新生児の体重が増えないのは何故?どうしたら増えるの?

赤ちゃんのお世話に関する悩みで、非常に多いのが「体重が増えない」という問題です。

どうすれば体重が順調に増えていくのか解説します。

体重の増加不良とされる目安

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一般的に新生児は平均して1日30g増えていくことが目安となります。

日本の医療現場では20g以下だと体重増加不良と考えられており、またWHOのガイドラインでは18g未満で増加不良とされています。

ただし、赤ちゃんの成長や母乳の分泌には個人差があります。

とくに生後10日頃までは、胎内の生活から胎外の生活に慣れるための適応期間であるため、おっぱいを吸う力も弱く、上手に飲めるわけではありません。

また、母乳の分泌は、赤ちゃんが母乳を吸うことによる刺激によって促されていくため、赤ちゃんが1日30g増加するだけの必要量がでるまでには、時間がかかります。

特に、第1子の場合、母乳は出づらいものです。

さらに、出生後3,4日は生理的体重減少があります。

生理的体重減少にも個人差があり、10%も体重が減る赤ちゃんもいます。

そのため、生後2週間で出産時の体重に戻り、その後から、1日30gの増加ペースになれば問題ありません。

体重が増えない原因と対処法

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生後から2週間を経過しても、体重が思うように増えない場合、どのような原因が考えられるでしょうか。

1.母乳の不足

体重が増えない原因の第一には、母乳不足が第一に挙げられます。

1日に必要とされるエネルギー(カロリー)と比べ、哺乳で十分な栄養が摂取できていないのです。

赤ちゃんの体重によっても異なりますが、生後1週間で600~700ml飲めていることが平均的な体重増加になるための目安となります。

母乳の分泌量を知るためには、赤ちゃん用の体重計を使って、授乳の前後で何グラム増えたか計測する必要があります。

もし、あまり体重が増えない場合には、体重計を購入することも検討しましょう。

また、赤ちゃんに次のような様子がある場合にも、母乳不足の可能性があります。

  • おっぱいを吸う時間が1回につき30分以上かかり、乳首を離そうとしない
  • おっぱいを飲んだ後も、眠りが浅い、またはよく泣く
  • ママの指で、赤ちゃんの唇に触れると激しく吸う
  • 白湯を与えるとよく飲む
  • 対処法

    医師や助産師とも相談して、完全母乳での育児にこだわらずに、ミルク混合での育児を検討しましょう。

    ミルクを与えたらかといって、完全母乳に戻れない訳ではありません。

    ミルクをあげる前に、おっぱいを吸わせれば、乳首に刺激を与えることができ、母乳の分泌を促進することができます。

    2.低体重児の場合は吸う力が未熟なことも

    2500g未満で誕生した低体重児の場合、消化吸収機能が未発達であり、おっぱいを吸う力も弱いため、母乳で十分な栄養が摂取できない場合があります。

    また、母乳を吸わせることが低体重児にとっては体力の消耗になることがあります。

    対処法

    医師と相談しながら、哺乳瓶を利用して発育を促すようにします。

    母乳には免疫物質が含まれていて、感染症の予防にもなるため、できるだけ搾乳をして哺乳瓶で母乳を飲ませるようにします。

    3.赤ちゃんの成長ペースがゆっくり

    母乳が出るにもかかわらず、飲む回数が少ないため、体重の増加がゆっくりな赤ちゃんもいます。

    2時間ごとに起きて、1日10~12回程度おっぱいを飲むという赤ちゃんもいれば、4時間も寝ていて、1日6~7回程度しか飲まない赤ちゃんもいます。

    対処法

    赤ちゃんのペースがあるので、それを尊重して、授乳をして問題ありません。

    体重増加が1日20g前後でも、顔色が良く、元気であれば、あまり気にする必要はありません。

    とは言え、母乳の分泌は、おっぱいを吸われることによって促進されます。

    おっぱいの回数が少ない場合、分泌量が1日の必要量に達しないことがあります。

    この場合、搾乳やマッサージなどを行って、分泌を促す必要がります。


    もし、ほとんど体重が増えない場合や、生後3~4日の生理的体重減少の後に、体重が減る状況の場合は、病気も考えられます。

    こちらの記事も参考にしてください。

    新生児の体重が減る理由―生理的体重減少とその他5つの意外な原因―
    新生児の体重が減少する理由は「生理的減少」だけではありません。 病気も含め重大な問題が潜んでいる可能性もあります。...


    (参考出典)
    メルクマニュアル医学百科
    厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版」
    厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
    聖マリアンナ医科大学病院
    久保田産婦人科麻酔科医院