子供達は、おもちゃで遊ぶことは大好きだけど、お片づけは大嫌い。
そこで、いつ頃から片づけができるようになるのかを解説するとともに、片づけることが大嫌いな2歳児の奇妙な行動も紹介します。
いつから片づけできるようになる?
結論としては、片づけができるようになるのは3歳を過ぎてからです。
さらに「言われなくても片づけをする」という状態になるのは、子供の性格にもよりますが、小学生になってからと考えて良いでしょう。
大人でも言われないと片づけない人はたくさんいるのですから幼児に「一人でもお片付けできるはず」という期待は過大とも言えます。
とは言え、徐々に片づけの能力は高まっていきますので、年齢ごとにどのような片づけができるのか確認してみましょう。
0歳
「おすわり」ができるようになると遊べるおもちゃが一気に広がります。
その後、「はいはい」ができるようになると、探索行動をしながら玩具でも何でも気になるものを引っ張り出して遊ぶようになります。
そんな0歳の赤ちゃんに「出したら片づけしようね」と言っても、まだ「片づけ」の意味すら分からない状況なので、当然、自分で片づけをすることはできません。
親が実際に片づける姿を見せながら「ママは『お片づけ』をしているよ。おもちゃで遊んだら『お片づけ』をしようね」と何度も伝える必要があります。
1歳
1歳半頃になると「片づけ」という行動がどんなものか理解できるようになり、片づけをすることができるようになってきます。
また、例えば玩具を入れるバスケットなどにシールで分かりやすい目印を付けてあげれば、どの玩具をどのバスケットに入れるかもわかるようになります。
しかし、大人のように「モノをなくさないように片づけをしよう」とか「片づけをしてすっきりとした気持ちになろう」というような片づけの「必要性」まで理解して行動をしているわけではありません。
あくまでも大人の指示に促されて、大人の行動の真似をしているだけです。
また、「片づけ」という行為を遊びの延長のように感じているため、「どっちがたくさん箱にポイできるか競争だよー」と言ってゲーム感覚で片づけを促すと楽しそうにお片づけをしてくれます。
2歳
2歳になると言葉の理解が進むとともに「未来」という時間軸を感覚的にわかるようになるため、「遊んだあとはお片づけをしないといけない」ということもわかるようになります。
例えば、「あれ?次のオモチャで遊ぶ前にどうしないといけないの?」と言うだけで、片づけを促すことができるようになります。
しかし、「お片づけが必要」ということは理解をしていても、2歳児は自我が非常に強い時期であるため、自分の溢れ出る欲求をなかなか抑えることができません。
強い口調で叱ったり、ゲーム感覚で片づけを促しても「どうしても〇〇したい」という想いが強すぎて、なかなか片づけが進みません。
また、大人の顔を見て指示に従うかを決めることもあるため、保育所では先生の言う通りにお片づけをしても、家では親に甘えて片づけを拒否するということもあります。
知能も指先も発達していて、片づけをする能力は十分にあるのですが、気持ちが付いて行かず「お片づけができない」という状況が続きます。
3~5歳
3歳を過ぎても、2歳と同じような状況がしばらく続きます。
しかし、徐々に自分の欲求との折り合いがつくようになり、「片づけないと怒られる」「片づけたら、次のおもちゃで遊べる」というように近い将来にどうなるのかを予測して、自律した行動が少しずつできるようになってきます。
反対に大人が手を貸そうとすると「これはこうなの!」と言って反抗的な態度をとることもあります。
「自分でできる」という自信とともに「自分で作ったルール」でやろうとするため、親から見るとちょっと納得のいかない片づけ方になります。
片づけたくない時の珍行動【2歳編】
「子供がお片づけをしてくれなくて困っている」というママ・パパは多いと思います。
しかし決して皆さんの子供だけが片づけられないわけではないので安心してください。
かわイク編集部員の2歳の娘が「片づけ」の時にとる不思議な行動を紹介します。
1.わざと散らかす
「いやなの!もっと遊びたいの!」
「でも、もう寝る時間だから。じゃあ、まず、ドングリをこのケースに入れようね」
「・・・」
ぐしゃぐしゃぐしゃー・・・。
こんな感じで、遊びをとめられて癇癪を起こし、言われたことと反対の行動をとります。
結局、子供自身が散らかしたおもちゃを拾わないといけないので余計に面倒なのですが、欲求が強すぎて、そこまで考えがいたりません。
2.寝っころがる
「やーだよー!」
「おもちゃで遊んだらお片づけでしょ」
「・・・」
(床の上で)ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・
いわいるストライキですね。
「片づけてほしい」という親の要求はいっさい拒否。
何をいっても「ごろごろ」します。
体を抱えて起こそうすると、ぱっと立ちあがって逃げ出し、逃げた場所でまたゴロゴロしています。
こういう場合、「じゃあ、今日のおやつはパパが全部食べちゃおっと」と言うと効果てき面です。
しかし、損得で動く子になりそうなので、頻繁には使えません。
3.歌って踊る
「ふりらっちょー、で、ちぇけらっちょー」
「新しいおもちゃで遊ばなくても、使い終ったおもちゃは片づけでしょ」
「ふりらっちょー、で、あははははー」
完全に聞こえてないフリをしていますね。
2歳になると余計な知恵もついて、イラっとさせられます。
4.赤ちゃんに救いを求める
「まだ、あそびたいんだよー」
「そろそろ、寝る時間だから。朝、起きれなくなっちゃうでしょ?」
「やーだよー。こーた!(弟の名前) いいこ、いいこ」
なでなで、ツンツンツン・・・・
2歳でも赤ちゃんに癒されるみたいです。
人間は生まれた時からストレスと戦っていることが良くわかりますね。
嫌でもいいから、せめて言われたら1人で片づけられるようになってくれることを待ち望んでいます。