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初正月を迎える女の子には「羽子板」を贈りましょう。
羽子板飾りは、子供を病気から守る縁起物として古くからお正月に飾られてきました。
一生に一度の大切な贈り物なので、間違いのない羽子板を探してあげましょう。
羽子板の購入ガイド【基本編】
1.購入時期
羽子板は12月中旬から1月15日頃まで飾る正月節句飾りです。
そのため10月頃から12月上旬までに羽子板を購入して赤ちゃんに贈るようにしましょう。
2.相場
初正月に贈る高価な羽子板は職人が手作りしている工芸品となりますので、安いものでも2~3万円、著名な職人が作った物であれば10万円を超えます。
商品点数が多い売れ筋の相場としては3万円前後です。
5万円を超えるとまずまず奮発した金額と言えるでしょう。
羽子板はお節句の時にひな人形と一緒に飾ることができますが、やはり脇役というイメージで、ひな人形の値段の半分程度が相場と言えます。
羽子板を選ぶポイントは?
1.お顔の好み
羽子板は美しい押絵で飾られた節句人形の1つです。
人形は何といっても顔で選ぶことが一番大切です。
羽子板に描かれたお顔は、基本的に手書きであり、1つとして同じものはありません。
無数の商品があるため選ぶことはとても難しいですが、まずは人形のお顔を見て、気に入ったものを選びましょう。
2.名のある工芸士が作っている
羽子板をはじめとする人形は、多数の工程があり、すべてを1人で作成しているわけではありません。
その中でも、人形の中心である「お顔」を描く面相師がとても重要で、名のある面相師が描いた作品であれば、品質としては間違いのないものになります。
気に入った羽子板を見つけたら面相師がどのような人なのか聞くとよいでしょう。
日本人形協会から「節句人形工芸士」の認定を得ている人形師は、優れた技術を持つ客観的な証明となります。
3.形の違い
初正月の羽子板には、和服の袖が板から飛び出して立体的に表現されている「袖あり」のタイプと、板の内側に収まっている「袖なし」タイプがあります。
現代においては「袖あり」の羽子板の方が豪華に見えるため人気があります。
4.素材の違い
羽子板の値段の違いは「作家の名前(ブランド)」のほかに、素材の良し悪しで決まります。
中でも「板」と「生地」をよく比べて購入しましょう。
まず、板については国産の桐が一般的に使用されています。
外国産の木材ではないか念のため確認しましょう。
次に、生地については国内で織られた絹織物を選びましょう。
見た目が派手でも値段が安い場合には化学繊維で作られている可能性があるので、店員さんにしっかり聞きましょう。
また、同じ絹織物であっても織り方、染め方は多種多様です。
一般的な友禅染から、独特な立体感がでる鹿の子絞り、金糸をつかって豪華にした金彩や金襴、全面に刺繍が施された総刺繍などがあります。
こだわりすぎると10万円を超えるような高額なものになってしまうので、全体の見た目の雰囲気で気に入ったものを選びましょう。
3万円未満の羽子板
1.美光作 羽子板 宴(7号)
高さが30cmというコンパクトで値段も安価な羽子板です。
しかし、正絹の鹿の子絞りが使われていて、形にボリュームもあるのでお買い得感があります。
ケース付きなので出し入れも飾り付けも苦になりません。
2.秀光 羽子板飾り
生地は鹿の子しぼりを使い金襴の加工が施されたとても豪華な羽子板です。
ガラスケースが付属していない分、本体の羽子板の品質は高いものになっています。
高さが30cmとコンパクトなサイズなので、狭いカウンターなどにも置くことができます。
3.匠一好 風花(8号)
羽子板の人形工芸士が在籍する「匠一好」ブランドの商品です。
正絹を使い金彩が施されたとても豪華な人形です。
品質が確かであるにも関わらず値段が安いのは、大きさが8号と小さいためです。
3万円~6万円未満の羽子板
4.戸押絵羽子板 七つ笠(16号)
板から着物の袖が出ていない伝統的な形の羽子板です。
最近、人気になっている派手でボリュームのあるデザインと比べるととても簡素で、伝統的な美しさを感じさせます。
笠を身に着けている珍しい絵柄です。
5.匠一好 壁掛け額入り羽子板(13号)
飾る場所がないと困っているご家庭におすすめの壁掛け式の羽子板です。
匠一好ブランドで、会津産の桐と絹の絞り刺繍をつかったこだわりの一品です。
全体的に柔らかな桜色で、物心つくようになったら、お気に入りになること間違いありません。
6.匠一好 羽子板 桜華(15号)
鹿の子絞りという極上の生地に桜模様の刺繍を入れた美しいデザインの羽子板です。
ケース飾りではなく友禅の几帳を掛けて飾るので格調高い雰囲気があります。
華やかな羽子板とシックな友禅のコントラストがとても綺麗です。
大人になってもずっと持っていたい羽子板になりそうです。
6万円以上の羽子板
7.匠一好 いにしえ(15号)
友禅染の正絹と刺繍絞り、さらに総檜作りで、真珠も使われるなど素材にこだわって作られた羽子板です。
それだけの生地と素材を使っているだけあって値段も高価です。
一生に一度の贈り物なので、確かなものを選びたい人におすすめです。
8.台飾り 純金正絹京みやび(18号)
まばゆいばかりの金色がとても豪華な羽子板です。
それもそのはず、生地は純金正絹が使われています。
大きさは18号で十分な大きさです。
また、形もボリューム感があるので、初正月を華やかにしてくれるでしょう。