赤ちゃんが歯固めを使う時期はいつから・いつまでが適切なのか解説します。
歯茎がむずむずする時期には「歯固め」を活用して、楽しく遊び感覚で赤ちゃんの歯の成長を見守りましょう。
赤ちゃんは生後いつから歯固めを使うといいのか?
1.多くは離乳食が始まる頃
歯固めを使い始める時期は、一般的に生後5~6か月頃の離乳食が始まる頃からです。
ちょうど生後5~6か月は「乳中切歯」という初めての乳歯が下あごから生え始める時期に当たります。
その後、1歳になるまでに4~8本の乳歯が生えてくるのですが、この時、成長してくる歯によって歯茎が押されて口の中がムズムズして不快になるため、赤ちゃんは盛んに固いおもちゃを口に入れてカミカミする遊びを始めるようになります。
多くのママはこうした赤ちゃんの様子を見て、専用の歯固めおもちゃをプレゼントします。
歯固めは口に入れることを前提とした素材で作られているため、通常のおもちゃよりも安全性に配慮されているからです。
2.生後3カ月から使うことができる
実際に使い始める時期は生後半年頃からが多いのですが、実はもっと前の時期から歯固めのおもちゃをプレゼントしても問題ありません。
赤ちゃんの発達状況を見てみると生後3カ月頃から歯固めのおもちゃを使うことができるようになります。
赤ちゃんは生後2か月頃から、自分の手を見つめたり、口に入れて舐めることで自分の存在を確認するようになります。
そして、生後3カ月頃になると、ぎゅっと握っていた手が開くようになってきて、持ち手の細いおもちゃであればつかめるようになります。
つかんだおもちゃを振り回したり、口に入れたりすることで、どんなものなのか確認しようとするのです。
そのため生後3カ月の赤ちゃんに手で握りやすい歯固めを渡してあげれば、赤ちゃんは口に入れて舐めたり噛んだりして遊びます。
振るとカラカラと音が鳴るラトルタイプの歯固めであれば、この時期のおもちゃとしても楽しめます。
3.乳歯が生える時期は個人差がある
生まれて最初の乳歯である「乳中切歯」が生える時期は平均的に生後6~8か月頃ですが、個人差が大きいため中には1歳直前まで生えてこない赤ちゃんもいます。
歯固めは歯が生えてから使い始める家庭が多いのですが、なかなか生えてこない場合は、その前におもちゃとして歯固めをプレゼントしても構いません。
歯固めを噛むことによって、血行が良くなり、唾液の分泌が促され、さらに顎の力も強くなるので、離乳食を進めるうえでも大きな助けになるでしょう。
いつまで歯固めを使うべきなのか?
歯固めはいつまでにやめなければならないという決まりはありません。
しかし、1歳を過ぎると歩き始めるので屋外でも活発に遊べるようになり、さらに手先も器用になって複雑なおもちゃにも挑戦できるようになります。
すると、自然に歯固めに対する関心がなくなって遊ばなくなります。
2歳から2歳半の間に20本あるすべての乳歯が生えそろうので、遅くても2歳になる前には自然と歯固めを卒業していきます。
もちろん、歯固めは噛む力を育てる効果が期待できるので、歯固めおもちゃが好きな子供であればずっと遊ばせておいても問題ありません。