妊娠14週目の「母親の体」と「赤ちゃん」の様子について解説します。
母親の体調や、胎児の発達状況について紹介するとともに、妊娠中の体重増加と食事の関係について紹介します。
妊娠14週とは?
妊娠14週目とは「妊娠98日から104日」までの期間のことを指します。
日数:98~104日
出産までの日数:あと182~176日(※「出産予定日」から起算)
妊娠14週目は、超音波検査で活発に動く姿を見せてくれます。
まだ、胎動を感じないため、動いている赤ちゃんをみると、「ちゃんと育っているんだ」とほっとするのではないでしょうか。
母親の体の状態
妊娠14週は、もう少しで胎盤が完成する時期
胎児の成長と共に、赤ちゃんと子宮をつなぐ胎盤も大きくなっています。
胎盤は、ママの体から酸素と栄養を届けると共に、老廃物や二酸化炭素も回収してくれます。
また、細菌などの有害な物質の侵入も防ぐなど、赤ちゃんの成長にとってとても重要な役割を果たしているのです。
さて、妊娠14週目に入り、つわりがおさまるママも増えていることでしょう。
その反動で、いつも以上に食べ物がおいしく感じ、ついつい食事を摂り過ぎてしまうことがあります。
体重が増えすぎないように注意しましょう。
赤ちゃんの状態
妊娠14週目は、赤ちゃんらしい仕草が見られるようになる
14週目の胎児の大きさは、身長が8~9cm程度、体重が50g程度まで成長します。
骨や筋肉といった体の骨格が成長し、首も確認できるまで発達します。
赤ちゃんの動きもますます活発になり、手足を伸ばして曲げるだけでなく、手首や親指を動かして顔をなでたり、指をくわえるような赤ちゃんらしい仕草ができるようになります。
内臓もさらに発達して、羊水を飲んで消火器官で消化するということもできるようになります。
ママがやるべきこと―食べ過ぎに注意しよう―
太り過ぎない食生活を心がけよう
1.太るのは何が問題?
「つわり」が消失して、食欲が旺盛になってしまったというママもいるのではないでしょうか?
妊娠によるホルモンの影響で、食欲が増し、また脂肪がつきやすい体質に変化しています。
体重の急激な増加は、妊娠中の高血圧や糖尿病につながる危険性がある上に、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる傾向があると言われています。
そのため、食べ過ぎに注意をして適正な体重の管理に努めましょう。
2.何キロまで増えていいか?
妊娠中の体重増加の目安は7~10kgです。
これは、妊娠を要因とした体重増加量である、赤ちゃん、胎盤、羊水、血液、水分などの重さの合計値(約8kg)とほぼ同じです。
つまり、妊娠要因の体重増加を除くと、基本的に自分の体重は増やさないことが理想であると言えます。
ただし、これは妊娠前から標準的な体形であった人の場合です。
標準体型とはBMI値が18.5以上25.0未満の人を指します。
むしろ最近の妊婦さんは「やせ形」の人が多く、厚労省の統計によると20代では2割以上がBMIが18.5に満たないやせ形であるという結果が出ています。
やせ形の場合には9~12kg程度まで体重が増加するようにしっかりと食事をとりましょう。
3.食事量の目安
妊娠中は、ママだけでなく赤ちゃんのための栄養が必要なため、カロリーを多めに取る必要があります。
標準体重であるママについてのカロリー増加の目安は次の通りです。
妊娠初期(15週まで) | +50kcal |
妊娠中期(16週~27週) | +250kcal |
妊娠末期(28週~) | +500kcal |
ご飯のカロリーは100g当たり168kcalです。
つまり、初期はお茶碗3分の1、中期はお茶碗1杯、後期はお茶碗2杯となります。
今はまだ妊娠14週目なので、ご飯を気持ちだけ多く盛る程度で十分であるということになります。
https://cawaiku.com/child/pregnancy/pregnancy-15-week-3159
<参考書籍>
妊産婦のための食生活指針
母性看護学概論
母性看護学各論
家庭の医学大辞典
はじめての妊娠・出産百科
初めての妊娠・出産
はじめての妊娠・出産 安心マタニティブック
マイマタニティダイアリー