目次
生後11か月の赤ちゃんの生活リズムについて解説します。
1日の生活スケジュール例や、この時期の赤ちゃんの生活に取り入れたいことなどを紹介します。
1日の生活スケジュール【生後11ヶ月の事例】
※下記の表は生活リズムの一例であり、赤ちゃんによって個人差がかなりあります。
0:00~7:00 | 睡眠 |
7:00~8:00 | 離乳食・授乳 |
8:00~11:00 | 散歩・遊び |
11:00~12:00 | 離乳食・授乳 |
12:00~15:00 | 睡眠 |
15:00~15:30 | おやつ・授乳 |
15:30~17:30 | 遊び・お出かけ |
17:30~18:00 | 入浴 |
18:00~18:30 | 離乳食 |
18:30~19:30 | 遊び |
19:30~20:00 | 授乳 |
20:00~0:00 | 睡眠 |
授乳回数 : 4~6回
ミルク : 160~240mlを2~3回
生後11ヶ月の生活リズムの特徴
1.規則正しい生活リズムに
生後11か月は1日3回の離乳食が3か月目に入り、食事面については大人とほぼ同じタイミングで食べることができるようになっています。
夜の授乳をやめていれば、夜の睡眠時間も安定して、起床時間も一定になります。
朝7時に起床して夜は9時までに寝るという規則正しい生活リズムが確立します。
生後11か月でもまだ不規則な生活リズムのままであれば、1日の中の食事、お昼寝、遊びの時間を毎日同じタイミングにしていきましょう。
特に夜更かしで困っている状況なら、お昼寝は長くても3時間程度にして、15時までには起きるようにすると夜更かしをしにくくなります。
2.授乳回数が少なく、時間も短くなる
1日3回の離乳食が定着して、1回に食べる量も増えています。
その結果、離乳食後に授乳をしても飲まなくなる赤ちゃんも増えてきます。
また、離乳食と離乳食の間の授乳や、夜の授乳もなくなってきます。
離乳食を作って、食べさせて、また授乳してと大忙しだったママも、授乳の回数が減り、時間も短くなることで、育児の苦労も少し軽減されます。
その一方で、だんだん我が子がおっぱいを飲まなくなってくることに寂しさを感じているママもいることでしょう。
3.外でも遊べるように
8~9か月頃にハイハイができるようになってから、歩けるようになるまでの期間は個人差が大きく、生後11か月で歩ける赤ちゃんいれば1歳半になってようやく歩き出す赤ちゃんもいます。
一般的には生後11か月はつかまり立ちとつたい歩きが上手になり始める時期です。
公園などでもベンチや手すり、遊具などにつかまって伝い歩きをして遊ぶことができます。
そのため、まだ公園デビューしていない赤ちゃんには靴を買ってあげて、お外で思いっきり遊ばせてあげましょう。
1日1回は決まった時間にお外で遊ぶようにすると、お昼寝や夜の睡眠もしっかりできるようになって規則正し生活リズムになってきます。
なお、この時期の靴は、靴底が柔らかくて、足首をサポートしてくれるタイプのファーストシューズを履かせてあげます。
サイズは大きすぎても小さすぎても未熟な足には好ましくないので、靴屋さんでしっかりとサイズを測ってもらってぴったりのものを選びましょう。
生後11ヶ月の生活に取り入れよう
生後11か月の赤ちゃんのお世話をしていく中で、生活リズムに取り入れてあげたいことを紹介します。
1.卒乳しよう
生後11か月はもう卒乳ができる時期です。
すでに母乳を飲む量が減って、夜の就寝前に授乳をしているだけという赤ちゃんも多いでしょう。
1歳から職場復帰をしていて卒乳しないといけないママであれば、生後11か月になったら母乳からフォローアップミルクに切り替えて自然卒乳させるのが比較的簡単です。
フォローアップミルクは味が甘い上に、哺乳瓶だとおっぱいよりもゴクゴク飲めるため、飲みすぎで離乳食が進まなくこともあります。
そのため食後にコップでフォローアップミルクを飲んでもらうようにすると食事への影響がでにくいでしょう。
職場復帰の予定がまだ先のママの場合はあわてる必要がないので、1歳を過ぎたら母乳の代わりに牛乳を飲んでもらうことで卒乳をしても構わないでしょう。
2.おやつはミルクをメインに
生後11か月の離乳食は「カミカミ期」の仕上げ期間となります。
順調に離乳食が進んでれば1日に必要な栄養の7~8割を食事から摂取できるようになります。
その結果、離乳食後の母乳やミルクは自然と量が減って飲まなくなってきます。
そこで、おやつの時間には母乳やフォローアップミルクをしっかり飲ませて、食事だけで摂ることが難しいカルシウムを始めとした栄養素を補いましょう。
「おやつ」タイムだからと言って、甘いジュースやスナックだけを食べさせるは控えましょう。
あくまでも、おやつは栄養を補う「補食」が目的です。
3.歯磨きを習慣にしよう
生後11か月頃は顎の成長に伴い、上の前歯が4本と下の前歯が2~4本になります。
下の歯は、常に唾液に浸されて虫歯になりにくい状況ですが、それに比べると上の前歯は、唾液が十分に行き届かず、虫歯になりやすいとされます。
歯が上下2本ずつのうちは、食後にガーゼなどで拭って歯の汚れを落とします。
そして、前歯が4本となるこの時期からは、歯の隙間をきれいにするためにも歯ブラシを使いましょう。
乳児でも使えるフッ素スプレーを仕上げに塗ると、より虫歯になりにくい歯になります。