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初誕生祝いでお祝いを頂いた場合のお返しマナーについて解説します。
1歳の誕生日にご祝儀(お祝い金)やプレゼントをもらった場合に「お返しが必要なのか」、「必要とすればどのような内祝いをすればよいのか」などの基本マナーを知って、お祝いをくれた人に喜んでもらえるお礼をしましょう。
初誕生祝いのお返しは必要か?
1.基本的に内祝いは不要である。
もともと初誕生はお宮参りと並ぶ赤ちゃんの通過儀礼であり、乳児の死亡率が高かった昔は1歳になって成長する目途が立ち地域社会の一員になったとして、近所に誕生餅を配っていました。
このように親族や近所に対してお祝いの喜びを分かち合うことを「内祝い」と呼んでいましたが、現代の初誕生でこのような光景をみることはほとんどありません。
現在の初誕生祝いは祖父母などのごく近しい身内からご祝儀や誕生日プレゼントをもらうだけになっているため、このような内々のお祝い事には「お返し」という意味での内祝いは基本的に不要です。
特に子供のお誕生会を開いて、祖父母などを招いて食事をご馳走しているのであれば、それ自体が内祝いとなるので、お返しは済んだことになります。
2.内祝いをしたほうがよいケース
次のようなケースの場合には「内祝い」としてご祝儀やプレゼントのお返しをしても構わないでしょう。
ただし、この条件に当てはまれば必ずお返しするべきであるとは言い切れません。
なぜなら結婚や出産と違い、初誕生のご祝儀でお返しがもらえると思っている人は基本的にいないからです。
せっかくのお祝いをあげたのに3割返し、5割返しなどで戻ってくると残念な気持ちになる人は少なからずいます。
特に祖父母であれば可愛い孫のために全て使ってほしいと思うかもしれません。
そこで、お祝いをもらったら、まずお礼の電話をして「内祝い」をしたい旨を伝えましょう。
その時に、相手から「内祝いは必要ない」と断られた場合には、それを尊重してお礼の言葉だけに留めるようにします。
年長者など目上の人がいらないと言っているのに、無理に内祝いを贈るのはかえって失礼になりますので気を付けましょう。
初誕生祝いのお返しマナー
1.内祝いの相場はいくらくらい?
内祝いの相場は3割から半返しとなりますが、地域によっても異なりますし、同じ地域でも町や家庭が異なればずいぶん違うものです。
ましてや初誕生の場合は、基本的に内祝いする必要のないお祝い事ですので、ほんの気持ち程度のお返しにと留める方が、かえって相手の気を遣わせないでしょう。
金額というよりも相手が嬉しい内祝いをするほうが重要です。
2.どんな品物でお礼するべきか?
3万円、5万円などの高額なお祝いを頂いた場合には、商品券などでお返しをしても構いませんが、気持ち程度の内祝いをしたいということであれば、初誕生なのでお餅、お礼状、写真(または手形)の3点セットがおすすめです。
お餅は本来であれば子供が背負った一升餅を小分けして贈ると縁起が良いので喜ばれますが、お誕生会で食べてなくなってしまったり、また宅配する場合には衛生上の問題もあるので、別途、贈答用の紅白餅を購入して誕生餅として贈ります。
この際、子供がどのように成長しているかなどの近況を書き添えたお礼状と、初誕生祝いでとった写真や手形などを添付するとなおいっそう喜ばれます。
3.内祝いの熨斗の書き方
初誕生の内祝いでの熨斗の書き方は、一般的なお祝いと同じです。
紅白蝶結びの水引きを使い、表書きは、上段に「内祝」、下段に子供の名前を書きます。