赤ちゃんの生後7日目のお祝いである「お七夜」を開催する日について詳しく解説します。
お七夜という伝統的な風習を、現代にもあった形に見直して、母親も家族も暖かい気持ちで、赤ちゃんの誕生を祝ってみてはいかがでしょうか?
お七夜はいつなの?
お七夜は、赤ちゃん誕生後7日目を意味します。
生まれた日を1日目とするため、例えば4月1日に生まれた赤ちゃんは、4月7日がお七夜を祝う日となります。
お七夜は地方によって祝い方が異なりますが、一般的には宴席を設けて、祖父母や親戚を呼び、無事の出産を皆で祝うとともに、赤ちゃんの名前を披露します。
しかし、生後7日目では母親の体調がまだまだ回復していない時期でもあり、現代人の感覚では、本当に家族以外の親戚を集めてやる必要があるのかと思うのではないでしょうか?
そこで、もし別の日程で行う場合に、お七夜に相応しい日取りについて紹介します。
お七夜はいつやるべきか?
1.入院中に済ます
親戚は呼ばずに赤ちゃんと両親だけでお七夜をするのであれば、産後の入院中にある「お祝い膳」の日にお七夜も兼ねてはいかがでしょうか?
特に家族の分も「お祝い膳」を注文できるのであれば、入院中に実施することをおすすめします。
もともとお七夜とは平安時代の宮中で始まったものですが、7日目だけでなく、1日目、3日目、5日目の奇数の日にも赤ちゃんの成長をお祝いしていました。
庶民の間にもこの風習が広まるのですが、やがて7日目だけが忌明けの意味もあってお七夜としてお祝いをするようになったのです。
産後の入院期間は4~5日が一般的ですので、もし、お祝い膳の日を選べるのなら奇数の日にして、お七夜の代わりとして赤ちゃんの誕生を祝いましょう。
自宅でお祝い用の食事の準備をする必要がなく、片付けも病院にやってもらえるので、母親の負担も軽くて済みます。
父親が命名書だけ作って、お祝い膳を食べる時に赤ちゃんと母親に披露しましょう。
もし、病院の看護師さん・助産師さんが居合わせたら「おめでとう」と言ってくれるかもしれません。
2.退院後の週末にやる
父親が仕事で忙しい場合には、退院後の週末に「お七夜」をしてもよいでしょう。
赤ちゃんの死亡率が低かった昔は、特に7日目までになくなってしまうケースが多かったためお七夜の風習が生まれたのですが、医療が発達して死亡することが少なくなった現代においては、生後7日目まで無事に成長していることよりも、単に赤ちゃんが誕生したことを改めてお祝いするという意味合いが強くなっています。
そのため7日目にこだわらず、落ち着いてお祝いができる週末などにお七夜をしても構わないのです。
また、その際には宅配のお寿司や仕出しを利用するなどして、できるだけ負担なく済ませるようにすると良いでしょう。
3.生後14日目までにやる
お七夜の目玉と言えば、何と言っても「命名の儀」とも呼ばれる、赤ちゃんの名前を披露することです。
現在は超音波検査によって出産前に性別がわかるため、誕生前には名前が決まっていることも多いでしょう。
とは言え、赤ちゃんの名前が公的に認められるためには、役場に出生届を提出する必要があります。
そして出生届の期限は生後14日以内です。
お七夜の命名披露も一人の人間として親戚一同に名前を覚えてもらうという意味合いがあるため、つじつま合わせとして14日目までにはお七夜のお祝いをあげたいものです。
4.お宮参りの前までにやる
「お七夜のお祝いはしてあげたいけれど、しきたりには全くこだわりがない。」または、「とにかく母親の体調を第一に考えたい」ということであれば、誕生から半月以上たった後でも構わないのではないでしょうか。
出産の無事を祝いたいという気持ちこそが大切なのですから。
とは言え、さすがにタイムリミットはあります。
お七夜の次に来る赤ちゃんのお祝いと言えばお宮参りです。
地方によっても異なりますが、30~33日目がお宮参りになるので、どんなに遅くともその前までにはお七夜のお祝いをしましょう。
母親の体調の良い日や、大安などの「吉日」を見計らって開催することなどが考えられます。