赤ちゃんが初正月を迎えるにあたって、破魔弓や羽子板などのお祝いをもらった場合、どのようなお礼をすべきか基本的なマナーを解説します。
初正月のお返し(内祝い)は必要か?
お返しが必要かどうかは、地域や親族の習慣に従って決まります。
特に決まりごとがない場合には、お返しは基本的に不要です。
初節句や七五三、入学祝いなども同じなのですが、子供の成長に伴うこれらの儀式は基本的にごく身内(子供から見て祖父母やおじ・おば)だけでお祝いすることが多いため、お返しをする必要がありません。
ただし、それほど親しくない親戚からお祝いをいただく、祖父母から高額な破魔弓や羽子板をいただくなどした場合には感謝の気持ちと言うことで内祝いをしても構いません。
祖父母の場合は「孫なんだからお返しはいらない」と考えているかもしれないので、「お礼したいから、何か希望はある?」と事前に聞いてみてもよいでしょう。
なお、お返しをしない場合でも、電話やお礼状などで感謝の気持ちを伝えることは絶対に必要なマナーです。
初正月のお返し(内祝い)は何をすればいい?
1.内祝いの会席をする
「内祝い」は、本来、身内で祝宴をすることを意味しています。
そのため、お祝いをしてくれた人を自宅などに招いてご馳走するのが本来です。
ただし初正月の場合は、実家(祖父母宅)に年始の挨拶に行くことが多いでしょう。
そのため、内祝いをするためには「来年は初正月だから」という理由をつけて、祖父母宅ではなく、あえて自宅に祖父母やおじ・おばを招いて正月の宴会をするということになります。
これができるに越したことはありませんが、実際のところ赤ちゃんを見ながら正月の宴会の準備をすることになるため現実的ではありません。
2.ギフト(内祝い)を贈る
お祝いのお返しとして品物を贈ることは、現在では最も一般的な内祝いの方法となります。
金額の相場は地域によって異なりますが3~5割が多いでしょう。
初誕生のお祝いとして親戚から1万円くらいのお金をもらったということであれば、相場通りで構わないでしょう。
祖父母から破魔弓・羽子板をいただいた場合は、相場通りだと「孫のためにあげたのだから」と却って気を悪くしてしまう可能性もあるので、3千円から高くても1万円くらいまでの品物で構わないでしょう。
相場に正解はありませんので、相手の性格やこれまでの付き合いなどもよく考慮して決めましょう。
また、品物については一例として以下に紹介します。
お節に関係する物(ブリ、数の子、栗きんとん、伊達巻、昆布巻、黒豆など)、お酒
正月後なら・・・
お菓子、お茶、カタログギフト、商品券など
破魔弓や羽子板は11月~12月頃に贈られてくることが多いと思いますので、その場合にはお正月に食べられる品物でお礼をするのが良いでしょう。
お正月に帰省した際に、親戚からお祝いをもらうなどした場合は、内祝いをするタイミングが正月後になるので、よくある返礼品で構いません。
3.お年賀を奮発する
最初に説明したように、初正月でお返しをするのはあまり一般的ではなく、かえって相手に気を遣わせてしまうかもしれないため、年末に破魔弓や羽子板をもらった際には、正月の帰省の時に、例年より豪華なお年賀を渡して感謝の気持ちを表しても良いのではないでしょうか。
破魔弓・羽子板と撮った赤ちゃんの写真も一緒に渡せばとても喜ばれるでしょう。
熨斗(のし)の書き方
初誕生のお返しをする場合には品物に熨斗紙をかけて贈りましょう。
宅配で送る場合は「内のし」、手渡す場合は「外のし」です。
外のし・・・品物を包装してから熨斗紙をかける
書き方は以下の通りです。
上段に「内祝」とし、下段に赤ちゃんの名前を書きます。