、そのうち1人については抱っこ紐を使った「背負い」でも構わないのです。

おんぶは親の体に密着しているため、子供をチャイルドシートに乗せるよりも安定感があります。

走り出しや止まる時のバランス感覚も1人で乗っている時とあまり変わりません。

SGマークのある安全性が認められた抱っこ紐を正しく着用すれば、比較的安全に送迎することが可能です。

しかし、より高い「安全」を求めるのであれば、やはり抱っこしての徒歩や自動車での送迎が無難です。

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