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妊娠が分かったら住んでいる自治体で母子手帳を交付してもらいましょう。
いつから母子手帳をもらえるのか、遅くてもいつまでに受け取る必要があるのか解説します。
母子手帳を受け取るタイミング
まずは、いつ頃に母子手帳を受け取りに行けばいいのか説明します。
1.産婦人科で妊娠を確定してもらったら
母子手帳を受け取るタイミングは、医療機関で妊娠したという診断が下された後です。
市区町村の窓口に行けば母子手帳を受け取ることができます。
妊娠の確定診断は、主に超音波検査で胎芽(赤ちゃん)の心拍を確認することで行われます。
赤ちゃんの心拍が確認できるようになる時期は妊娠5~6週目以降からです。
2.妊娠検査薬で陽性になっても受け取れない
一方、妊娠検査薬を使うと妊娠3~4週目でも陽性反応が顕れます。
陽性だった場合、かなりの高確率で妊娠したと言えます。
しかし、遺伝子の異常で流産したり、子宮外妊娠などの異常妊娠になるケースもあるため、やはり医療機関で確定診断を受ける必要があります。
なお、母子手帳を交付する時には、診断してもらった医療機関を申告する必要もあるため、妊娠検査薬で陽性になっただけで母子手帳を受け取りに行くことは避けましょう。
母子手帳の受け取り方法
1.必要な持ち物
母子手帳を交付する際に必要な持ち物は市区町村ごとに異なりますので、事前にホームページや電話で確認しましょう。
一般的には次のような書類・情報が必要です。
※妊娠届には出産予定日や妊娠判定を行った医療機関名・医師名などが必要になります。
2.夫でも受け取ることができるか?
本人が仕事や体調不良などで市区町村の窓口に直接行けない場合には、代理として夫などが母子手帳を受け取ることも可能です。
その場合、自治体によっては次のような書類が必要になることがあります。
最近は母子手帳だけでなく、パパ向けのガイドブック(父子手帳)も一緒に交付されます。
母子手帳はいつまでにもらう必要があるか?
母子手帳は、妊娠の確定診断が下されたら、その次の健診日までに必ず受け取りましょう。
母子手帳の目的は、ママと赤ちゃんの健康状態を記録して健康維持や保健指導に役立てるものですが、併せて妊婦健康診査受診票が交付されるからです。
この受診票があると妊婦健診時に行う様々な検査が公費負担となり、窓口で支払う費用が少額になります。
たとえば、妊娠2~3か月目に行われる最初の健康診査では、血液検査、感染症検査、子宮頸がん検査などが行われ、自費で支払うと1万円を超える金額になります。
後から還付申請を行うことも可能ですが、手続きなどの手間もかかるため、必ず母子手帳(受診券)を持って1回目の妊婦健診を受診しましょう。
なお、妊娠の確定診断を受けるタイミングはママによって異なりますが、生理の遅れなどで遅くとも妊娠6週目までには妊娠の可能性に気づき、7~8週目までには産婦人科を受診して妊娠が確定することでしょう。
そのため妊娠8~10週目までには母子手帳を受け取りましょう。
妊娠中に役立つ情報がたくさん書かれた小冊子も一緒にもらえますので、早めに母子手帳を受け取って妊娠・出産の知識を増やしていきましょう。