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『保育士』の資格を取って育児や就職に活かしてみてはいかがでしょうか?
子育ての経験があれば、独学で保育士資格を取ることは難しいことではありません。
保育士資格を取るメリットとは?
1.「保育士」へのニーズは高く、全国どこでも働ける!
近年は共働きの家庭が増えているため、この5年間で、保育所に通う児童は30万人、施設数は7000か所も増えています。
年度 | 利用者数 | 施設数 |
---|---|---|
平成27年 | 約237万人 | 約2万9千か所 |
平成31年 | 約267万人 | 約3万6千か所 |
※厚生労働省のデータより。保育所、こども園、家庭的保育事業などの総数。
また、ご存知のように2019年10月からは幼児教育の無償化によって、保育料金の負担が大幅に減りました。
これによって、主婦(主夫)だった人も、子供を保育園に預けて働きに行きたいと考える人がさらに増え、保育園のニーズはますます高まることが予想されています。
保育士なくしては保育所は運営できませんので、保育士へのニーズは全国的に高まる一方です。
もし、夫の転勤や新居の購入などで住む場所が変わったとしても、保育士であれば住まいの近くで、早期に就職先を見つけることができます。
保育士という「資格」があればこそ、どこに住んでいても職探しに困ることが少なくなるでしょう。
2.時間の融通が利いて、パートでも時給が高い
保育士のニーズは非常に高いので、フルタイムの正社員だけでなく様々な働き方ができます。
多くの保育所は午前7時から午後7時まで開園していますので、朝や夕方の時間だけ勤務することもできますし、日中の時間でも正社員のサポート役としてパートで働くこともできます。
子供の進学などライフスタイルに合せて、ご自身にあった働き方ができる点は、ニーズの高い保育士ならではの魅力と言えるでしょう。
さらに保育士は専門職ですので、たとえパートタイムで就職したとしても小売店(スーパー、衣料品店など)や飲食店のアルバイト・パートと比べれば時給は高くなります。
保育需要の高い都市部であれば1200円以上の時給は珍しくなく、時給1500円という保育園も多くあります。
もちろん、正社員として就職すれば、時給はより高く、社会保険が完備となり、ボーナスも受け取ることができます。
3.育児にも活かせる!
保育士試験で学ぶ内容は、育児に必要な知識を専門的に体系化したものなので、普段の子育てにも活かすことができます。
特に保育士試験にある「保育の心理学」という科目は子育てしているすべてのママ・パパに勉強をおすすめしたい科目です。
子育てをしていると、「たっちが遅いのでは?」「ことばが遅いのでは?」と疑問をもったり、2歳以降になると「なんでいう事を聞かないの?」「叱りすぎたかな?」など悩みは尽きませんよね。
「保育の心理学」は発達心理学の基礎的な知識が問われる科目で、赤ちゃんから思春期に至るまでのどのような心と体の段階を踏んで成長していくのか理解できるようになります。
子供の発達について専門的に理解していれば、親が子供に過剰な期待をして叱ってしまったり、他の子より遅れているのではないかと過剰に心配してしまうことも少なくなります。
「今、うちの子は3歳だからこんな言動をするのね」と子どもに対して冷静に向き合うこともできるでしょう。
保育士試験の勉強を通じてご自身の子育てを客観的に振り返る良いきっかけになると思います。
どうすれば保育士資格は取れる?
1.専門学校or短大or大学卒なら受験資格あり!
保育士資格を取得する方法は色々とあるのですが、大きくは保育士の養成学校を卒業する方法と、保育士試験に合格する方法の2種類があります。
子育て中のママ・パパなら、「保育士試験」を受験するほうが資格取得までの期間が短く、費用も安くなるので断然おすすめです。
「保育士試験」は保育とは関係のない学科であっても専門学校(※)、短大、大学のいずれかを卒業していれば受験資格があります。
(※)学校教育法に基づいた専修学校であること
高卒の場合は平成3年3月31日以前に高校を卒業している人(主に1973年3月以前に生まれた人)であれば受験資格があります。
他にも大学中退であっても一定の条件を満たせば受験できるなど意外と受験資格は広いので、保育士試験を催行している「全国保育士養成協議会」のホームページで詳細を確認してみてください。
2.3か月間だけ「1日1時間」勉強すれば合格できる!
保育士試験は「筆記試験」と「実技試験」という2段階で行われます。
まず「筆記試験」は9科目あり、全科目を合格する必要があります。
「9科目・・・多い!」と感じるかもしれませんが、科目合格の仕組みもあるので、実はそれほど難しくありません。
市販の問題集やテキストを使って1日1時間の勉強を3か月程度続ければ独学で9科目を一発で合格することも十分可能です。
筆記試験をクリアすると実技試験です。
実技試験は「ピアノ伴奏」、「イラスト」、「物語を話す」という3つの実技のうち2つを選んで受験します。そして、2つとも合格すると保育士資格がもらえます。
こちらも基礎的な技術を見るだけですので、1か月ほど練習すれば合格は可能です。
3.youtubeの動画で気軽に勉強を始めよう!
(画像:保育士試験合格chより)
独学であれば市販のテキスト代だけで済みますので、費用の心配なく今からだって試験勉強を始めることができます。
さらにyoutubeに「保育士試験合格ch」という保育士試験に関する様々な情報を動画でわかりやすく発信しているチャンネルがあります。
「保育士試験合格ch」は保育士試験の勉強方法を解説していたり、過去問をベースにしたクイズ動画で試験勉強もできるようになっているので、保育士の資格取得に興味のある方は利用してみてはいかがでしょうか。