目次
ベビーカーを利用する期間について解説します。
「ベビーカーは何歳頃まで使うことができるのか?」、「メーカーごとの年齢制限は?」、「対面機能はいつまで使う?」などの疑問にお答えします。
ベビーカーの年齢制限
1.ベビーカーの年齢と体重の上限
国内大手メーカーであるアップリカ、コンビ、グレコ、ピジョン、エアバギーのベビーカーは、一部に2歳までしか使用できない商品もありますが、ほとんどが3歳(36カ月)かつ体重15Kgまで使用可能です。
ベビーカーには生後1カ月から使用できるA型と、生後7か月から使用できるB型がありますが、どちらのタイプでも36カ月・15kgまでが上限となります。
また、最近人気のエアタイヤの3輪バギーも同様です。
ベビーカーの安全性を考慮すると、どんなに遅くても3歳の誕生日を迎えたらベビーカーは卒業しなければなりません。
3歳以上でも使用することが可能な商品は以下の2つです。
メーカー | 商品名 | 体重制限 |
---|---|---|
リッチェル | リベラルーチェ | 18kgまで(4歳まで) |
グレコ | ルームフォーツー | 22.7kgまで(114.3cm) |
「リベラルーチェ」がSGマークの付いた一般的なB型バギーです。
「ルームフォーツー」は2人の子供を同時に乗せられるユニークな商品ですが、SGマークがありません。
2.年齢制限を超えて使用できるか?
3歳をすぎても子供はまだまだ甘えん坊です。
歩くのを嫌がってママやパパに抱っこを求める子供も多いことでしょう。
そんな時、ついついベビーカーに乗せてしまっていませんか?
一般的に国内メーカーが製造したベビーカーは、SG基準の認定を受けた商品です。
SG基準とは、製品安全協会というメーカーではない第3者が客観的に商品の安全性を認定する仕組みです。
ベビーカーの「36カ月かつ15kgまで」という基準もこのSG基準に沿ったものです。
ベビーカーは丈夫にできているため15kg以上の子供を乗せたとしても壊れることはそうそうありません。
しかし、制限を超えた子供を乗せた場合、ベビーカーの操作性やバランスに影響があり、安全に走行できるとは言えないのです。
そのため3歳以上の子供がどんなに歩くのを嫌がったとしても、決してベビーカーには乗せないようにしましょう。
ベビーカーはいつまで使う?
1.対面機能は生後7か月までが目安
生後1カ月から使えるA型ベビーカーには、赤ちゃんの顔を見ながら走行できる対面機能がついた商品が多数あります。
対面機能には年齢制限がなく、ベビーカー本体の年齢制限である3歳(かつ15kg)まで使用することが可能です。
しかし、実際には月齢6~7か月を目安にして前向きで乗せることが多くなります。
産まれたばかりの時期は首が座っていないためベビーカーはできるだけフラットにして乗せます。
前向きにすると赤ちゃんからは「お空」しか見えないため、対面にしてママの顔を見えるようにして安心させてあげるのです。
しかし、生後7か月頃になるとひとり座りが始まるので、ベビーカーの背もたれを最も高い位置まで起こすことができるようになります。
すると前方の景色もよく見えるようになるため、赤ちゃんが嫌がらない限りは前向きにして移動するようになります。
前方の視界が広がり、赤ちゃんは車の走っている様子やエンジン音、犬の散歩している姿や泣き声、など目と耳を使って様々なものを認識することができます。
結果的に移動中もたくさんの刺激を受けることができるのです。
2.早ければ1歳半で使わなくなる
子供は1歳半頃になると、ひとり歩きが上手になってきます。
一般的に子供は年齢と同じ距離だけ歩くことができると言われています。
1歳後半であれば1km、2歳であれば2kmといった具合です。
これ以上の距離を歩く予定があれば、ベビーカーを持って移動したほうがよいでしょう。
反対にこれよりも短い距離であれば運動をかねてできるだけ歩いてもらうようにしましょう。
性格によってはベビーカーよりも自分で歩くほうが好きという子供もいるため、1歳半頃に自然とベビーカーを卒業してしまう子供います。
3.いよいよ2歳になったら卒業を
2歳前後になると自己主張がはっきりしてきて、「どうしてもベビーカーに乗りたい!」という子供と「ベビーカーは嫌い!」という子供に分かれてきます。
2歳になればそれなりの距離が歩けるようになりますので、ベビーカーが好きではない子供であれば、いつの間ににか使用しなくなっていきます。
しかし、ベビーカーが好きな子供はなかなか手放せません。
A型タイプのベビーカーであればリクライニングできるので、移動しながらお昼寝が出来ます。さらに荷物も運べるので、子供はもちろん親自身もベビーカーに依存してしまいがちです。
しかし、ベビーカーは3歳(月齢36カ月)までしか利用できません。
ベビーカーを持って外出してしまうと、どうしても子供は乗りたがりますので、「病気の時以外は決して持っていかない!」といった想い切りが必要です。
また、2歳ならば三輪車やストライダー、キックスクーターなどベビーカー以外の乗り物も使用できます。
公園での遊びやお散歩などであれば、こうした乗用玩具を使うようにして、ベビーカー依存から脱却しましょう。
4.もしも3歳を過ぎてしまったら?
先にも説明したように、ベビーカーには年齢制限があるため3歳以上の子供を乗せることは出来ません。
しかし、子供がいると荷物も多くなりがちなので、キャリアーとして利用するという手があります。
ただし、ベビーカーが目の前あると子供はどうしても乗りたがるものです。
そのたびに乗ってはだめと言い聞かすのもなかなか大変なことです。
やはり、3歳を過ぎたら思い切ってベビーカーは処分するか、他人に譲るほうが賢明です。
もちろん出産の予定があるならば、子供の目につかない自宅の倉庫などで大切に保管しておきましょう。